第4回高校生RAP選手権でのT-Pablowとの対戦で一躍脚光を浴び、唯一無二の存在として突如現れたなにわのラッパーかしわ。
直近では、バンドグループのマイアミパーティとコラボしたりギターで弾き語りをしている様子がTikTokであげられています。
駐車場管理会社で働きながら音楽活動をしている、かしわらしい自由な活動の背景はどんなものだったのか、生い立ちからご紹介していきます!それでは早速Check it out!
「かしわは〇〇という困難を、△△で乗り越えた。」
ラッパーかしわのプロフィール
アーティスト名 | かしわ |
本名 | 新田 一真(にった かずま) |
年齢 | 29歳(1995年9月23日 生まれ) |
身長 | 非公開 |
出身地 | 大阪府岸和田市 |
拠点(レペゼン) | 大阪府 |
学歴 | 高校卒業 |
所属レーベル | NEXUS CLOUD MUSIC、かしわRecords |
かしわRecordsは高校生RAP選手権のオーディション直前に地元の友達で集まった集団でした。
グローバルな活動も視野に入れるため2014年にNEXUS CLOUD MUSICと契約しています。
かしわのラップスタイル
かしわのラップスタイルは、独特な伸びのあるフロウと下ネタを挟むユーモアたっぷりなワードセンスが武器の唯一無二なスタイルです。
HIPHOPやレゲエだけでなく、現在はポップな楽曲も多く多様なジャンルで楽曲をしています。
また、バンド経験があることからギターをメインとしたトラック制作も自らこなしていることもかしわの強みとなっています。
かしわの名前の由来
大阪の岸和田市で有名なだんじりの青年団の先輩に「おまえの顔見てたら『かしみん焼き』食いたなってきたわ」と言われたことで「かしわ」とつけたそうです。
『かしみん焼き』とは、お好み焼きよりも安価な具材のかしわ(鶏肉)と牛脂のミンチを乗せたもの。岸和田市周辺では、地元料理として親しまれています。
バンド活動から始まるかしわの人生
大阪府岸和田市で生まれ育つ
ケツメイシが好きな父親と弟の4人家族
BUMP OF CHIKENやくるりなどロックバンドを聴く
友達とバンドを結成する
ラッパーとしてのキャリアをスタートさせる
「第4回BAZOOKA!!!高校生RAP選手権」出場
社会人をしながら音楽を続ける
この時の葛藤を綴った「最後の日」をリリース
シンガーのマーリーとDJトムのラップグループを結成
メジャー1stアルバム『3人でかしわ』をリリース
大阪岸和田市に生まれる
だんじりで有名な岸和田市で生まれ育ち、かしわももれなくだんじりの青年団に入り活発な幼少期を過ごします。
バンドマンからラッパーへ
父親とよくケツメイシのYouTubeを見ていた時、関連動画の中に「タサツ」というケツメイシのRYOとN@M、TSUBOIによるユニットの動画が目に留まります。
「こんな音楽もあるんや!」とタサツの自由すぎるラップに衝撃を受けHIPHOPへの関心が高まります。
中学生の時にはバンドを組んでいたかしわですが、楽器を弾かずに音楽ができるという理由でラップを始めます。
当時はロックバンドしかいないライブでヒップホップクルーとして出演していました。
ロック好きのお客さんの反応は悪く、名前も売れなかったそうです。
第4回BAZOOKA!!!高校生RAP選手権に出場
高校生RAP選手権では、ベスト4入りを果たしました。惜しくも準決勝でT-Pablowと対戦し敗退してしまいました。本大会ではT-Pablowが勝ち進み優勝しています。
しかし、このT-Pablowとの対戦で見せたフリーキーで独特なフロウで、一気に注目を浴びました。
出演の裏話として、当時組んでいたハードコアクルー「Grade Up」のYouTube番組の再生回数が悪く、その認知を広めるためにノリで出たところオーディションに合格してしまったと話しています。
ソロ期
2014年にリリースした「真夏のライバルはフランクフルト」がiTunesのHIPHOP/ラップチャート1位を獲得します。同年にはアルバム『フットワーク』、2017年には2ndアルバム『大人になったかも』をリリースします。
グループ期
グループ結成後初の『3人でかしわ』をリリースし、その中の「みりん」が大ヒットします。
ソロからグループになった経緯は、ソロでやりたい事をやり尽くし、またポップなことをしてみたいと思い1人ではできないと思ったことからメンバーを探したと話しています。
地元の先輩の職場に入ってきたマーシーのワンマンライブを見に行き、グループに勧誘したそうです。DJトムのことは、元々知っていてトムが出演するイベントに行きそこでそのままグループに加入したと話しています。
かしわのベストバウトは?
これまでかしわがバトルしてきた中で、会場を沸かせたベストバウトを紹介していきます。対戦相手のアンサーにも注目です!
