従来のHIPHOPシーンに風穴を開ける異彩と圧倒的なカリスマ性を放ち、次世代を担う新進気鋭のラッパーTohji。
ラップスタア誕生でその才能を見出されてからは、活躍の場がさらに増えHIPHOPのみならず、ファッション業界からも注目を集めています。
また、2023年の「POP YOURS」にシークレットゲストで出演して、大きな話題を呼びました。
そんなTohjiはどのような生い立ちを経て、今に至ったのでしょうか。この記事を読めばTohjiのラップを今まで以上に楽しく聞けること間違いなしです。それではCheck it out!
「Tohjiは〇〇に出会い、△△を開花した。」
Tohjiのプロフィール
アーティスト名 | Tohji |
本名 | 非公開 |
年齢 | 28歳(1996年2月5日生まれ) |
身長 | 非公表 |
出身地 | イギリス・ロンドン |
拠点(レペゼン) | – |
学歴 | 武蔵野美術大学卒業 |
所属レーベル | 自主レーベル |
Tohjiのラップスタイル
海外で生まれ地元というアイデンティティを持たないため、縛りのない独自の世界観を自由にラップで表現するのがTohjiのスタイルです。
「ちょっと待ってTohji」という言葉がファン、ラッパーの間で使われるほど、他とは違うオリジナル路線を進み、そのカリスマ性が高く評価されています。
特にSNSなどを通じて楽曲の楽しみ方を提示するスタイルは唯一無二と言えるでしょう。また、世界にも向けられた日英のバイリンガルを活かした多彩なフロウは、今までの日本語ラップにはない疾走感が味わえます。
Tohjiの名前の由来
Tohjiというラッパー名の名前の由来は明らかになっていません。
Tohji(トージ)と読みますが、本名も非公表のため、実名もしくはそれに関連しているかもわからないです。
ヤサから始まるTohjiの人生
・ロンドンで生まれ3歳まで過ごし帰国。
・帰国後は東京・横浜を拠点に生活。
・中高一貫の名門麻布学園に入学。
・中学1年の時にHIPHOPに出会う。
・高校3年の時に事件を起こし退学。
・退学後1年ほど引きこもりになる。
・音楽を通じた自己表現に目覚めラッパーの活動を始める。
・高卒認定資格を取得し2015年に武蔵野美術大学に入学。
・「ヤサ」と名付けた一軒家でシェアハウスを始め、楽曲制作にも励む。
・HIPHOPクルー「Mall Boyz」を結成。
・2017年にラップスタア誕生Season1に出場しファイナルまで進出。
・2017年にシングル「I’m a godzilla duh」でデビュー。
・2018年にMall Boyz名義でEP「Mall Tape」を発表。
・pop yours 2024 のトリを務める
ロンドンで生まれ名門麻布学園に進学した少年時代
Tohjiは、イギリスのロンドンで生まれ3歳まで過ごした後、東京・横浜に移住したいわゆる帰国子女です。
学業に優れていたため、都内でも有数の難関校である麻布学園に入学します。
そんなTohjiは、中学1年生の時に高校の先輩が妄想族・キングギドラを流していたことで、HIPHOPに出会い、ハマっていきます。
事件を起こし退学・引きこもりになった後にラッパーへ
高校に進学すると悪い仲間とつるみ、数々のやんちゃを起こした結果、最終的に高校3年生の時に退学処分を受けます。
退学後のTohjiは1年ほど引きこもりになってしまいますが、同時に音楽を通じた自己表現に目覚めます。
武蔵野美術大学に入学し仲間と出会う
同士を見つけるべく、高卒認定資格を取得し2015年に武蔵野美術大学に入学し、Tohjiは気の合う仲間と出会います。
一軒家を借りて共同生活を始めると、この家を「ヤサ」と名付け楽曲制作に励んでいきました。
gummyboyらとも「ヤサ」で出会い、HIPHOPクルー「Mall Boyz」を結成します。
また、「ヤサ」は楽曲やリリックにも大きな影響を与えており、Tohjiを構成する上で欠かせない存在です。
ラップスタア誕生Season1で注目を集め人気ラッパーへ
Tohji のラップスタイルは当時シーンから受け入れられず、トラップミュージックも浸透していなかったため、活動初期は苦労をしています。
しかしラップスタア誕生Season1に出場すると、その評価は一変。知名度が低かったにも関わらず、見事ファイナルまで残り、優勝は逃すも強烈なインパクトを与えました。
人気に火が付くとシーンでの存在感を強め、2017年にシングル「I’m a godzilla duh」でデビュー。2020年には生まれ故郷ロンドンのライブを実施するなど、国内外で活躍する人気ラッパーの1人になっています。
Tohjiの人気曲は?
