第16回高校生ラップ選手権では、百足を下しベスト4に進出したラッパーS-Kaine。
その後、呂布カルマなど、数多くのラッパー達とMCバトルで会場を湧かせたことでその才能を知った方も多いかと思います。
SILENT KILLA JOINTやCHICO CARLITO、呼煙魔などともフィーチャーし楽曲を制作、精力的に活動を行っています。お笑い芸人のやす子が、好きなラッパーだと紹介したことでも話題となりました。
ラッパーだけでなくJuda名義でDJやトラックメイカーとしても活躍し、00世代のアーティストとしてその存在感を示すS-Kaineについてご紹介します!
「S-Kaineは〇〇することで、△△を決意した。」
ラッパーS-Kaineのプロフィール
アーティスト名 | S-Kaine |
本名 | 非公開 |
年齢 | 23歳(2001年8月21日 生まれ) |
身長 | – |
出身地 | 大阪府大阪市西成区 |
拠点(レペゼン) | 大阪府大阪市西成区 |
学歴 | 音楽の専門学校 |
所属レーベル | Back Down Junciton 、Tag force |
S-Kaineのラップスタイル
90sへのリスペクトと、言葉と音とを同調させたいという想いからBoom Bapのスタイルを選んだというS-Kaine。低い声を渋く響かせるラップが特徴的です。
また、Judaの名義でトラックメイカーとしても活動しており、トラックへも強いこだわりを持って楽曲を制作しています。
S-Kaineの名前の由来
S-Kaineの読み方は、エスカイネです。
S-Kaiineの前は、low_light名義で活動していた時期もあったようですが、変更した理由や、名前の由来については分かりませんでした。
Boom Bapから始まるS-Kaineの人生
沖縄名護で生まれたS -kaineは、3歳の時に大阪西成に居住を移す。
小学6年生で自身のサイファーを開き、韻を踏んで遊ぶ。
中学1年生の後半、自身の楽曲制作に取り組む。
SILENT KILLA JOINT(当時ONION)のライブを観に行き、衝撃を受ける。
「第16回高校生ラップ選手権」に出場、ベスト4に進出。
ハイスクールダンジョン初代モンスター。
2029年9月に1stアルバム「Dutch inc…」をリリース。
高校卒業後、音楽の専門学校に入学し、レコーディングを専攻しています。
凱旋MC Battle 西日本ZEPP TOUR優勝。
UMB2022THE CHOICE IS YOURS vol.6優勝。
2022Red Bull 韻 DA HOUSE優勝。
沖縄名護で生まれ、大阪西成で育つ
大阪名護で生まれたS-Kaine。3歳の時に家族で大阪の西成に引越し、西成で育ちました。
S-Kaineは、父母、そして姉の存在を公表しています。
小学6年生の時、サイファーを始める
小学6年生のころ、S-Kaineは西成公園の広場でスピーカーを置き、サイファーを開き遊ぶようになりました。
音楽をする前は普通のガキンチョだったと少年時代のことを振り返るS-Kaineは、「何を喋るにしてもラップを始めてからの方が人生は濃い」と語っています。
ONIONの「BlAqDeViL」に衝撃を受け、楽曲制作にのめり込む
中学生になりS-Kaineは楽曲制作を始めます。当初の楽曲は本人曰く「チャラい感じの曲やった」のだとか。
そんなS-Kaineに転機をもたらしたのは、SILENT KILLA JOINT(当時ONION)のライブです。
楽曲「BlAqDeViL」の鬼気迫る声や動きの迫力にインパクトを受け「自分自身を主語にして、人に左右されないことが出来るんだ」とその音楽性に惹かれたと語っています。
そこから日本のBoom Bapを掘り出したS-Kaineは、自身の低い声を活かしたスタイルを確立させていきます。
第16回高校生ラップ選手権に出場
S-Kaineは高校生になってから、毎年高校生ラップ選手権に応募していました。
出場が実現したのは高校3年生の時。前回王者百足を下し、ベスト4入りを果たします。
第2戦目に9forと対戦し勝利したS-Kaineは、誤審と批判されることがありました。
この時の、絶対音楽で見返してやるという気持ちが「Dutch inc..」のリリックに反映されたのだとか。
その後も数々のMCバトルで活躍。2022年には、UMB2022THE CHOICE IS YOURS vol.6やRed Bull 韻 DA HOUSEで優勝をおさめています。
デビュー
2019年に 1stアルバム「Dutch inc..」を皮切りに「4hours SiX Back」「The Era Of Drawing」アルバムリリースなど、楽曲を制作し続けています。また、中学2年生から続けているビートメイクでは、Judaの名義を使い活動。
2022年には「3week history beat tape」でビート集もリリース。
リリックを書く時とビートを作る時で、脳みそがうまいことシフトすると語るS-Kaine。
現在は音楽の専門学校にてレコーディングを専攻し、エンジニアやPAの技術も学んでいます。
ラップもビートメイクもDJも、全部したいというS-Kaineは、影響を受けたアーティストとしてMONJUのISSUGIを挙げています。
S-Kaineのベストバウトは?
S-Kaineのpucho henza編集部の一押しバトルを紹介していきます。
①U-mallow vs S-Kaine / U-22 MCBATTLE 3on3 SP 2020
銃のコッキング音の入るビートにピッタリとハマったラップが気持ち良く、S-KaineもU -mallowもワードセンスが最高で何回も聴いてしまうバウトです!
