メディア出演も多く、テレビ番組「フリースタイルダンジョン」でR-指定に勝利をおさめたことで一躍注目を浴びた3代目モンスターのラッパーTKda黒ぶち。
STUTSがビートを提供したFiREEEや、TKda黒ぶちが尊敬するKing Of Digginこと日本一のディガーのDJ MUROがトラックするDreamなど、フリースタイルだけでなく数々の話題曲を生み続けています。
そんなTKda黒ぶちですが、順風満帆の裏には様々な困難や苦悩がありました。
この記事を読めば、彼をもっと好きになること間違いなしです!Check it out!
「TKda黒ぶちは〇〇という困難を、△△で乗り越えた。」
ラッパーTKda黒ぶちのプロフィール
アーティスト名 | TKda黒ぶち |
本名 | 星 隆行 |
年齢 | 36歳(1988年3月29日 生まれ) |
身長 | 184㎝ |
出身地 | 埼玉県春日部市 |
拠点(レペゼン) | 埼玉県春日部市 |
学歴 | 大卒 |
所属レーベル | Timeless Edition Rec. |
TKda黒ぶちは、埼玉県春日部市出身で、現在も春日部に在住しています。
出身高校は公表されていませんが、大学には通っていたようです。
大学でジャズや黒人文化に詳しい教授と出会い、HIPHOPへの知識を深めていったようです。
TKda黒ぶちのラップスタイル
高速なのに聴きやすいラップスキルを持ち合わせる「TKda黒ぶち」は、リズミカルなビートに流れるようなフロウ、爽快感のあるビートが気持ちよくなるようなラップスタイルです。
また、繰り出される言葉の中には、社会的なテーマや自身の経験についてのストーリーなど、前向きになれるメッセージソングが多いのも特徴です。
TKda黒ぶちの名前の由来
TKda黒ぶちはインタビューで名前の由来を語っています。
最初は「TK」という名前でやっていましたが、「自分は黒縁メガネをかけて、言いたい事を言いたくてラップやってんだ。」という事で「TKda黒ぶち」と付けたんだそうです。
また、ニューヨークのラッパーに憧れて、名前の真ん中に「da」を入れたと語っています。
劣等感から始まるTKda黒ぶちの人生
埼玉県春日部市に生まれる
4人家族が主流の街で、母子家庭で育つ
偶然流れていたRIP SLYMEの「雑念エンタテイメント」がきっかけで、HIPHOPに出会う。
友人から紹介された、BUDDHA BRANDの「人間発電所」とLAMP EYEの「証言」を聴き本格的にヒップホップに傾倒していった
日本最大級のHIP HOPイベント「B BOY PARK」の影響で、DJとRAP、ライブとフリースタイルを並行して行うようになる
地元仲間とKSKBクルーを結成し、ライブを主催するようになる
大学の卒業式目前の2月に、ニューヨークへ音楽留学する。
長年働いていたバイト先のドラッグストアに正社員として入社
バトルで勝ちまくる
孤独と劣等感にまみれていた少年時代
TKda黒ぶちは、埼玉県春日部市で生まれました。
幼稚園の時に父親が家を出ていき、母と姉の3人で暮らすこととなります。
HIPHOP・ラップとの出会い
TKda黒ぶちがHIPHOP・ラップと出会ったのは、中学2年の夏休みです。
野球部の練習中に、偶然流れていたRIP SLYMEの「雑念エンタテイメント」がきっかけだったそう。その後、友人からBUDDHA BRANDの『人間発電所』とLAMP EYEの『証言』を紹介されたことで本格的にヒップホップに傾倒していきました。
NYでHIPHOPの転記を迎える
大学卒業と同時に、NYでアパートを1部屋借りて、1カ月間ニューヨークで生活します。
当初は、まったく聞き取れなかったん英語も、2週間ほどで街中のアナウンスを聞き取れるほどになったといいます。
また、毎日、ヒップホップの名所やライブを観に行ったり、街歩きをしたりして楽しんだそう。たくさん歩いたので5キロも痩せたんだとか。そのときの思い出の場所で撮影したのが「dream」のMV。
ドラッグストアで正社員として働く
NYから帰国後にフリーターとして働いていたドラッグストアに正社員として入社します。
とりあえず一般社会に潜り込んでみて、どんなリリックが出てくるのか。正社員になって、自分が音楽を続けられる本物なのか突き詰めたいという思いから、正社員になりました。
フリースタイルダンジョンでR-指定に勝利
TKda黒ぶちは、テレビ朝日系列の人気番組「フリースタイルダンジョン」でR−指定に勝利、また、3代目モンスターにも輝いています。
TKda黒ぶち得意の早口ラップに、R-指定が痛烈なディスで返すも、TKda黒ぶちはスローで落ち着きのある余裕の返し。両者スキルの高い秀逸なバトルが繰り広げられます。熱量の高さの中に、ユーモアを交えながら第3ラウンドを制し、R-指定に勝利を収めました。
TKda黒ぶちのベストバウトは?
TKda黒ぶちのpucho henza編集部の一押しバトルを紹介していきます。
①THE 罵倒 GRAND CHAMPIONSHIP TKda黒縁 vs 輪入道
Kda黒ぶちのベストバウトとして声高いのは、2012年12月に開かれた「THE 罵倒 GRAND CHAMPIONSHIP」の決勝戦での、輪入道とのバトルです。
16小説×3ターンの長い戦いでしたが、聴衆が声を上げるのも忘れるくらい聞き入ってしまう、両者バチバチに熱いラップを披露。結果はTKda黒ぶちが勝利、この年の優勝を手にしました。
②渋谷サイファー祭り 2019 TKda黒ぶち vs 呂布カルマ
高速且つ熱いTKda黒ぶちとは対照的に、クールで冷静に返す呂布カルマとの対比バトル。
「本当はあたたかい人、クールぶってんじゃねぇ」と呂布をディスるTKに対し、女性で例えながら呂布の返すバースは、マジで秀逸です。結果は呂布カルマが勝利をおさめました。
③フリースタイルダンジョン TKda黒ぶち vs ACE
3代目モンスターのTKda黒ぶちと、2代目モンスターとしての立場を踏まえて熱い闘志を見せるACE、両者ともにバチバチかつお笑いなしのバトル。
勝ち癖がついてるTKda黒ぶちの方がやや余裕な表情。結果は3:2でTK da 黒ぶちの勝利となりました。
TKda黒ぶちの人気曲は?
