2023年にはMC TYSONの楽曲「Taking Over」に客演ととして参加したり、
Red Bull RASENやニート東京といったヒップホップを代表するメディアでも話題となったラッパーguca owl(グカール)。
若い世代を中心に人気を集め、2023年4月にはアルバム『ROBIN HOOD STREET』をリリース。
ギャングでもニートでもないguca owlが、ストリートで成り上がっていく中でぶつかった8つの問題をテーマに全8曲で構成されています。
代表曲「今夜はハダシデ」で世間の注目を浴びた、東大阪のリリシスト。彼のプロフィール、過去について知れば彼の曲がもっと良く聞こえること間違いなしです。
それでは早速 Check it out!
「guca owlは〇〇という困難を、△△で乗り越えた。」
ラッパーguca owlのプロフィール
アーティスト名 | guca owl(グカール) |
本名 | 非公開 |
年齢 | 25歳(1998年11月11日 生まれ) |
身長 | 非公開 |
出身地 | 大阪府 |
拠点(レペゼン) | 大阪府東大阪市 |
学歴 | 高校中退 |
所属レーベル | WILD SIDE MUSIC |
guca owlの読み方はグカール。仲間と立ち上げた所属レーベルWILD SIDE MUSICに所属しています。
guca owlのラップスタイル
社会問題に対する自身の考えをリリックに落とし込む曲が多いのがguca owlのラップです。彼ならではの「言い回し」や「表現方法」がリリックに深みを生み出しています。
また、リズミカルで聞きやすく、音楽としての聞き取りやすさとリリックの深みが心地良いバランスで共存しています。
guca owlの名前の由来
guca owlの名前は「guca」と「owl」それぞれに意味が込められています。
gucaは「自由化」をもじったもので、「自由化→ジー ユー カ→guca」となっています。
owlは過去にowl kids と名乗っていた事があり、そこから取られています。
高校中退から始まるguca owlの人生
一般的な家庭で育つ。
Lil Wayneをきっかけにラップと出逢う。
サッカー部に所属。
引退後1年間だけ不良となる。
サッカーが好きで毎日通っていたが、教師との折り合いが悪く退学。
友達が先生と揉めた際には自分のせいにするなど友達思いな一面があった。
高校中退後すぐに建築現場で働き始める。
仕事帰りの車でHIPHOPの道へ。
サッカーに熱中した幼少期
大阪府東大阪市に生まれたguca owl(グカール)は極一般的な家庭の次男として育ちます。
幼少期にLil Wayneをきっかけにラップと出逢いますが、当時は1人のヘッズとしてラップを楽しんでおり、ラッパーを目指すようになったのはまだまだ先のようです。
中学時代はサッカー部に所属しており、目立った悪さなどのエピソードはありませんでした。
ごく普通の中学生活を送っていたと思われます。
サッカー部を引退後、1年間だけ不良仲間とつるんでいたそうですが、サッカー部の友達との久しぶりの出会いをきっかけに足を洗ったそうです。
教師と合わず高校中退
中学時と同様に、サッカー部に所属していましたが、高校一年時に教師との折り合いが悪く、遅刻・居眠りが原因で高校を中退、その後すぐに建築現場で働き始めました。高校時代は、友達のしでかしたことなどを自分のせいにして代わりに怒られるなど、友達思いな一面があったようです。
その頃、guca owlの両親の離婚が決まり、父親がいない母子家庭となります。
高校中退後の現場時代
ある日、現場終わりの車内でHIPHOPについて調べる機会があり、HIPHOPとは「自分の思いや考えを表現する音楽であること」「人種や年齢は関係ないこと」「声を持たない人に声を与える音楽であること」に感銘を受け、ラッパーになることを決意したと語っています。
18歳の時にクルーを結成
ラッパーになることを決意したguca owlは、18歳の時に地元の幼馴染と「crown」というクルーを結成します。
音楽に集中するため同じ会社で働いていた仲間と共に会社をバックれ、2ヶ月ほど皆で住み込みで楽曲制作に励みました。
その後、隣町の後輩2人とguca owlの弟(Jelonica)が加入し、「BEST + WORST MOBB(B+WM)」と名を改めて活動を続け、スタジオを作ったタイミングで「WILDE SIDE」に改名し現在まで活動しています。
ニート東京のインタビューではWild sideの位置付けについて「外れた道を選んだ人の場所」と語っており、ギャングでもニートでもないguca owlが複数の選択肢の中からあえて外れた道を選び、戦っていることが伺えます。
「今夜はハダシデ」が大ヒット
2018年EP「World Wild」でデビュー、19年の楽曲「今夜はハシダテ」のヒットで広く知られるようになりました。
「仲間」と、それと対立するかのように書かれている「大人」に対するリリックと、ユーモアのあるリリックで注目を集める存在となります。
交通事故に遭う
2021年にEP「past & highway」を発表しました。
自身が交通事故に遭ったことをきっかけに曲を作成したそうで、EPの構成は事故に遭って過去に遡るというコンセプトになっています。収録されている楽曲「Old me」では曲の最後に交通事故のような音が収録されています。
guca owlの人気曲は?