①かしわ vs 黄猿
2019年に開催された戦極MCバトル第19章で行われた対戦は、公式YouTubeでもアップされました。その中でもかしわと黄猿の対戦動画は285万回再生と多く、ベストバウトの一つです。高校生RAP選手権の時よりも、年齢を重ねはるかに成長したかしわに会場が沸きました。
会場の歓声が半々になり、いつかの「黄猿 VS 鎮座DOPENESS」を彷彿とさせました。
この対戦動画を見た晋平太も「かしわって、鎮君よりだよね」と音楽を重視しているのに中身が入ってくるのがスゴイと話しています。
かしわの実力を再び示す対戦になりました。
②かしわ vs T-Pablow
かしわを一躍注目させた、第4回高校生RAP選手権のT-Pablowとの対戦です。しかし、前途した通りノリで出場したにも関わらずT-Pablowと当たるかしわは、何か持っているに違いありません。
当時のことを、めちゃくちゃ怖かったし自分が何を考えていたのかも覚えていないと話しています。
とはいえ、当時高校生のかしわのバイブスは観客を沸かせ、少なくとも「関西勢」は上がったバースもあったんじゃないでしょうか。今ではもう見れないような、荒削りではありますがそれ以上に熱いぶつかりを感じる対戦です。
③かしわ vs 言×THEANSWER
この対戦ではMC☆ニガリvs言×THEANSWERになることが期待されていたが、意外にもかしわの自由でパワフルなパフォーマンスが会場をジャック。
あまりにも自由なフロウに言×THEANSWERは「会話しようぜ」とアンサーを求めたが「言われたから楽しむこれが俺なりのフロウ」と見事に打ち返しました。
そしてかしわの勝利となります。
かしわの人気曲は?
かしわの人気曲と、pucho henza編集部の一押し曲を紹介していきます。
かしわの人気曲①「みりん」
YouTubeやSNSでバズった人気曲「みりん」は、俳優の菅田将暉さんがラジオで流したことでも有名な曲です。短編映画のようなMVも注目です!
かしわの人気曲②「真夏のライバルはフランクフルト」
初のデビューシングルの曲で、iTunes HIPHOPチャートで見事1位に輝きました。妄想を膨らませて作った楽曲という点もかしわらしいユーモア溢れる1曲です。
かしわの人気曲③「最後の日」
2017年にリリースしたミニアルバム「大人になったかも」の中の1曲。社会人になったばかりのかしわの等身大の言葉が綴られたリリックに心を打たれます。
編集部おすすめ曲「んまけ、ボコボコえぐいて」
方言ゴリゴリのタイトル通り、方言炸裂の歌詞は同郷の方はもちろんノリの良いフロウは聞き心地が良いのでぜひ聞いて見てください!
かしわと仲のいいラッパー
親しみやすい人柄のかしわですが、あまり多くのラッパーと絡んでいる印象はありません。その中でも特に仲のいいラッパーを紹介します。
EINSHTEIN
かしわと同じ関西出身のEINSHTEINは同じレーベルNEXUS CLOUD MUSICに所属しています。EINSHTEINもかしわと同じく高校生RAP選手権で名を馳せた者同士、互いに苦悩があったと話しています。
EINSHTEINは、周りや友達からずっと高校生RAP選手権の話をされてだんだん学校に行かなくなり家に引きこもっていくようになったと話しています。
軽い鬱状態の時にできた曲で「This Love」と「SOS」がありますが、かしわは「This Love」は嫌いと、本人の前ではっきりと言っていることから仲がいいことが伝わります。
がーどまん
がーどまんはかしわと同郷の大阪府岸和田市出身のラッパーで、かしわの「最後の日」のMVにも出演しています。
がーどまんは学生時代からラッパーとして活躍しており、数多くのMCラップバトルで優勝しています。
気になるかしわのアレコレ
気になるかしわのアレコレについて紹介します!
かしわのファッション
かしわのファッションは、HIPHOPのファッションとはまた違い派手な柄シャツを着ていたり、古着やバケハなどを良く着用しています。
特に強いこだわりはないようですが、独特な雰囲気を持つかしわに合ったファッションです。
好きなブランドは、beaver、go slow caravanが好きでよく着ていると話しています。
かしわの音楽はヒップホップなのか
ラップバトルで注目を集めたかしわですが、歌唱力も高くジャンルにこだわることなく音楽でその時かしわが感じた事や伝えたい事を届けています。
かしわのこれからの野望とは?
サラリーマンをしながらも細々ではあるが、音楽活動を続けているかしわはこれから音楽にどんな野望を抱いているのでしょうか。
HIPHOPスターは目指していない
誰からもスゲェ奴と思われるより業界の人から「あいつ売れてないけどスゴイよなと言われるような人を目指している」と話しています。
ラッパーといえば、成功して派手に遊びブランド品を身にまとうイメージがありますが、かしわは趣味や遊びの中に音楽があるようなスタイルでこのまま貫いていって欲しいですね。
ラッパーかしわまとめ
「かしわは自分のやりたいこと、聴いてきた音楽を土台に、ジャンルを飛び越えて現在のかしわを形作った。」
YouTubeにたまたま出てきた関連動画からラップに目覚めて、ラップバトルで功績を残すまでにいたったかしわは好きではない音楽に触れることも大切だと話しています。
たまたま出会った音楽でかしわが今の形を作ってきたように、自分の知りたい情報だけを取捨選択できる世の中だからこそ、広い視野を持つことが大切なのかもしれません。
新しい自分に出会うには、色んな寄り道も悪くないなとかしわから教えてもらえた気がします。
今後のかしわの活躍も目が離せませんね!