フリースタイルダンジョンで審査員からモンスターになった史上初となる伝説を作ったラッパーERONE。
大阪を代表するHIPHOPグループ韻踏合組合のメンバーでもあるERONEは、今でもバトルに参加している姿がみられます。コロナ禍でのリモートで行われたフリースタイルダンジョンでは政府に対する風刺には審査員のZeebraも聴き入ってしまったほど。
昔は調理師を目指していたという一風変わった経歴も持つERONEを、生い立ちから紐解いていきます!それでは早速Check it out!
「ERONEは〇〇というプレッシャーを、△△で乗り越えた」
ラッパーERONEのプロフィール
アーティスト名 | ERONE |
本名 | 古山 将大(ふるやま まさひろ) |
年齢 | 46歳(1978年2月10日 生まれ) |
身長 | 181cm |
出身地 | 奈良県 |
拠点(レペゼン) | 大阪アメ村 |
学歴 | 辻調理師専門学校卒業 |
所属レーベル | IFK RECORDS |
ERONEの最終学歴は辻調理師専門学校です。
ERONEのラップスタイル
韻踏合組合に所属していることもあって、しっかり固い韻を踏むスタイルです。
ある程度バトルでスキルや知名度が上がれば、音源制作に注力していくラッパーが多い中、今でもたまにバトルに参加する姿もみられます。
ERONEの名前の由来
初めは本名から取ったMC MASAと名乗っていましたが、小学5年生の時に付けられた「エロ」というあだ名から取ってERONEになったそうです。
一時期は、「エローンざ尋」と名乗っている時もあったとのことです。
韻踏合組合とは
韻踏合組合は複数のクルーが集まって結成されたチームです。組合長のSATUSSYと、ERONE、DJ KANからなるCHIEF ROKKAと、HIDADDY、遊戯、DJ KITADA KENからなるHEAD BANGERZで構成されています。
元メンバーのMINT、OHYA、AKIRAからなるNotable MCが脱退しています。
アメ村から始まるERONEの人生
奈良県で生まれ、岡山・大阪府堺市
北海道など引越しの多い家庭でした。
小学校2年生で二次方程式を解けてサッカーもできる天才。
河内長野市東中学校に進学。
一人で読書が趣味。
調理師を目指して、農芸高等学校の食品加工科へ進学。
HIPHOPに出会い、学祭で初のライブを披露する。
辻調理師専門学校に入学し、学校が終わるとクラブへ通いつめていた。
卒業後に神戸吉兆に就職するも4日で逃亡。
2011年に結婚。
息子と娘の2人の子供がいる。
奈良県に生まれる
奈良県で生まれて、岡山、大阪堺市、北海道からまた大阪に戻ってくるなど、小学4年生くらいまでに7〜8回も引越ししていたようです。
公文で働く父親の教えもあってか小学2年の頃には高校2年の数学レベルの過程を終わらせてたほどの秀才でした。
サッカーもしていましたが、小学4年生の頃から読書にハマり1日1冊のペースで読んでいた時期もあったそうです。
ロックバンドを諦めHIPHOPに出会う
中高校生の頃、BON JOVIやMr. BIGなど洋楽ロックにハマり、バンドをやる!とベースを購入したが1ヶ月で挫折しました。
ERONEは『BOOM!SHAKE THE ROOM』(DJ JAZZY JEFF & FRESH PRINCE)などラップを聴くことが好きでラップを始めました。
また、小沢健二とスチャダラパーの「今夜はブギー・バック」に衝撃を受けてHIPHOPにのめり込んでいったそうです。
高校3年の時にMC MASA & DJ TAKAという名前で活動し、学祭でMCデビューを飾っています。
クラブに通いつめる
高校卒業後、調理師を目指すために辻調理師専門学校に行きながら、ロッテリアでバイトしてハンバーガーばかり作っていたそうです。
専門学校の授業が終わると、クラブに通い詰めていたそうです。
アメ村で働く
ERONEは京都吉兆に就職するも、あまりの厳しさに4日で逃げ出してしまいます。その後、大阪のアメ村にあるアパレルショップ ” WALKIN’ ” で働いていました。
高校の同級生のDJ KANとアパレルショップで出会ったSATUSSYと共に、HIPHOPグループCHIEF ROKKAを結成。
韻踏合組合を結成しデビュー
結成したCHIEF ROKKAに加えてHEAD BANGERZ、OHYAとAKIRAの2人からなるNotable MC、MINTらが集まり韻踏合組合を結成しました。それまでは個々のクルーで発表していたデモ音源を集結したアルバム『Volume. 0』を2002年5月にリリースし、ERONEとしてデビューを果たします。
2009年には、アルバム『ゆめものがたり』でソロ・デビューします。
フリースタイルダンジョン審査員に抜擢
2015年のフリースタイルダンジョンの審査員に選ばれました。
選ばれた理由は、初代モンスターのR-指定が「ERONEさんが良いんじゃないですか?」という勧めだったとされています。ERONEは審査員をやってから3代目モンスターになりました。
バトルではスキル云々よりも「普段の活動を知らない奴をディスるのは難しい」と話していました。
ERONEの人気曲は?