TKda黒ぶちのpucho henza編集部のおすすめ人気曲を紹介していきます。
TKda黒ぶちの人気曲①「FiREE」
天才MPCプレイヤーで、トラックメイカーのSTUTSがビート提供。
STUTSのリズミカルで心地のいいビートに、爽やかなTKのラップがマッチしている曲です。
TKda黒ぶちの人気曲②「Dream” Music by MURO」
2018年にリリースしたアルバム「Live in a dream!!」に収録される1曲で、TKda黒ぶちが尊敬する、DJ MUROとの楽曲。MUROとタッグを組むことを「Dream」で叶えました。
TKda黒ぶちの人気曲③「Get Down ft. ELIONE,Zeebra」
DJ MUROとの2回目のタッグ。そして、TKda黒ぶちの親友ELIONEと先輩ラッパーZEEBRA THE DADDYが客演するヘッズとしては胸アツな1曲。
ちょうどコロナウィルス真っ只中ということもあり、自粛生活を表現しています。
「コロナウイルスと戦う日本語ラップ」ということだそうです。
編集部おすすめ曲「New Life (feat. ELIONE)」
2019年1月に配信限定でリリースされた「「Good Morning EP」に収録された1曲。
TKda黒ぶちの親友ELIONEと一緒に作った1曲です。耳心地のいい1曲です。
TKda黒ぶちと仲のいいラッパー
TKda黒ぶちは地元春日部を拠点に、数々のラッパーと親交を深めてきました。
そんな彼と仲の良い2人のラッパーを紹介します。
崇勲
TKda黒ぶちと崇勲は、同じ春日部市出身ということもあって、公式YouTubeやお互いのTwitterでも度々登場しています。
フリースタイルダンジョンでもNAIKA MCを含めた「パンチラインフェチズ」として登場しました。
J–TARO
TKda黒ぶちの同郷として、トラックメイカーのJ-TAROがいます。
共同で音楽制作や、SNSにも度々登場しています。
気になるTKda黒ぶちのアレコレ
TKda黒ぶちの気になるアレコレについて紹介します!
TKda黒ぶちの家族
母子家庭で育ったTKda黒ぶちですが、当時抱いていた思いや出来事などを自叙伝で赤裸々に語っています。その自叙伝の最後に、今は皆平和に暮らしていると語っています。
母は趣味を楽しんだり変わらず仕事をしながら割りかし自由に生き、姉は素敵な伴侶とともに家族に囲まれマイホームで暮らし、俺は俺で好きな仕事で生活を維持していて、あの時では絶対に想像できないような幸せな時を今過ごしてると感じてます。
(“TKda黒ぶち自叙伝『Live in a Dream~夢の中で生きる』編集後記|TKda黒ぶち”)
翔んで埼玉に出演していた?
強烈な“埼玉ディス”や自虐ネタに加え、二階堂ふみとGACKTを主演に迎えた豪華キャストなど、興行収入37.6億円を記録するヒット映画となった「翔んで埼玉」にTKda黒ぶちもカメオ出演しており、埼玉県出身のアーティストとしての認知を広げました。
TKda黒ぶちのファッション
黒ぶちメガネがトレードマークのTKda黒ぶちは、キャップにTシャツやパーカーを合わせるなど、ストリートスタイルが多いようです。TKda黒ぶちの気になるファッションや愛用ブランドについて紹介していきます!
Supreme
TKda黒ぶちの愛用ブランドとして、Supremeが挙げられます。自身のInstagramではよく、SupremeのTシャツやキャップを着用した画像を投稿しています。
ルーディーズ
TKda黒ぶちの地元・春日部発のブランド「ルーディース」とはコラボで黒ぶちサングラスを製作しています。
TKda黒ぶちのこれからの野望とは?
HIPHOPを日本のメインストリームに押し上げるのが、今後の目標だとインタビューで語っています。
そのために「フリースタイルモンスター」でお笑い芸人にラップを教えたり、企業のコーポレートソングを書いたりとライブハウスの外でも活動を続けています。
ファイトミュージックを作りたい
HIPHOPは未だに不良文化のイメージがあり、ネガティブな印象を持たれがちです。
しかし、HIPHOPは本来、“敵”に立ち向かう勇気を与えるファイトミュージック。人間が本来持つ「信じる力」のよりどころがヒップホップになる事こそが僕の目標。皆のサバイバルツールになる曲を書き歌っていくつもりだと語っています。
ラッパーTKda黒ぶちまとめ
「TKda黒ぶちは劣等感を、HIPHOPの原動力に変えることで乗り越えた。」
TKda黒ぶちは、トレードマークである「黒ぶちメガネ」や、真面目そうな見た目から馬鹿にされることがよくありました。また、3人家族の母子家庭ということで、幸せな家庭を羨む劣等感をHIPHOPで表現する原動力に変えることで乗り越えました。馬鹿にしてきた人たちを認めさせることが、原動力になっていたようです。
メディア出演や俳優活動など、活動の幅をどんどん広げるTKda黒ぶちの今後の活動に目が離せませんね。