16歳の頃、高校生RAP選手権で「ILL-C」という名義で一躍全国にその名を知られるようになり、WHITE JAMのGASHIMAによるREMIX企画では、Zepp Tokyoのステージで楽曲「8小節ゲーム」にゲスト出演しました。
さらに、服部緑地野外音楽堂で開催されたWHITE JAMライブでは、頂上決戦に進出。同コンテストの企画で「サイファー禁止令」をリリースし、その後、精力的に楽曲制作に臨む彼のメッセージ性の高いラップは、特に若い世代を中心に多くのファンを魅了しています。
最近では、Red Bullがキュレートする人気イベント「RASEN(螺旋)」に、今最も注目される若手ラッパーの一人として参加し、堂々たるマイクリレーを披露しました。
今日はそんな彼の人生に迫り、その背景を紐解いていきます。 彼のストーリーを知ることで、ヒップホップがさらに楽しく感じられる事間違いなし!!
「Lisa Lil Vinciは〇〇という困難を、△△で乗り越えた。」
ラッパーLisa Lil Vinciのプロフィール

アーティスト名 | Lisa Lil Vinci |
本名 | ライ |
年齢 | 25歳(1999年生まれ) |
身長 | – |
出身地 | 長野県松本市 |
拠点(レペゼン) | 東京都 |
学歴 | – |
所属レーベル | – |
1999年生まれ、長野県出身のラッパー。
現在は拠点を長野から東京へ移し、活動をしています。
Lisa Lil Vinciのラップスタイル
Lisa lil vinciは現代USスタイルに根差したラップスタイルで
ワードプレイやWミーニングが多用されており共感を与える
メッセージ性の強いリリックでリスナーの心を掴むのがLisa lil vinciのラップスタイルです。
Lisa Lil Vinciの名前の由来
「LISAはモナリザのリザから来て、Lilは名前つけた当時、結構みんなlilつけてたんで、ノリというか、、Vinciはレオナルドダヴィンチから来ています」とインタビュー動画で語っています。
音楽に自然と触れる環境から始まるLisa Lil Vinciの人生
・小学6年生の時に担任の先生がKREVAの親戚だった事がキッカケで日本語ラップに出会う
・13歳の頃友達とメールでリリックを送り合っていた
・14歳の頃フリースタイルを始める
・15歳の頃に本格的に曲作りを開始
・16歳の時にILL-C名義で高校生ラップ選手権に出場
・WHITE JAMのラッパー、GASHIMA企画のREMIXコンテストに出場しZeep Tokyoのステージにて楽曲「8小節ゲーム」に客演参加。
・ 同コンテストの企画として「サイファー禁止令」をリリース
長野県出身
1999年に長野で生まれ。
母親がRed Hot Chili Peppersのファンで、父親がバンド活動をしていたため家庭内に楽器があり、幼い頃から音楽に触れる環境で育っている。
ラッパーとして活動後も初めは松本市を拠点に活動していた。
小学生頃にヒップホップと出会う
小6のときの担任がKREVAの親戚で、そこで日本語ラップの存在を知る。
中学生の頃にラップに魅了される
中学で現在もラッパーとして活動するG-HOPEと出逢い、意気投合。
G-HOPEから数々の楽曲を教えてもらいHIPHOPに魅了された。
当時8小節分くらいのリリックを書いて友人とメールで送りあっておりこの時からラップスキルを磨いていた。
16歳の時に高校生ラップ選手権に出場
第9回高校生ラップ選手権に出場。
当時ILL-Cという名義で活動していたLisa Lil Vinciは従来の早口ラップとは異なる新しいスタイルのラップを試みていた。
この大会は、フィメールラッパー対決や天才・Lick-Gの活躍など、注目を集めた大会でした。
そのような中で、ILL-Cの新しいスタイルへの挑戦は、大会に多様性をもたらす一要素となりました。
GASHIMA企画のREMIXコンテストで「8小節ゲーム」に客演参加
ネット投票により見事選出され、Zeep Tokyoのステージにて楽曲「8小節ゲーム」を披露し注目を集める
同企画にてWHITE JAMによるプロデュース曲「サイファー禁止令」をリリース
服部緑地野外音楽堂にて開催されたWHITE JAMライブでの頂上決戦へ進出。コンテストの企画として「サイファー禁止令」をリリース。
同郷のラッパー達との活動開始
G-HOPE,Andminらと共に「Dore Mirage」として活動も行う
その後、jamfudenとのコラボEP『リザジャム!!』をリリースを発表。
RED BULL RASEN(螺旋)のマイクリレーに参加
今注目のラッパーMIKADO、18stop、JAKENとのRASENのマイクリレーに参加。
その中で3人のヴァースを聞き刺激を受けたLisa Lil Vinciは「オレも音楽がんばらなきゃなって。自分の動き方をこれから変えていかなきゃなって思うぐらい、今日は学んだっす。」とコメントを残しています。
Lisa Lil Vinciの人気曲は?