③呂布カルマvsS-Kaine.凱旋MCbattle東西選抜秋ノ陣2019準決勝
この後の延長戦の3on3バトルもかっこいいので是非観て欲しいです!
②S-Kaine vs MU-TON / 凱旋MC Battle 西日本ZEPP TOUR @横浜
凱旋MC Battle でMU-TONとの決勝バウト。S-Kaineが大きな会場で優勝を獲ったのはこの時が初めてでした。
バースの端々に優勝への強い想いを感じますね。
S-Kaineの人気曲は?
S-Kaineの人気曲と、pucho henza編集部の一押し曲を紹介していきます。
S-Kaineの人気曲①「Dutch inc…」
!stアルバム「Dutch inc…」のタイトル曲。
低音ラップが響き90sの渋みを感じさせる一曲で、S-Kaineのスタイルが確立しています。
S-Kaineの人気曲②「Back to… (Prod.NAGMATIC)」
2023年にリリースしたアルバム「Back to…」のタイトル曲。
ドープで煙たいS-Kaineの魅力がバシバシ感じられる一曲です。
編集部おすすめ曲「S-kaine – 明 feat. SILENT KILLA JOINT Prod by OGRE WAVE」
S-kaineの楽曲制作に大きな影響を与えたSILENT KILLA JOINTとフィーチャした一曲。
S-Kaineと仲のいいラッパー
S-Kaineと仲のいいラッパーについてご紹介します!
SILENT KILLA JOINT
S-Kaineが中学2年生の頃、ライブを観に行き衝撃を受けたというSILENT KILLA JOINT(当時ONION)。その後イベントで知り合い、気が付いたら仲が良くなり一緒に楽曲制作をするまでになりました。
SILENT KILLA JOINTは
「言いたいこととかが全部音楽じゃないと消化できないんだと思う。(中略)不器用なのに完璧を目指すところが、アイツの美しさやなって思っています。」
My name is
と、S-Kaineの音楽へのひたむきさを評価しています。
OGRE WAVE
OGRE WAVE は大阪を拠点に活躍するビートメイカー、音楽集団Purple Smokeの総裁。
当時高校三年生のS-KaineがOGRE WAVEのビートライブを目撃し、一緒に曲を作りたいと話しかけたことから交流がスタート。
OGRE WAVEは、日夜音楽に明け暮れるS-kaineのことを
「取り憑かれてるように音楽やるってまさにこういうことなんやろなって」
20歳、レペゼン西成。ラッパーS-kaineは生き急ぐ
と語っています。
気になるS-Kaineのアレコレ
気になるS-Kaineのアレコレについて紹介します。
S-Kaine MCバトル引退?
S-Kaineは2022年に放送されたフリースタイルモンスターにて「バトルするのも、近々、今年でラストなんです。」と、一度音源の作品作りに力を入れ、そして復活すると意気込みを語っています。
この時、「バトルするのも2021年でラスト」と字幕がついていたため、バトルを引退してしまったのでは?と疑惑が広まったようです。
しかし2023年、my name is にて「これがラストです。俺のバトルは」と宣言。
自分の音楽を広げるためには自分のライブをした方がいい、と本格的に音源作りに専念する気持ちを固めている様子が伺えます。
1stアルバム「Dutch inc…」の前にもストリートアルバムを5枚程出していたというS-Kaine。音源での表現に並々ならぬ情熱を注いでいることが分かります。
バトルでのS-Kaineもカッコ良いので、納得のいく制作ができたらまたバトルもして欲しいな、、なんて思ってしまいますね。
S-Kaineのファッション
S-KaineのBoom Bap黎明期90年代を感じるファッションは、オーバーサイズで着こなすスタイリングが特徴的です。過去には「Back channel」と「Fedup」を愛用していると語っており、過去のラップバトルなどでも着用しています。
また、自身のレーベルBack Down Junctionのアパレル「BDJ」のアイテムもよく使用しています。
キャップの下に手拭いを垂らすスタイルがよく似合っていますね!
S-Kaineと山ちゃん
S-kaineと、YouTuber「チャンネルがーどまん」元メンバーの山ちゃんが似ていると一部のヘッズの間で話題になっています。両者とも関西を主な活動圏にしている為、その様に話題に上がるのかもしれません。
調べたかぎりでは兄弟などの関係も無いようです。
現在S-Kaineは髭を生やして体格が良くなっていますし、そもそも筆者はあまり似ていると思いませんでした。
S-Kaineのこれからの野望とは?
ライブをする中で出会うエンジニアの人達の、探求的な一面から学ぶところが多いと語るS-Kaine。
ビートメイクやレックをする中で自分から生み出される音を聴き、もっと引き出していきたい、探求していきたい。と今後の音楽活動への意欲を覗かせています。
過去のインタビューでは、全国ツアーをして2LPを出したいと、具体的なビジョンも回答していました。
ラッパーS-Kaineまとめ
「S-Kaineはバトル休止を宣言することで、自分の音源を届ける事に専念すると決意した。」
「誰かが音楽を始めるきっかけになるような、影響を与えるような音楽を作りたい。」と語るS-Kaineは、その為にも音源を届けたいとMCバトルの休止を決意しました。
自身の音楽を探求する、S-Kaineのこれからの活動に目が離せませんね!