2017年にYouTubeに上げた「Cho Wavy De Gomenne」が空前のバイラルヒットを記録し、瞬く間に人気ラッパーの仲間入りを果たしたJP THE WAVY。
その勢いは衰えることなく、今では世界をまたにかけて活躍するラッパーとして、海外からも注目を集めています。
2023年には、世界最大級のHIPHOPフェス「Rolling Loud」の出演や、映画「ワイルド・スピード」のテーマソングを担当し、話題を提供しました。
そんなJP THE WAVYはどのような生い立ちを経て、今に至ったのでしょうか。この記事を読めばJP THE WAVYのラップを今まで以上に楽しく聞けること間違いなしです。
「JP THE WAVYは〇〇な精神で、△△を目指す。」
JP THE WAVYのプロフィール
アーティスト名 | JP THE WAVY |
本名 | 非公開 |
年齢 | 30歳(1993年12月15日生まれ) |
身長 | 非公表 |
出身地 | 神奈川県平塚市 |
拠点(レペゼン) | – |
学歴 | 高卒 |
所属レーベル | – |
JP THE WAVYのラップスタイル
HIPHOPのルール・マナーを守りながらも新しいトレンドやオールドスタイルを織り交ぜながら、バランス良く音にはめていくのがJP THE WAVYのラップスタイルです。
アメリカのHIPHOPに影響されたこともあり、トラップ系のトラックに乗せる独特のフロウを強みとしています。また、基本的に曲で歌う内容は同じですが、ネガティブなメッセージを避けるようにしているのも特徴と言えます。
JP THE WAVYの名前の由来
JP THE WAVYというラッパー名は、「JP=日本」に「WAVY」を組み合わせて付けられました。
「WAVY」には、「かっこいい・(地元平塚の海の)波・クセ毛(髪型の特徴)」の3つの意味が込められています。
ダンサーから始まるJP THE WAVYの人生
・神奈川県平塚市で生まれ育つ。
・父親の影響もあり音楽に興味を持ち、小学生の頃はずっとドラムをやっていた。
・友人の誘いでHIPHOPのダンスをやり始める。
・ダンスクルー「Do The Right Inc.」に加入。
・高校卒業前後の18歳の時にラップを始める。
・2016年からソロ名義で「JP THE WAVY」で本格的にラッパー活動をスタート。
・2017年に発表した「Cho Wavy De Gomenne」がバイラルヒット。
・2020年1stアルバム「LIFE IS WAVY」をリリース。
・2021年にメン・オブ・ザ・イヤー・ベスト・ラップ・アーティスト賞を受賞。
・世界最大級のHIPHOPフェス「Rolling Loud」に出演。
・2023年公開映画「ワイルド・スピード/ファイヤーブースト」の日本版テーマソングを担当。
洋楽好きの両親のもと幼少期から音楽に触れて育つ
神奈川県平塚市、湘南で生まれたJP THE WAVYは、裕福でも貧しくもない、いわゆる一般家庭で育ちました。
両親は黒人文化の音楽が好きで、お腹にいるころからTLCを聴かせており、幼少期からHIPHOPやロックなどさまざまな洋楽に触れていたそうです。
自然と音楽に触れる環境だったため、自発的にドラムを始めて、小学校の間は夢中になっていたと話しています。また、小学校5年生の時にipadのCMで流れたEMINEMに食らい、自身でも洋楽をキャッチしていくようになります。
HIPHOPダンスを始め本格的にダンサーになる
中学に入るとJP THE WAVYは友人から誘いを受け、HIPHOPのダンスを始めます。それまで習っていたドラムを辞め、50centやE-40、カニエなど当時の現行を追っていたものの、自分がラッパーになるとは考えていませんでした。
その後、ダンスクルー「Do The Right Inc.」に加入し、「Lil Right」を名乗り、クラブなどで本格的にダンサーとして活動していきます。
リーダー「Carlos」は歌唱力もあったため、ラップも取り入れて曲を出しており、ダンサーのシーンでは珍しいタイプのクルーに所属していました。
当時のJP THE WAVYはラップをやっていませんでしたが、曲作りの過程を見て自分もやりたいと思うようになったそうです。
高校卒業後の18歳でラップを始める
高校を卒業した18歳のJP THE WAVYは、このままバックダンサーやPVのダンサーとして一生ダンスをやっていくのか迷っていました。
その結果、自分も前に出てパフォーマンスしたいという想いからラップを始めることを決意します。
ラップを中心とした生活に変化しますが、「Cho Wavy De Gomenne」を出すまではダンス界隈でずっとスキルを磨いていたため、HIPHOPシーンではやや謎めいた存在でした。
Cho Wavy De Gomenneがバイラルヒット
2017年に発表したデビュー曲「Cho Wavy De Gomenne」がバイラルヒットを飛ばし、たちまちJP THE WAVY は日本を代表するラッパーの仲間入りを果たします。
友人と「Sorry Wavy(JP THE WAVYのインスタ名)」を題名した曲を出せば売れるんじゃないかと会話したのがきっかけでこの曲は生まれました。
「超Wavyでごめんね」というパンチラインは社会現象になるほどSNS上で大きくバズり、芸能人から一般人までさまざまな形でサンプリングされています。
これで勢いに乗ったJP THE WAVY は、日本のシーンはもちろん、海外からも注目される活躍を見せます。2023年には世界最大級のHIPHOPフェス「Rolling Loud」に出演するなど、世界をまたにかけて活動中です。
JP THE WAVYの人気曲は?
