低く静かなフロウで、心に深く残るラップを届ける21Savage。
大ヒット曲「Bank Account」やPost Maloneとの「Rockstar」で名前を知った方も多いのではないでしょうか。2025年8月にはついにサマーソニック東京にも出演しました。
華々しい活躍の裏には、銃撃事件や移民問題など、想像を超える試練の数々がありました。今回は、そんな21Savageの生い立ちや人気曲、これからの活動までをたっぷり紹介します。それでは早速Check it out!
 
「21Savageは〇〇という困難を、△△で乗り越えた。」
21Savageのプロフィール

| アーティスト名 | 21Savage(トゥエンティーワン・サヴェージ) | 
| 本名 | Shéyaa Bin Abraham-Joseph | 
| 年齢 | 32歳(1992年10月22日生まれ) | 
| 身長 | 約183cm | 
| 出身地 | イギリス・ロンドン(プレイストゥ) | 
| 拠点(レペゼン) | アメリカ・ジョージア州アトランタ/Zone 6 | 
| 学歴 | South Gwinnett High School(中退) | 
| 所属レーベル | Slaughter Gang LLC/Epic Records | 
21Savageのラップスタイル
21Savageのラップには、感情を抑えた“静けさ”があります。感情をぶつけるのではなく、淡々と語るようにリリックを紡ぐ彼のスタイルは、逆に強い印象を残します。
トラップビートに乗せられた彼の声は、まるで心の奥を掘り起こすよう。
Metro Boominとの共作では、音数を抑えたトラックに短く強い言葉を重ねることで、“余白に感情を込める”という彼独自の世界観を確立しました。
聴くたびに、新しい気づきを与えてくれるような奥行きがあります。
21Savageという名前の由来
「21」は、かつて彼が関わっていたギャング「21Gang」との結びつきを示しています。また、親友を21歳の時に亡くしたことも、この数字に深い意味を持たせています。
一方、「Savage」は“野蛮”という意味を持ちつつも、彼にとっては「過酷な状況でも生き 抜く者」を象徴する言葉。
その名前の通り、彼は“サヴェージ=生存者”として音楽と向き合ってきたのです。
ストリートから始まる21Savageの人生

・1992年10月22日、イギリス・ロンドンで生まれる。
・7歳のときにアメリカ・アトランタへ移住する。
・12歳で暴力事件に関与したことで、学校から追放処分を受ける。
・高校を中退。
・ギャングとともにストリートで過ごす。
・親友とドラッグ取引に同行し、襲撃事件に巻き込まれる。
・この事件をきっかけにラップの世界へ足を踏み入れる。
ロンドンに生まれる
21Savageが生まれたのは、イギリス・ロンドンのプレイストウという街です。
幼少期の記憶はほとんどアトランタにあるそうですが、出発点としてのロンドンを忘れることはないと語っています。
7歳で母親と共にアトランタへ移住。そこから、彼の人生は大きく動きはじめました。
21歳の時に銃撃事件に遭遇
2013年、親友Larryと過ごしていたときのこと。突然の銃撃に巻き込まれ、21Savage自身も6発の銃弾を受けて重傷を負います。奇跡的に命は助かったものの、Larryはその場で亡くなってしまいました。
「なぜ自分だけが生き残ったのか」
この問いに向き合い続けた先に、音楽という表現手段が生まれました。
この出来事は、ラップに本気で取り組むきっかけになったと本人も語っています。
ロンドン出身であることが報道される
2019年、ICE(米国移民税関捜査局)によって拘束されたニュースが大きく報道されます。
このとき明らかになったのが、「21Savageは実はイギリス出身だった」という事実でした。
アトランタ育ちとして知られていた彼のルーツが注目を集め、移民制度に対する疑問や議論も広がることに。
この経験をきっかけに、彼は音楽だけでなく社会的な活動にも目を向けるようになっていきます。
自主制作からのスタート
本格的に音楽活動を始めたのは、自主制作でミックステープをリリースした2015年頃。
『The Slaughter Tape』は、彼の日常や感じていたことをそのままラップにしたような、まさに“生の記録”でした。
そのリアルさがじわじわとリスナーの心に届き、ストリートの注目を集める存在へと成長していくのです。
デビュー
2017年、Epic Recordsと契約し、デビューアルバム『Issa Album』を発表。
そのなかに収録された「Bank Account」はヒットを記録し、一気に名前が知られるようになります。
静かなトーンで語られる彼のラップは、当時のシーンのなかで“異質”ともいえる存在。
でもその“違和感”こそが、リスナーの記憶に残る理由になったのかもしれません。
デビュー後
Post Maloneとのコラボ曲「Rockstar」や、J. Coleを迎えた「A Lot」など、話題作を次々にリリース。2020年にはグラミー賞を受賞し、評価も支持も大きく広がっていきました。
そして2024年には、最新アルバム『American Dream』をリリース。
Billboard 200では初登場1位を記録し、名実ともにトップアーティストの仲間入りを果たしました。
21Savageの人気曲は?
人気曲①「Bank Account」
21Savageの代表作であり、淡々としたビートに乗せて語るリリックが印象的。
人気曲②「A Lot feat. J. Cole」
社会問題への思いを込めた1曲。
J. Coleとの化学反応も見もの。
人気曲③「Rockstar / Post Malone feat. 21Savage」
クールな存在感が光る1曲。
21Savageらしさ全開です。
編集部おすすめ曲「Red Opps」
荒々しくも等身大のエネルギーが魅力。
彼の原点がここにあります。
21Savageと仲のいいラッパー
21Savageと仲のいいラッパーを紹介します!
Metro Boomin
長年の盟友であり、音楽的な相性も抜群。代表作の多くが彼との共作です。
Drake
共作アルバム『Her Loss』で話題に。
お互いの音楽観を尊重する関係性が印象的です。
気になる21Savageのアレコレ
気になる21Savageのアレコレを紹介します!
タトゥーの意味
額に入ったナイフのタトゥーは、亡き弟を偲ぶためのもの。
身体に刻まれた模様の一つひとつが、彼の記憶や思い出とつながっています。
21Savageのファッション
シンプルながらラグジュアリーな着こなしが印象的。
Saint LaurentやOff-Whiteを中心に、Iceboxのジュエリーも愛用。
シックな色味の中に、大きな存在感を放っています。
これからの21Savageに期待すること
金融教育活動への取り組み
「Bank Account Campaign」という子ども向けの金融教育活動を展開中。
自身が学べなかったことを次世代に伝えたいという思いからスタートしたそうです。
サマソニ東京出演が決定!
2025年8月、ついに日本のサマーソニック東京への出演しました!
来日を待ち望んでいたファンにとっては、貴重なステージになったことでしょう。
ラッパー21Savageまとめ
「21Savageは、銃弾と偏見という困難を、静かに戦う覚悟で乗り越えた。」
21Savageは、どんなに厳しい状況でも、言葉を手放さなかったように思います。銃撃や移民問題など、何度も立ち止まりそうな場面がありながら、それでも音楽と向き合い続けてきました。
ラップを通して語られるのは、静かだけれど芯のある気持ちだと思います。
表立って叫ばないからこそ、その奥にある本音が、じんわりと伝わってくるようでした。
ここまで積み重ねてきた背景があるからこそ、1行1行の重みが違います。日本のステージでその空気を肌で感じられるのは、きっと特別な体験になるはずです。



			
			
			
			
			
			
			
			