ラッパーguca owal(グカール)の人気曲とpucho henza編集部おすすめ曲を紹介します!
guca owlの人気曲①「DIFFICULT」
これぞヒップホップを感じさせる楽曲。時代に逆行しているようなビート、メッセージが特徴的です。
「5年、10年、15、20年」という歌詞は、それだけ頑張ったって俺に笑われたら0点ていう意味がguca owlのラッパー魂を感じさせます。
guca owlの人気曲②「Highwall」
YouTubeの総再生回数479万回を誇る、guca owlの代表曲の一つです。
メロディアスなフロウと心に刺さるリリックに注目してください。
guca owlの人気曲③「今夜はハダシデ」
guca owlがラッパーとして有名になるきっかけとなった曲です。
20歳となり子供から大人になることへの葛藤を思いを歌っています。
編集部おすすめ曲①「ROBIN」
前作から2年の時を経て発表されたEP「ROBIN HOOD STREET」の1番目の曲。
EPのテーマは「ギャングでもニートでもないguca owlが、ストリートで成り上がっていく中でぶつかった、8つの問題」悪人なのか善人なのかわからない曖昧な存在のラッパーである自身(guca owl)を、ロビンフッドに置き換えています。
編集部おすすめ曲②「6TH CORNER」
「夢の探し方」をテーマに制作された曲で、guca owl自身が経験した数々の仕事の中から見つけた「音楽」との出会いが歌われています。
guca owlと仲のいいラッパー
guca owl(グカール)と仲のいいラッパーを紹介します!
MC TYSON、唾奇
2023年3月に発表されたMC TYSONのニューシングルでは、沖縄の有名ラッパー唾奇と共に曲に参加しています。
guca owlの楽曲「difficult」では「レーベル、客演、フェス、案件。ワクワクしなきゃ誰だってやんね」と歌っているように、どんな有名ラッパーとの曲でも自分がワクワクするかどうかで全てを決めているそうですので、MC TYSONと唾奇との楽曲制作はワクワクする楽しいものだったのでしょう。
そのように考えれば、2人とは良い関係を築いているのかも知れませんね。
Jelonica
Red Bullのサイファー企画「RASEN」への出演などで話題を集めるguca owlの弟で、guca owlと同じくWILD SIDE MUSICに所属しています。
15歳から大阪を拠点にラップ活動をしており、官能的なメロディセンスや、冷静かつジェントルな視点を特徴としたリリックで注目を集めています。
これまでは主に客演で活躍してきましたが、2022年に初作品「Prince’s Diary」でデビューしました。
気になるguca owlのアレコレ
気になるguca owl(グカール)のアレコレについて紹介します!
guca owlのタトゥー
guca owlは特徴的なタトゥーを多く入れていますのでそれぞれご紹介します。
・左目下に三日月のタトゥー
・首上にWILDの文字 ←これはクルー名 WILD SIDEからですね
・首のやや下に雄鹿
・首の左下に×印
・首の後ろにハサミ?
・右腕に和彫り
・左腕にダイヤモンド
楽曲Old meでも「忘れないように掘る右手」とあるように、タトゥー1つ1つに意味が込められているんでしょうね。楽曲でその意味が説明される日が来るかもしれません。
guca owlのファッション
guca owlはインスタグラム等のSNSであまりプライベートを発信しておらず、MVなどでの着こなしをご紹介します。
最新EPであるROBINでは、ワーカースタイルから始まり、最後はジャケットに、くわえタバコといういで立ちで、労働者階級から抜け出し成功を掴んだことが表現されています。
楽曲の構成だけでなく服装にも意味が込められており、アーティストな感じが伝わってきます。
インタビュー記事や、SNSで見かける服装は、白Tや革ジャン、無地のパーカーなどシンプルな服装が多いです。
JNKMNに注目される
guca owlはJNKENに今最も注目しているラッパーと紹介されました。
大御所ラッパーから注目されるほど、ラップスキルが際立っています。
guca owlのこれからの野望とは?
guca owl(グカール)は、Redbull RASENに出演した際のインタビューで、今後の活動についてこのように語っています。
「WILD SIDEの活動を中心にシングルやEPを出していき、将来的には若い人がHIPHOPを聞くきっかけになりたいっすね。どの国にもダークサイドがあって、でも日本はダークサイドを見ないようにするじゃないですか。それで平和とされているのが気に入らないんです。だから自分はラップでそういうことを歌わなきゃいけない。汚れたダークサイドでどう楽しむかがHIPHOPだし、その思いを人に伝えるのが自分の役目だと思う」
Redbull-RASEN
このインタビューからわかるように、人々が見て見ぬふりをしている、日本の闇の部分をラップで表現し、いずれは若者がHIPHOPに出会うきっかけを目指しているそうです。
ラッパーguca owlまとめ
「guca owlは高校中退という困難を、仲間とヒップホップにのめり込むことで乗り越えた。」
多くの有名ラッパーを産んでいる大阪で、注目を集める若手ラッパーguca owl(グカール)。
耳障りの良いリズミカルなフックと、心に刺さるリリックで日本のHIPHOPシーンを盛り上げています。
弟であるJelonicaもデビューし、今後は兄弟での活躍にも期待したいですね。
若者が現代社会や大人たちに対して抱く複雑な思いをラップに乗せるguca owlですが、今年26歳を迎えます。立派な大人と言える年齢ですが、今後どの様な楽曲を発表するのか要注目です。