Tohjiの人気曲と、pucho henza編集部の一押し曲を紹介していきます。
Tohjiの人気曲①「Higher」
「成し遂げて死ぬ」というリリックが印象的なこの曲は、自身でも公言している代表曲です。
これまでのHIPHOPの価値観と一線を画す、名声を求めて歌う姿勢に多くのリスナーが惹きつかれています。
Tohjiの人気曲②「sugAA」
ギターサウンドが印象的なこの曲はTohjiファンの間で、1.2を争う人気を誇っています。
本人が手掛けた独創的なMVにも要注目です。
Tohjiの人気曲③「ULTRA RARE」
Tohjiの世界観が反映された爽快感全開で、平成を漂わせるかっこいい曲です。
MVにはKATY(旧香椎かてぃ)が出演しており、反響を呼びました。
編集部おすすめ曲「Mall Boyz (Tohji, gummyboy) – Cool running feat. SEEDA」
尊敬するラッパーのSEEDAとコラボして制作された1曲。
Gummyboyを含めた3人がレトロ風でオシャレなトラックに乗せてラップする姿が最高です。
Tohjiと仲のいいラッパー
Tohjiと仲の良い2人のラッパーを紹介します。
gummyboy
Mall Boyzのメンバーとして共に活動しているgummyboyは初対面から意気投合してすぐに仲良くなったようです。
これまでに数多くの楽曲を制作しており、音楽性や性格など公私に関わらず合っているのがわかります。
また、gummyboyにラップを勧めたのも、本名からMC名を変更するようにアドバイスしたのもTohjiでした。
kamui
Kamuiは前述したヤサに頻繫に遊びに行くほどTohjiと仲良いことで知られています。
それぞれが持つ芸術性をリスペクトしており、お互いに高め合う存在として良好な関係を築いています。
KamuiはTohjiとの思い出として、「Kamuiっていうジャンルだな。」と言われたことを挙げています。
気になるTohjiのアレコレ
気になるTohjiのアレコレについて紹介します。
Tohjiのサングラス
Tohjiといえばスポーツモデルのサングラスがトレードマークです。pop yours 2024でも人気絶頂のTohjiに憧れる若者で溢れていたことが話題になりました。
TohjiはOAKLEYのサングラスを愛用しており、様々なMVでもトレードマークのサングラスを光らせています。
Tohjiのファッション
過去にはLANDLORD NEW YORKやREVOLVERのモデルを務めたこともあるTohjiは、ファッションも注目されるラッパーの1人です。
人には真似できない奇抜・前衛的なスタイルが特徴で、下記のブランドを好んで着用する傾向にあります。
・Fox Racing
・OAKLEY
・KARL KANI
・GIVENCHY
近年はサングラスを愛用しており、トレードマークになりつつあります。
また、ファッションデザイナーDETTO Kとタッグを組み、ダル着をコンセプトにしたブランド「VANILLANI」を自身でも立ち上げ、話題を呼びました。
MURVSAKI逮捕によるユニットの活動および楽曲停止
2020年にMall Boyz・Tohjiに楽曲提供をしていたビートメイカーのMURVSAKIが逮捕されました。
これに強い不快感を示したTohjiらは、活動を休止のうえMURVSAKIが関わった全ての楽曲の停止もしくは差し替えを発表します。
約2ヶ月の休止を経て現在は活動を再開していますが、彼に関係する曲はライブで披露しない方針も公にしています。
Tohjiのこれからの野望とは?
インタビューで将来の展望について聞かれたTohjiは、具体的には内緒としながらも以下のように語っています。
“10年後、20年後とかにいまを振り返って“Tohjiがナシをアリにした”って言われるようになりたいですね。”
価値観や既成概念に囚われないTohjiの魅力がシーンに広く浸透したときに実現しそうですね。
この先、どのようにして展開していくか期待せずにはいられません。
ラッパーTohjiまとめ
「Tohjiは大学時代に良い仲間と出会い、才能を開花させた。」
帰国子女で頭脳明晰のTohjiは、一般的に言われるエリートコースを歩んでいたものの、高校の時に道を外れてしまいました。
その結果、苦悩しながらも音楽を通じた自己表現に目覚め、仲間を求めて武蔵野芸術大学への入学が人生の分岐点になったと言えるでしょう。
現在も一緒に活動するかけがえのない仲間と出会い、自身が持っていた才能・芸術性が開花したことで、今では若者から憧れられるラッパー1人になっています。
さらなるTohjiの活躍に今後も目が離せません!