ソロ活動に加えてMONJU・SICK TEAMの2つのクルーに所属し、ラッパー・DJ・ビートメイカーとさまざまな顔を持っているISSUGI。
その多彩な才能はHIPHOPシーンで高く評価されており、若手からベテランまで世代を問わず多くのラッパーとの楽曲を制作しています。
また、今年5月に公開されたYouTubeチャンネル「レッドブルマイク」の企画では64小節のラップを披露し話題を呼びました。
そんなISSUGIはどのような生い立ちを経て、今に至ったのでしょうか。
この記事を読めばISSUGIのラップを今まで以上に楽しく聞けること間違いなしです。
「ISSUGIは〇〇という経験を、△△で表現した。」
ラッパーISSUGIのプロフィール
アーティスト名 | ISSUGI |
本名 | 非公開 |
年齢 | 40歳(1983年生まれ) |
身長 | 非公開 |
出身地 | 東京都練馬区 |
拠点(レペゼン) | 下北沢 |
学歴 | – |
所属レーベル | DOGEAR RECORDS |
ISSUGIのラップスタイル
落ち着いた声質を合わせて、オリジナリティが感じられる独特なフロウを奏でるのがISSUGIのラップスタイル。
どんなビートにも乗りこなす安定感抜群のラップスキルとオシャレなワードセンスは職人魂を感じさせ、他のラッパーにはない魅力があります。
また、成り上がり・サクセスストーリーなどのいわゆるHIPHOP的なトピックよりも日常や飾らない素朴な姿をリリックに落とし込むことが多いのも特徴です。
ISSUGIの名前の由来
ISSUGI(イスギ)は自身のラッパー名について言及していないため、どのような経緯で決まったのかは不明です。
ちなみに「16FLIP」名義でビートメイカーとして活動しており、こちらはMPCのパッドが16個だったことに由来しています。
スケボーから始まるISSUGIの人生
東京都で生まれスケボーにどっぷりハマる。
スケボーの影響でHIPHOPを聴きラップも始める。
同じ中学のMr.PUGと仲良くなりライブにも参加する。
Mr. PUGとラップをしている中でラッパーの仙人掌と出会い3人で「MONJU」を結成。
ライブを重ねて実績を積み、2006年に1st EP「103LAB.EP」、2008年には2nd EP「Black de.ep」をリリース。
2009年にソロで1stアルバム「Thursday」をリリースし注目を集める。
UMBやKOKといったMCバトルにも参加し存在感を放つ。
16FLIP名義でビートメイカーとしても活動。
MONJU・BESなど多くのラッパーやクルーに楽曲を提供。
スケボーにハマった少年時代
東京都で生まれたISSUGIは中学時代にスケボーにのめり込みます。
スケボーのビデオのBGMがきっかけでHIPHOPを聴くようになり、ものづくりの楽しさも覚えます。
インタビューでは中学以前の記憶はあまりないとも話しており、スケボーがISSUGIに与えた影響は非常に大きいです。
Mr. PUGと仲良くなりラップを始める
中学3年生の時にスケボーのスキルに限界を感じたISSUGIは、仲間内で音楽ばかり聴いていたMr. PUGと仲良くなりラップを始めます。
当時から日本人ラッパーの音源を聴いており、特にDEV LARGEの作るビートが好みだったようです。
仙人掌と出会いMONJUの結成
Mr. PUGとラップをしている中でラッパーの仙人掌と出会い、3人でヒップホップユニット「MONJU」を結成します。
ちなみにユニット名の由来は「3人寄れば文殊の知恵」ということわざからです。
都内でライブを重ねることで実績を積み、2006年に1st EP「103LAB.EP」、2008年には2nd EP「Black de.ep」をリリース。洗練されたラップスキルが好評で、シーンに強い存在感を示しました。
ISSUGI個人としても活躍
MONJUとは別にISSUGI個人としての活動も始め、2009年に1stアルバム「Thursday」をリリースし注目を集めます。
自身の制作の他にもさまざまなラッパーの楽曲への参加・共演と現在も精力的に活動を続けています。
16FLIP名義によるビートメイカーの活動
ISSUGIは「16FLIP」名義でビートメイカーとしても活動し、MONJUのほか、BESや5lackなど多数のラッパー・クルーに楽曲を提供。
ブラックミュージックが色濃いダークサウンドがかっこよく、高い評価を受けています。
ISSUGIの人気曲は?
