SALUや、KDUBSHINEとコラボした楽曲「RGTO」や、ラップスタア誕生の審査員を務めることでも知られるラッパーAKLO。
1stアルバム「THE PACKAGE」が日本語ラップ最高到達点と評価されるなど、現在のヒップホップシーンをリードし続けるレジェンドラッパーです。
日本とメキシコのハーフで、スペイン語、英語、日本語を話すバイリンガルラッパー。端正なルックスも相まってどこかミステリアスな魅力もあります。
近年では、久保田利伸、倖田來未、ALIなど豪華な有名アーティストとのコラボや、人気TVアニメ呪術廻戦のED曲を担当するなど活躍の幅を拡げています。
そんなラッパーAKLOですが、華々しい経歴の裏には様々な苦悩がありました。彼の曲に込められた思いや、経歴を紐解くことでヒップホップをもっと楽しめること間違いなし!それでは早速 Check it out!
「AKLOは〇〇という困難を、△△で乗り越えた。」
AKLOのプロフィール
アーティスト名 | AKLO |
本名 | 不明 |
年齢 | 推定43歳(1980年生まれ) |
身長 | 178㎝ |
出身地 | 東京 |
拠点(レペゼン) | 東京 |
学歴 | 大分の大学出身 |
所属レーベル | ONE YEAR WAR MUSIC |
AKLOは1980年に東京で生まれ、生後すぐメキシコに移り、10歳までメキシコで育ちました。
以降は日本、アメリカを行き来し、現在は東京を拠点に活動しています。
AKLOのラップスタイル
フロー、スキル、声、リリック、ビートなど、ラップに必要な要素がトータルでレベルが高いのがAKLOのラップ。特に力強いフローと重めなビートが最高にカッコイイのが特徴です。
ユーモアセンスも高く、英語と日本語を混ぜながら丁寧に分かりやすく伝えてくれます。また、ラップに貪欲で常にUSラップのトレンドを取り入れ、ブラッシュアップをし続けています。
AKLOの名前の由来
AKLOの名前の由来は諸説ありますが、悪い道路や、ひどい道といった意味の悪路(あくろ)を乗り越えるという意味でAKLOと名乗ったそうです。
メキシコから始まるAKLOの人生
・日本人の母とメキシコ人の父のもと東京で生まれる・生後すぐにメキシコへ、MCハマーのダンスにハマる・10歳の頃に日本へ帰国する
・大阪、東京、大分を転々とし中学三年間を日本で過ごす。
・高校生の頃アメリカのオレゴン州へ渡米・MastrePなどに影響を受け、ヒップホップに傾倒する
・大分の大学に進学し、ラップを本格的にはじめる・先輩からの指摘で日本語ラップをはじめる
・ニューヨークのハーレムに1年半ほど渡米
・2009年に「AKLOと空」名義でアルバムをリリースするもあまり売れず
・フリーダウンロードのミックステープをリリース。当時としては画期的なマーケティングで話題になり、知名度をあげる
・2012年にソロ名義の1stアルバム「THE PACKEGE」でデビュー。iTunes総合チャート初登場1位を獲得し、人気を博す。
・2016年には、3rdアルバム「Outside the Frame」をリリース。
・2019年には、 NORIKIYO とのコラボアルバム『New Drug』をリリース。
日本人の母とメキシコ人の父のもと、東京で生まれる
AKLOは、日本人の母とメキシコ人の父のもとに生まれたハーフです。
生まれは東京ですが、すぐにメキシコに渡ります。
生まれてすぐにメキシコへ、MCハマーのダンスにハマる
生後六か月でメキシコに渡ったAKLO。10歳までメキシコシティで過ごします。
小学生の時にMCハマーの「U Can’tTouch Thisi」をみて衝撃を受けました。ダンスをまねて親戚の集まりで披露するほどハマります。
当時は、ヒップホップとして意識しているわけではなく面白ネタとして見ていたそうで、ブラックミュージックの最初の原体験でした。
10歳の頃に日本へ帰国し、中学卒業まで日本で過ごす。
10歳の頃に日本へ帰国したAKLO。最初はスペイン語しか話すことができず苦労しました。
