ラップバトル界で一世を風靡したチプルソは、同郷のR-指定でも歯が立たないほどの実力でした。
現在ではバトルシーンからは引退していると言われ、さまざまなアーティストと楽曲制作したり共演などしています。
そんな輝かしい功績を残しているチプルソですが、幼少期から20歳ころまでは学校へ行かず引きこもり生活をしていました。一体どのようにして、引きこもりから一変してラップの世界に足を踏み込んでいったのでしょうか。その理由を知るべく生い立ちから紐解いていきます!
それでは早速Check it out!
「チプルソは〇〇という時代を、△△で乗り越えた。」
チプルソのプロフィール
アーティスト名 | チプルソ |
本名 | 非公開 |
年齢 | 37歳(1986年生まれ) |
身長 | 170cm |
出身地 | 大阪府 |
拠点(レペゼン) | 大阪府服部鶴見緑地公園 |
学歴 | 不明 |
所属レーベル | 不明 |
ビートメイカーのKazBubbleとは共同制作で「バブルソ」という名前でも活動していました。
EPを3部作まとめたアルバム『For you』を配信でリリースしています。
チプルソのラップスタイル
チプルソは、連続する硬い押韻とトリッキーなフロウを併せ持つラップスタイルです。独特なキャラクターで、手数の多い韻が印象的。バトルでは相手を押韻で追い詰める攻撃性の高さが魅力です。
ライブに関しては、クラシックギターを弾きながらビートボックスを刻み、MPCでサンプリングを並行してラップを乗せる ” No DJ 1MC ” スタイルが斬新です。
チプルソの名前の由来
チプルソの名前の由来は、乖離性同一性障害や多重人格を意味する「マルチプルパーソナリティ」からつけられました。
自称「傷だらけのB-BOY」と名乗っていたりもします。
引きこもりから始まるチプルソの人生
学校に馴染めず8歳から登校拒否になる
テレビ番組がきっかけでクラシックギターを練習する
ずっと引きこもりを続けていました
小説家の森博嗣、ゲームクリエイターの小島秀夫に憧れる
DJ KRUSHの作品を友人から借りて衝撃を受ける
黄猿、SIMON JAP、晋平太らとバトルで対決
R-指定も歯が立たないほどの実力
大阪に生まれる
大阪に生まれたチプルソは、8歳の頃から不登校になります。
小学6年生の頃に見たKinkiKidsの番組「LOVE LOVE 愛してる」の吉田拓郎がギターを教えるコーナーを見て、チプルソもギターの練習を始めます。
1日に6時間もギターの練習に励み、不登校だったチプルソは夢中になっていきました。
20歳でラップを始める
20歳になる頃もまだ引きこもり生活を続けていました。
成人式を欠席すると言ってもしつこく誘ってくる友人がチプルソを無理やり連れ出し、フリースタイル、ヒップホップを教えたことがラップを始めるきっかけとなったそうです。
中でもDJ KRUSHの「寂 -jaku- 」を借りて聞いた時に衝撃を受け、クラシック音楽からHIPHOPにハマっていったと話しています。それ以降、ギターと同じく1日5、6時間ラップをし続ける毎日となっていきました。
MCバトルで名を馳せる
チプルソは、強烈なキャラクターと硬い韻の連打で相手を打ちのめすバトルで、数々の功績を残しています。
戦極MC BATTLE第5章 優勝、UMB2011 BEST4に入るほどの実力です。特にR-指定とは同じ大阪出身なので大阪予選で対立します。
残念ながらこの時の大阪予選優勝者はR-指定となりましたが「R-指定とチプルソは大阪の2代巨頭」と言われていました。
DOTAMAや晋平太をも唸らせた実力の持ち主で、一気にチプルソの名が広まっていきました。中でも、HIPHOP好きなら見てほしい戦極MC BATTLE第5章の「チプルソ vs SIMON JAP」の動画がこちらです。
バトル引退の理由
まだ、MC BATTLE自体が世間に浸透していない中で、チプルソの存在でラップを始めたヘッズ達もたくさん居たはずです。
しかし、UMB2011年を境にバトルシーンから姿を消します。本人からは「引退する」という表明は出していませんが、10年以上もバトルには姿を現していないためHIPHOP界隈ではバトルを引退したと認識されています。
数々のアーティストとコラボを実現
クリープハイプやZAZENBOYS、韻シストなどHIPHOP内外で多くのアーティストと共演しています。
また、ラップを始めるきっかけとなったDJ KRUSHと、2017年にリリースされた『軌跡』の「バック to ザ フューチャー」で客演として参加します。
音源制作が活発になる
バトル引退から、さまざまなアーティストとの共演などを経てさらに自身の音源制作を活発に行っている印象です。
最近では、「AI FEEL(Beats by RAITA SLOWVIBES)」のMVが公開されました。
チプルソの人気曲は?
