卓越したルックスに192cmのスタイル良さを活かし、ファッションモデルとしての顔が人気を集めているラッパーID。
フリースタイルダンジョンの3代目モンスターに抜擢されたことでも話題にもなりました。
また、2022年には2年かけて作り上げた待望の1stアルバム「B1」を発表するなど、勢いに乗っています。
そんなIDはどのような生い立ちを経て、今に至ったのでしょうか。この記事を読めばIDのラップを今まで以上に楽しく聞けること間違いなしです。
「IDは〇〇から離れることで、自分を△△した。」
ラッパーIDのプロフィール
アーティスト名 | ID |
本名 | 矢野愛(やのなるみ) |
年齢 | 29歳(1994年7月26日年生まれ) |
身長 | 推定192cm |
出身地 | 高知県土佐市 |
拠点(レペゼン) | – |
学歴 | 高卒 |
所属レーベル | JCC TOKYO |
IDのラップスタイル
変幻自在のフロウを武器に流暢な英語を活かしたスキルフルなバイリンガルラップがIDのラップスタイル。
どっしりと聴きとりやすい声質が特徴で、リスナーをロックするような自分の信念を強く持った熱いラッパーです。
MCバトルにおいてもディスや揚げ足取りよりも、ラップのスキルを競うような戦いを好む傾向があります。
IDの名前の由来
IDというラッパー名は本名とミドルネームに由来しています。
名前の「愛(なるみ)」からとった「I」に、ミドルネームの「ディスティニー(destiny)」を組み合わせて「ID」と名付けました。
また、IDは身分証明書を表すため「自分自身が身分証」という意味も込められています。
上京から始まるIDの人生
高知県土佐市で生まれる。
母親の影響で小さい時からさまざまなジャンルの音楽を聴く。
18歳の時にノープランで上京。
仲良くなったDJからラッパーを勧められラップを始める。
2015年に本格的にラッパーとしてのキャリアをスタート。
知名度を上げるために積極的にMCバトルに出場する。
2019年にフリースタイルダンジョンの3代目モンスターを襲名。
2019年に「INSTANT DOPE 10000ft」の収録曲「10000ft」でデビュー。
2020年からレーベルJCC TOKYOに所属。・2022年に1stアルバム「B1」をリリース。
母親の影響を受け高知県で育つ
高知県土佐市出身のIDは、アメリカ人の父親と日本人の母親のもとに生まれたハーフです。
父親の記憶はほとんどなく、母親に育てられました。
そのためIDの性格や音楽感覚は、母親の影響を強く受けており、母親が好きだったJamiroquaiの「Virtual Insanity」が音楽の原体験だと話しています。
使命感に駆られ18歳で上京しラップを始める
高校まで高知で過ごしたIDは、地元にどこか閉塞感を抱えていたため、18歳のときにノープランで上京します。
上京3日後に池袋のクラブ周辺で出会ったDJと仲良くなり、ラッパーになることを勧められたことが、IDがラップを始めるきっかけです。
その後は活動拠点となった「オルガンバー」でスキルを磨きつつ、MCバトルにも積極的に出場し、知名度を上げていきました。
MCバトルでの活躍・フリースタイルダンジョン3代目モンスター襲名
IDは、2015年に本格的にラッパーとしてのキャリアをスタートさせます。
EPやシングル制作のほか「戦極MC BATLLE」で優勝を飾るなど、徐々にシーンにその名を広げていきます。
その成果が認められる形で2019年には、フリースタイルダンジョンの3代目モンスターに抜擢され、大きな注目を集めるラッパーの1人になりました。
IDのベストバウトは?