Lisa Lil Vinciの人気曲と、pucho henza編集部の一押し曲を紹介していきます。
Lisa Lil Vinciの人気曲①「吹き飛ばしてくれ俺の鬱」
ライブで披露するたびに会場を盛り上げ、彼の名前が広まるきっかけとなった楽曲です。
同じような境遇にいる人々から共感の声が寄せられたことで「これでいいんだ」と自信を持つことができたと語ります。
Lisa Lil Vinciの人気曲②「Avalanche」
Avalancheは、そのタイトル通り、感情の奔流が押し寄せるような迫力と
共感を呼び起こし、多くのファンの心を掴んでいます。
Lisa Lil Vinciの人気曲③「HAHAA!!!feat.Rons jellira&lil setter」
楽曲は1分20秒ほどながら中毒性の高いトラックに力強いリリックが特徴的です。
編集部おすすめ曲「Bad day」
今年の6月末に配信が始まったこちらの楽曲。
ピアノなどを使ったトラックに自身の強い想いがリリックに乗った耳触りの良い曲となっています。
Lisa Lil Vinciと仲のいいラッパー
Lisa Lil Vinciと仲のいいラッパーを紹介します!
G-HOPE(ジーホープ)
同じ中学に通っており、小学校6年生の時にヒップホップに興味を持ったLisa lil vinciが中学で出会い意気投合。
それからG-HOPEに流行りの曲を教えてもらっていたようです。
今ではDore Mirageの一員として共に活動しています。
jam fuden(ジャム・フーディン)
2人は同じ長野出身でjam fudenが東京を訪れた際に、Lisa lil vinciのもとを訪ねたことをきっかけに楽曲制作を行うようになり2022年にはコラボEP『リザジャム!!』を発表しています。
気になるLisa Lil Vinciのアレコレ
気になるLisa Lil Vinciのアレコレを紹介します!
Lisa Lil Vinciのファッション
カジュアルでリラックスしたアイテムを取り入れ、グッチやバレンシアガといった高級ブランドを巧みに合わせてストリートとハイファッションを融合させているファッション性の高さが特徴です。
更にピンクやブルーの大胆な髪色や、グラフィカルなアイメイクは彼の強烈な個性をさらに強調しており、音楽性以外の部分からもファンを虜にしています。
Lisa Lil Vinciの影響を受けたアーティスト
KOHH、XXXtentasionに強く影響を受けたと話しており、KOHHに関しては「リリックやトピックの自由さやセンス、自分の中で音楽の可能性を広げてくれた張本人です。中学生の頃には誰が一番KOHHのマネできるかってやってました」とコメントしております。
特に影響を受けたのはXXXtentasionで、影響を受けたラッパーは誰か質問された際には「ガチでいちばんデカいのはXXXTentacion。自分が言葉にできなかったことを全部あのひとが言葉にしてて“ああ、そういうことか”みたいな。すごく彼の音楽に共鳴してる気がします」と語っていました。
楽曲制作で大切にしていること
インタビューの中でその時のリアルタイムの感情というか、その時の情景に影響されていると思います。
自分のリアルタイムの環境にすごく影響を受けている。と語っています。
Lisa Lil Vinciのこれからの野望とは?
これまで音楽は「流れに任せて」といったスタンスで取り組んでいましたが最近、自分の音楽への姿勢が大きく変わったと語っています。
今後はこれまで以上に真剣に音楽に取り組み、感覚だけでなく、より深く考えて制作に向き合っていくとのことです。
これまでのように「曲ができたらとりあえず出す」というスタイルから脱却し、本格的に音楽活動を進めることを決意されています。
また、将来についてもこれまであまり深く考えてこなかったようですが「とりあえず海外に行きたい」という願望を持ちながらも、音楽をビジネスの中心にするつもりはないようです。
むしろ、ビジネスは音楽とは異なる分野で勝負したいと考えており、友人や父親の影響を受け、自身もアパレルなどの分野で挑戦しているようです。
彼が目指すのは「成功者」としての姿であり、音楽はその一環として楽しみながら、これからも何らかの形で関わっていきたいと語っています。
ラッパーLisa Lil Vinciまとめ
「Lisa Lil Vinciは生きづらい生活という困難を、ラップで乗り越えた。」
音楽活動に必要な資金を確保する為にアルバイトを掛け持ちしながら音楽を続けていました。
家族や友人から音楽活動に対する理解が得られず、理想と現実の狭間で葛藤し生きづらさに苦しんでいましたが、音楽を続けることを彼は選び、自己のアイデンティティや将来に対する不安や孤独感や感情をリリックに込める事で同じような苦しみを抱えるリスナーに共感と励ましを与えて自身が思い描く生き易い生活を掴み取っています!
そんな魅力溢れる期待の若手ラッパーからまだまだ目が離せません!!