チプルソの人気曲と、pucho henza編集部の一押し曲を紹介していきます。
チプルソの人気曲①「綴り」
情景描写が素晴らしく、バトルとは違ってしっかりとチプルソの中に溜まっていた想いが詰まっている1曲です。
チプルソの人気曲②「HOT COFFEE feat. 鎮座DOPENESS」
韻シストの楽曲にチプルソと鎮座DOPENESSを客演に迎えた曲です。ゆるっとした日常を切り取った朝に最高なチルい1曲です。
チプルソの人気曲③「The Clap Brothers(チプルソ×KEIZOmachine!)Chip Toe」
2023年に結成したKEIZOmachine!と三拍子HIPHOPジャンル “ Eest Clap ” をテーマに掲げたユニットでの1曲です。民族楽器のサンプリングで構成された三拍子ビートが印象的!
編集部おすすめ曲「Pandemic Fantastic」
10周年アルバム「一人宇宙V -地球到達-」の収録曲で、MVにはWARAJIや韻シストのメンバーも映っているところも嬉しいポイントです。
チプルソと仲のいいラッパー
一見近寄りがたいチプルソと仲のいいラッパーを紹介します。
RowHoo
ギターをベースにして、ブラックミュージックのカルチャーを受け継いでいることでチプルソと近い価値観を持っています。
RooHooとは、2023年8月には大阪梅田で開催された『COCALERO PRESENTS Shake』で共演しました。
KZ(梅田サイファー)
チプルソが初めてHIPHOPシーンのライブに出演したきっかけとなったKZ。
大阪のHIPHOPフェス『THE CARNIVAL』の予選イベントでみたチプルソに衝撃を受けて、すぐに声をかけたとのことです。
気になるチプルソのアレコレ
チプルソの気になるアレコレを紹介していきます!
チプルソのファッション
チプルソといえば丸いサングラスに長いドレッドヘアがトレードマークです。服装に関しては、STUDIO韻シストでお馴染みのCOCOLO Blandを着用していることも多いです。
Tシャツにハーフパンツ、スニーカーなどラフなストリートファッションで、Dickiesやseek:letなどのブランドも愛用しています。
GADOROはチプルソの真似?
GADOROはチプルソの真似と言われていて、バトルでの韻をバチっと踏むラップスタイルが確かに似ているところがありました。
Simon JAPに対しても「あっちのサイモンの方がかっこいいもん」というラインも元祖はチプルソのものだったことからチプルソの真似だと言われていたようです。
チプルソのこれからの野望とは?
チプルソは今後どのような活動をしていきたいのでしょうか。
地球とセッション
広大な自然の中で、自らギターを弾きマスタリングまで行っていてそれを「地球セッション」とチルプソは言っています。今後もライブシーンで着々と足跡を残しつつ、壮大な音楽を制作していくだろうと予想します。
バトルシーンからは退いているチプルソが、再びバトルする日を願っているファンも多いです。いつかまたフリースタイルラップの熱いバトルが見てみたいですね。
ラッパーチプルソまとめ
「チプルソは引きこもっていた時代を、脅威の集中と練習量で乗り越えた。」
クラシックギターにのめり込み、DJ KRUSHにハマってからも一日中ラップをしていたチプルソ。一度ハマると、自分のやりたいことにとことん突き詰めていくと、また違った世界が開けていくものなのかもしれません。
チプルソは自分に正直に生きているように思います。自分のやりたい事に耳をすませて、集中して取り組んだことは決して無駄になることはないんだと気づかせてくれます。
これからのチプルソの活躍に目が離せませんね!