IDのpucho henza編集部の一押しバトルを紹介していきます。
① ID.vs.Authority.凱旋MC battle Special アリーナノ陣2021
いきなり音が消える難しいビートに対して、IDはバース、内容・フロウ共に完璧に乗りこなしスキルを見せつけました。
同大会で一番のベストバウトという声も少なくなく、現場の会場も大いにぶち上っています。
②ID vs 句潤/戦極MCBATTLE第19章 (2019.3.31)
フロウ巧者・ラッパー句潤との対戦は、それぞれの乗せ方・リズムキープが存分に発揮された聴き心地抜群の試合です。
勝利後には、RAWXXX(MOL53)から「IDみたいなスター性が欲しかった」と言わせました。
③CHICO CARLITO.vs. ID 凱旋MC battle inさいたまスーパーアリーナ
フリースタイルダンジョンの初代モンスターと3代目モンスターの一戦。
バチバチにぶつかり合いながらもお互いをリスペクトしているのが伝わる、見ていて気持ちが良い戦いです。
IDの人気曲は?
IDの人気曲と、pucho henza編集部の一押し曲を紹介していきます。
IDの人気曲①「B1」
2022年にリリースしたアルバムのリード曲。
唯一無二という言葉が似合う、IDの魅力が溢れています。
IDの人気曲②「10000ft」
IDのデビュー曲です。
前半と後半で曲調・フロウが変わる面白い作りになっていて、USを感じさせるかっこよさがあります。
編集部おすすめ曲「R.I.P CHEESY / ID×mu-ton」
声の良さ・聴き心地に強みを持つIDとmu-tonの2人は相性抜群です。
中毒性も高く、何回も聴きたいと思わせてくれます。
IDと仲のいいラッパー
IDと仲の良い2人のラッパーを紹介します。
SAM
IDとSAMは同じ年・ハーフと共通点も多く、mu-tonと3人でチームを組んだ戦極MCバトルでは優勝も果たしました。
また、現在は更新が止まっているものの2人でYouTubeチャンネル「HOT LIFE CRUISE」も立ち上げています。
SNSでも互いを信頼するやりとりも見られ、公私に渡り仲の良さが伺えます。
PONEY
「ナイスパニック」というユニットを組んで、IDとPONEYは活動しています。
PONEYがチャレンジャーでフリースタイルダンジョンに参戦したときは、仲が良かったIDとの対戦を避けたこともありました。
年齢は10近く離れているものの、ラッパーとしてお互いをリスペクトした良好な関係を築いています。
気になるIDのアレコレ
気になるIDのアレコレについて紹介します。
IDのファッション
192cmの高身長を活かしモデル活動も行っているIDのファッションは、ストリート系から独創的なスタイルまで幅広く着こなしているのが印象的です。
また、地元高知のファッションブランド・COZIEST(コージエスト)のサポートを受けており、MVでも着用する姿が見受けられています。
さらに、2020年にはT.C.R BY TOUCHERのブランドアンバサダーに起用されるなど、ファッションにおいても注目を集めているラッパーと言えるでしょう。
IDに彼女はいる?
IDは彼女についてXでポストしていた時期があり(削除済み)、2017年までは彼女がいたことがわかっていますが、その後は何があったか不明です。
また、近年はSNSで女性関係の発信を控えているため、現在彼女がいるという情報はありませんでした。
IDのこれからの野望とは?
インタビューで今後について聞かれたIDは下記のように答えています。
とにかく、曲がダサけりゃ話になりません。ドープな音じゃないとダメだと先輩達から教わったし、僕もそう思っています。その考え方のルーツは、母親から受け継いだものでもあります。これからも尊敬する人達を納得させる“クロさ”を追求していきたいです。
母親や先輩など影響を受けた人物からの教えを大切に、IDらしい音楽を作り続けてくれるでしょう。
また、海外で制作することも視野に入れているようなので、また新しい一面が見られるかもしれませんね。
ラッパーIDまとめ
「IDは地元から飛び出すことで自分を解放した。」
若き日のIDは、どこか保守的で閉塞感のあった地元とそりが合わず18歳のときに勢いで上京をしています。
地元で解放できなかった内側にあるものを解放する手段として、ラップに出会い、本格的にラッパーの活動を始めました。
同じような境遇にいる人、やきもきした何かを抱えて生活している人は、IDの音楽や信念に触れてみてはいかがでしょうか。
さらなるIDの活躍に今後も目が離せません!