しかし、人気者の転校生として周りから慕われたことで日本語を約1年で習得。
そのまま中学まで日本で過ごします。
高校生の頃に渡米し、ヒップホップに傾倒する。
高校生の頃にアメリカのオレゴン州の高校に入学したAKLO。当時はギャングスタラップが流行っており、Master PをトップとするNo Limit Soldierの曲を聴いて衝撃を受け、ヒップホップに傾倒しています。
当時の事についてインタビューではこのように語っています。
「とにかく車に乗ってエンジンをかければNo Limitが流れて、最高の時間の始まりでした。この頃が自分の音楽のルーツと言うか、本格的にラップ依存症になった」
clubberia-AKLO meets SOL REPUBLIC
大分の大学に進学し、ラップを本格的にはじめる
18歳の頃に、日本へ帰国したAKLOは大分の大学に進学します。暇だったことから、ラップ活動を本格的に始めライブ活動も始めます。
最初は英語でラップを書いていたAKLO。ある日先輩に「英語じゃ伝わらねえよ」とディスられた事に悔しくも納得し、先輩を見返す気持ちで日本語でラップを書き始めます。
この頃からわかりやすく伝わりやすいラップをすることを心がけるようになりました。
卒業後、ニューヨークに1年半ほど渡米する
黒人に対する憧れが強すぎて、自分の音楽活動が正しいのかわからなくなってしまったAKLO。己を見つめなおすために渡米しニューヨークのハーレムで1年半ほど過ごします。
ハーレムで生活するなかで改めて、メインストリームのカッコよさに気づき、ラップ活動に力を入れスキルを磨きます。
ミックステープを配信し一気に知名度をあげる
本場でスキルを磨いたAKLOは日本に帰国し、ライブで知り合った空哲平とユニット「AKLOと空」を結成。ユニット名義でアルバムをリリースするも上手くいきません。
自分のラップに自信があったAKLOは、とりあえず聞いてくれという思いで当時の日本では画期的だったフリーダウンロードのミックステープを配信します。
「DJ.UWAY Presents A DAY ON THE WAY」と「2.0」と2曲立て続けにリリースしたAKLO.。卓越したラップスキルが評価され、twitter(現在:X)でまたたくまに拡散されます。
特に「2.0」はスペースシャワーTVのLEADERS OF THE NEW ERA 2010に起用されるなど突如現れた新星として、大反響を呼び、一気に知名度をあげました。
1stアルバム「THE PACKAGE」でラッパーデビュー
人気ラッパーの仲間入りをしたAKLO。客演として様々なラッパーから誘いを受け、現在所属のレーベルをプロデュースするBACHLOGICと出会います。
2012年、BACHLOGICのサポートで1stアルバム「THE PACKAGE」をリリース。「THE PACKAGE」はiTunes総合チャート初登場1位を獲得し、日本語ラップ最高到達点と評価されます。
AKLOはその年のiTunesベストニューアーティストに選出されるなど人気を博します。
デビュー後も精力的に活動を続ける
以降も精力的に活動をAKLOは続けます。
・2014年メジャーデビュー2ndアルバム「The Arrival」をリリース。iTunesの ラップ部門で年間最優秀アルバムを受賞。
・2016年には、3rdアルバム「Outside the Frame」をリリース。
・2019年には、 NORIKIYO とのコラボアルバム『New Drug』をリリース。ソロ名義でも4thアルバム「REGULAR」をリリース。
上記で紹介したのは彼の活躍のほんの一部でしかありません。
他にもKREVAから誘われて舞台に出演したり、久保田利伸、倖田來未、ALIといった有名アーティストとコラボをするなどヒップホップの垣根を超えて、活躍の幅を拡げています。
最近ではラップスタア誕生の審査員を務めるなど、デビューからずっとヒップホップシーンの最先端を走り続けているラッパーです。
AKLOの人気曲は?