ISSUGIの人気曲と、pucho henza編集部の一押し曲を紹介していきます。
ISSUGIの人気曲①「BES & ISSUGI – BOOM BAP」
2018年にリリースされたBESとISSUGIのアルバムの人気曲。
ラッパー2人がイケてるのはもちろん、古き良き洋楽を感じさせるトラックも最高です。
ISSUGIの人気曲②「ISSUGI from MONJU / NEWDAY feat仙人掌」
仙人掌を客演に招き、16FLIP名義でISSUGIが楽曲のプロデュースをしています。
ISSUGIの人気曲③「Bitter Dose」
C.O.S.A.がプロデュースを担当し、ISSUGI・JJJ・5lackの人気ラッパー3人によるコラボレーションが実現した豪華な1曲です。
編集部おすすめ曲「ISSUGI prod. by BACHLOGIC」
YouTubeチャンネル「レッドブルマイク」で発表したISSUGIの最新曲。
BACHLOGICのシンプルなビートのうえで64小節の間ひたすらスピットしています。
ISSUGIと仲のいいラッパー
ISSUGIと仲の良い2人のラッパーを紹介します。
仙人掌
同じクルーに所属するラッパーの仙人掌とは20年近くの付き合いがあり、ISSUGIがラップ始めたばかりの頃からの仲間です。
仙人掌が持つ音楽性や言葉を扱う才能を称賛しており、それぞれ異なる個性を持ったお互いをリスペクトし合っています。
もちろんメンバーのMr. PUGとも仲が良く、古い付き合いを大切にしていることがわかりますね。
5lack
ISSUGIと5lackは楽曲で共演することが多く親交が深いです。
インタビューでも以下のように語っています。
5lackとかBuda君、SPARTA君は会ったときにすぐスッと仲良くなった感じがあったんで。それって結局お互いがアーティストとしてカッケーってリスペクトしあってる関係じゃないとならないと思うんで、自分ももちろん相手をリスペクトしてるし、相手が自分をどう思っているかも伝わってくるじゃないですか。俺ってよくも悪くも知らない人とノリで曲を作ったりまずしないので、まずアーティストとして作ってる曲やビートが すごいかっこいいかが重要で、かつ仲良くならないと一緒にやらない。
職人肌を感じさせる2人は通じ合う部分がたくさんあるのかもしれませんね。
気になるISSUGIのアレコレ
気になるISSUGIのアレコレについて紹介します。
ISSUGIのファッション
ISSUGIのファッションはいわゆる王道のスケータースタイルです。
ロゴや文字がワンポイントで入っているシンプルなアイテムのオーバーサイズを好んで着用しています。
また、キャップ姿がよく見られ、特にNEW ERAやLIBEを被っています。
ISSUGIの細身な体型とファッションがマッチしていて、オシャレなので参考にするラッパーも多いです。
ISSUGIは結婚している?
ISSUGIが結婚しているのか、また彼女がいるのかという情報はありませんでした。
今年40歳になるので年齢的には結婚していても不思議ではないですが、ISSUGIはプライベートな話をインタビュー等でもあまり答えないです。
そのため、結婚(既にしていた)したとしても公にしない可能性も高いでしょう。
ISSUGIのこれからの野望とは?
約10年前のインタビューで未来について聞かれたISSUGIはこのように語っています。
自分もそれぐらいの歳までバリバリ音楽を続けて、54になってもニュー・アルバム出したいっすね。自分が54になったときは、いまよりヤバイと思ってますね。(中略)いまヤバくて、10年後もヤバイのが絶対いいっすね。そういう耳で自分は音楽を聴いてますね。自分がヤバイって思うものは、いまだけヤバイものじゃなくて、永遠にヤバイんです。
Interview-B-BOYの直感
言葉の通り、この10年でISSUGI・MONJU・366247・16FLIPなど異なる名義で1年に複数枚のリリースを続けてきました。
その制作意欲は衰えること知らず、もっとアルバムを出し、さまざまなビートメイカーとも曲を作りたいと話しています。これからもハイペースで最高な楽曲を色々な形で届けてくれることでしょう。
ラッパーISSUGIまとめ
「ISSUGIはスケボーで得た経験を、HIPHOPという音楽で表現した。」
ISSUGIはスケボーから「スタイルを持つ」ことが大切だと学び、スキルだけでは表現できない各々が持っている個性の素晴らしさに魅了されます。
HIPHOPという音楽で自分のスタイルを確立しているISSUGIは、ラッパーの中でも多作で有名です。
しかし、本当にすごいのは多作ながら駄作がなく、次々とハイクオリティな楽曲をシーンに届けていることでしょう。さらなるISSUGIの活躍に今後も目が離せません!