JP THE WAVYの人気曲と、pucho henza編集部の一押し曲を紹介していきます。
JP THE WAVYの人気曲①「Cho Wavy De Gomenne」
JP THE WAVYの代名詞とも言える世界中でヒットした説明不要の代表曲。HIPHOPファン以外の認知も高く、さまざまな芸能人がRimixを公開しています。
その中でもSALUとのフィーチャリングは、再生回数が2,500万回に迫るほど話題を呼びました。
JP THE WAVYの人気曲②「Just A Lil Bit Feat. Sik-K」
韓国の人気ラッパーSik-Kとコラボし、MVは彼女のNINA(遠藤新菜)が監督を務めた注目の1曲。
日韓はもちろん、世界中から評価が高く愛されています。
JP THE WAVYの人気曲③「Neo Gal Wop」
自身で呼称する「ネオギャル男」を前面に出しており、フックの中毒性が非常に高いと人気を誇っています。
JP THE WAVYのセンスが感じられる、かっこいい曲です。
編集部おすすめ曲「What’s Poppin feat. LANA」
盟友LEXの実妹で、現在若手ラッパーの注目株筆頭にいるLANAを客演に招いて制作された1曲です。
2人の相性が抜群という声が多く、公開したMVがわずか2ヶ月で200万回以上再生されています。
JP THE WAVYと仲のいいラッパー
JP THE WAVYと仲の良い2人のラッパーを紹介します。
LEX
LEXが17歳ぐらいの時に周囲からヤバいやつがいると教えてもらい、JP THE WAVYからDMを送り、いきなり家に招いたのが2人の出会いです。
9歳の年の差がありますが、地元が近く、ダンスを習っていた経験など共通点が多く、親交を深めていきました。
Spikey John
Spikey Johnは、数々のラッパーに加え、藤井風や乃木坂46など各方面から引っ張りだこの新進気鋭の映像監督。
それぞれが売れる前から知り合いだったJP THE WAVYとSpikey John(MVの監督を担当)は、「Cho Wavy De Gomenne」がバズり、大きく売れたという共通点があります。
現在もJP THE WAVYの楽曲MVの映像監督を務めており、良好な関係が伺えます。また、JP THE WAVYが加藤ミリヤなどを繋ぐなど、Spikey Johnにとって大きな存在と言えるでしょう。
気になるJP THE WAVYのアレコレ
気になるJP THE WAVYのアレコレについて紹介します。
JP THE WAVYのファッション
JP THE WAVYはラッパーの中でも、ファッションに強いこだわりを持っていることで有名です。自身のコンセプトを「ネオギャル男」と称し、若者を中心にファッションアイコンとしても人気を誇っています。
ティファニー・シャネル・ヴィトン・グッチなどわかりやすいハイブランドを派手に自身のセンスに合わせて、コーディネートをするのがJP THE WAVYのスタイルです。
また、ファッションデザイナー・TERIYAKI BOYZのNIGOをリスペクトしているため、HUMAN MADEやICE CREAMなど彼のブランドも愛用しています。
JP THE WAVYの彼女は遠藤新菜
JP THE WAVYは、ファッションモデル・女優として活躍する遠藤新菜との交際を公表しています。お互いのSNSでツーショット写真をアップする回数も多く、微笑ましい関係が垣間見えます。
遠藤新菜はJP THE WAVYに初めて会った時に、「この人だ」みたいな感覚があったそうです。ラッパーなので、オラオラで女性にモテるというイメージだったものの、実際はすごい好青年でとても優しかったため、そのギャップに驚いたと話しています。
JP THE WAVYのこれからの野望とは?
自身がHIPHOPにハマり、ラッパーになるきっかけになったアメリカを認めさせたいというのがJP THE WAVYの大きな目標です。
そのためにも、まずはアジアの人に知ってもらい、アジアのイケてるラッパーとリンクし「アジアやばくね」と思わせたいと答えています。
現在は日本を代表して世界でライブを行う使命感と、まだまだ世界では知名度に劣る自分がどこまでロックできるかを挑戦している真っ只中です。
ラッパーJP THE WAVYまとめ
「JP THE WAVYは謙虚な精神で、アメリカで認識されるラッパーを目指す。」
「Cho Wavy De Gomenne」のヒットで、彗星の如くシーンに現れ、生活が一変したというJP THE WAVY。
一曲あたったことで調子に乗って、一発屋としてそのまま消えていったラッパーも少なくありません。
JP THE WAVYは売れる前も売れてからも謙虚な精神を持ち、今もなお最前線で活躍中です。
もちろんラッパーに必要な自信は内に秘めていて、自分の感性を信じて静かなる闘志を燃やしています。
さらなるJP THE WAVYの活躍に今後も目が離せません!