ERONEの人気曲と、pucho henza編集部の一押し曲を紹介していきます。
ERONEの人気曲①「おやすみなさい」
2009年にリリースしたアルバム『ゆめものがたり』の収録曲。SKYLINE BANDのBLUES HIROSHIが演奏するエレキ・ギターのリフが印象的です。
ERONEの人気曲②「Upgrade」
フリースタイルダンジョンでERONEの異名として ”Mr.Upgrade” になったのは、この曲のタイトルから付けられました。
ERONEの人気曲③「一網打尽 Remix feat. NORIKIYO,SHINGO★西成,漢/韻踏合組合」
日本語ラップのクラシックとして広く知られた曲で、フリースタイルのビートにもよく使用されています。
編集部おすすめ曲「Nallelujah」
自身の娘が2歳になるときに作った曲で、ERONEの父親としての1面が垣間見れる曲です。
ERONEと仲のいいラッパー
ERONEと仲のいいラッパーを紹介します。
漢 a.k.a. GAMI
UMB2005でERONEと激戦バトルとなった漢 a.k.a. GAMI。当時、日本語ラップシーンでは「西の韻踏合組合、東のMSC」と言われ何かと比べられる存在でした。
しかし、共に同じ時代を戦い抜いてきた戦友でもある漢 a.k.a. GAMIとはマイメンで、頻繁に交流しお互いを高め合って成長してきました。
R-指定
同じ大阪で活動するR-指定はERONEからすると後輩に当たりますが、先輩後輩という仲ではなく同じHIPHOPシーンやバトルシーンを盛り上げてきた仲です。
UMB2010、2011は本戦で1回戦敗退が続いたが、UMB2013で優勝できたのはERONEのおかげだと話しています。
UMB2012前にライブで一緒の際、ERONEから「今年は大丈夫そう?」と聞かれたR-指定は「今年はリラックスして挑みます」と答えました。それに対して「それ毎年言って負けてるけどな」と言われ自ら逃げ道を作っていたことに気づきます。そのアドバイス後、見事R-指定が優勝を果たしました。
気になるERONEのアレコレ
ERONEの気になるアレコレを紹介していきます!
ERONEのファッション
ERONEは特にブランドにこだわりはなく、古着も着る王道のストリートファッションです。好きなブランドがあるかという質問に「最悪、NIKEとアップルさえあれば生きていける」と答えていることから、NIKEはブランドの中でも好んで着用しているようです。
また、HIPHOPバンドの韻シストとも交流があり、HARA-Qが手がけるブランド「COCOLO BLAND」のアイテムも着用しています。
ERONEの家族
ERONEは2011年に結婚し、息子と娘の二人の子どもがいます。自身のinstagramには子どもの写真が多数アップされており溺愛している様子が伺えます。
2020年3月には、2歳になる娘に向けたラブソング「Nallelujah」をリリースしています。
ERONEは太っていた?
昔の写真をみてみると確かに太っていて、今のスタイルからは想像できないですね。過去にTwitterでもこう呟いていました。
昔の方が迫力はありましたが、痩せて男前になったことは確かですね。
ERONEのこれからは?
ERONEのこれから先について解説していきます。
コロナ禍で見せた主張
2020年の4月28日に放送されたコロナが急速に日本でも伝染し始めていたため、リモートでの収録となりました。比較的みんなピースフルなラップを披露する中で、大トリのERONEは政府に対してラップで自分の思いを主張した。
「愛がない/Loveがない/ハートがない お前の心臓めがけて突く秘孔/ピープー」
コンプライアンスに触れるため一部放送できないところはあったが、ERONEはそれも見越して伝わるような言葉を選んでいるはずです。
世の中に対して不満に思っていることは自分の声と言葉で発信していく。きっとこれからもERONEは、自分の言葉で想いを伝えて私たちに気づきを与えてくれるに違いありません。
ラッパーERONEまとめ
「ERONEはフリースタイルダンジョンの審査員からモンスターになるプレッシャーをシーンから退くことなくできるまでやり続けることで乗り越えた。」
フリースタイルダンジョンの審査員から3代目モンスターとなったERONE。審査員の看板を背負ってのバトルは並大抵のプレッシャーではなかったはずです。
そして、モンスターになってからもバトルから退くことはなく音源制作しながらも攻めの姿勢を忘れないERONE。自分の思っていることを自分の言葉で、自分の声で披露していくERONEに勇気や気づきをこれからももらっていきたいですね。