AKLOの人気曲と、pucho henza編集部の一押し曲を紹介していきます。
AKLOの人気曲①「AKLO “RGTO” feat.SALU, 鋼田テフロン & Kダブシャイン」
AKLOのコラボ曲では最も有名なクラシック。
SALUとKDUBSHINEのラップや、クローズをイメージさせる世界観が最高です。聴くとテストステロンがドバドバでます。
AKLOの人気曲②「AKLO – LOSER (Music Video)」
敗者や負け犬という意味であるLOSERについて歌った曲。負けても全然大丈夫だよという優しい気持ちがつまっており、AKLOの懐の深さを感じます。
AKLOの人気曲③「AKLO / McLaren (Official Music Video)」
マクラーレンと捲くられんのダブルミーニングが、AKLOのユーモアセンスを感じさせる名曲。聴き心地がとにかくよいです。
編集部おすすめ曲「ALI – LOST IN PARADISE feat. AKLO / INSIDE THE FIRST TAKE supported by ahamo」
ヒップホップとファンクを融合させたクラシック。人気TVアニメ『呪術廻戦』EDテーマです。MLBの大谷翔平が登場曲にしていたこともありました。
AKLOと仲のいいラッパー
ここではAKLOと仲のいいラッパーを紹介します。
Candee
AKLOは、Candeeがまだ無名の頃から光る才能を感じ、目をかけます。
コラボした楽曲は、お互いのリスペクトを感じます。
SALU
SALUとは、同じレーベルONE YEAR WAR MUSICに所属しています。
2011年くらいから知り合い、お互いのライブで即興を披露するほどの仲です。
気になるAKLOのアレコレ
ここでは気になるAKLOの気になるアレコレをご紹介します。
AKLOのファッション
端正なルックスとファッションセンスも注目されているAKLO。ファッションのこだわりについてはインタビューでこのように語っています。
その時々に「格好良い!」って思ったものに、素直に反応し続けたいんです。Hip Hopっていう畑にいる人ではあるんですけど、自分が良いなって思ったものは素直にトライしようと思ってます。
・G-Star RAW
・SPYDER
・MAGIC STICK
・WHIZ LIMITED
・BILLONARE BOYS CLUB
AKLOはピストバイク愛好家
AKLOは自転車がめちゃくちゃ好きで、自転車で移動しています。
自転車の中でもピストバイクがお気に入り。移動がスリリングになるのが気に入っているポイントだそうです。
AKLOの神対応
2022年11月27日に行われたイベントに出演したAKLO。MC中に、ラップスタア誕生の審査に落ちたラッパー夜叉が、審査員を務めるAKLOに対して客席から大きな声でディスり始めます。
会場の雰囲気は最悪になりましたが、AKLOは真摯に対応。その後に披露した楽曲「百千万」中にわざと歌詞を忘れたといい、夜叉に対して即興でアンサーを返します。
AKLOの神対応に会場はぶちあがりました。
AKLOは結婚している!?
AKLOは、年齢や本名等の個人情報は公表していません。
結婚や彼女についても公表していません。謎に包まれたミステリアスな存在です。
AKLOのこれからの野望とは?
AKLOは動画内で、暗い雰囲気の多いトラップに、ラテン系を入れたラテン系トラップを作り出したいと語っています。
彼の音楽に目が離せません。
ラッパーAKLOまとめ
「AKLOは、ラップの道がわからないという困難を、己を見つめなおすことで乗り越えた。」
AKLOは、自分がすすむラップの道が正しいのかわからなくなってしまったことがありました。しかし、本場ニューヨークに渡り、音楽にふれたことで己を見つめなおし、困難を乗り越えることが出来ました。
生きていくうえで自分の歩いている道が正しいのか分からなくなってしまうときがあるかもしれません。その時はAKLOのように己を見つめなおすことで困難を乗り越えられるはずです。
何はともあれまずはAKLOの「McLaren」を聴いて酔いしれてください。