代表曲「Phone」のTikTokでのバズが記憶に新しい、今Z世代で人気沸騰中のフィメールラッパーHITOMIN。
そのジャンル不明の自由自在な音楽性と等身大のリリックが多くのファンの心を掴み、
最近ではカラオケ「DAM CHANNEL」への出演や東日本6都市でのツアー公演を果たすなど
順調に活躍の幅を広げつつあります。
しかしそんなHITOMINの輝かしい成功は、簡単なものではありませんでした。
この記事では知る人ぞ知る彼女の過去から現在に至るまでの軌跡を紹介していきます!Check it out!
「 HITOMINは、〇〇を糧に、△△を手に入れた」
ラッパーHITOMINのプロフィール
アーティスト名 | HITOMIN |
本名 | 仁美(ひとみ) |
年齢 | 24歳(1999年7月26日 生まれ) |
身長 | 詳細不明(本人のTwitterによると157㎝未満) |
出身地 | 埼玉県 |
拠点(レペゼン) | 埼玉県 |
学歴 | 不明 |
所属レーベル | BTB ENT |
HITOMINのラップスタイル
HITOMINは過去にSNSでこんなことをつぶやいていました。
特定のジャンルに縛られることなく自分らしさを貫き続けるHITOMINのスタイルが、
可愛らしくも力強い、彼女らしい語り口で表現されていますね!
この言葉のとおり、HITOMINはメロウなトラックに哀愁漂うメロディーをのせて歌い上げるときもあれば、挑戦的な声色とフロウで媚びない姿勢を主張するときもあります。
楽曲によって別人のように雰囲気を変えることが出来る、その優れた表現力がHITOMINの売りと言えます。
HITOMINの名前の由来
HITOMINの由来は本名の仁美(ひとみ)です。
かなり本名に近いMCネームではありますが、HITOMINはアーティストとしての自分と素の自分とを分けて考え、SNSで自分についての話題に触れる際は「HITOMIN」と「仁美」を意識的に使い分けています。
アーティストとしての大成を目指しつつも、そのままの自分として過ごす私生活も大切にしたいとの信念があるのでしょう。
音楽の道を模索し続けたHITOMINの人生
1999年に生まれ、埼玉で暮らす。
動物好きが高じて自転車の前カゴに柴犬を乗せて帰るなど、自由奔放に過ごす。
16歳のころ、音楽の道へ進むことに反対し続ける親と喧嘩し、家出。
ラッパーの男友達に勧められるがまま、ビートジャックで作った音源をSNSに投稿。
音楽プロデューサーであるタイプライターの目に留まり、BTB ENTから電撃デビューを果たす。
2020年1月28日に青山WALL&WALLで人生初ライブを開催。
2023年のゴールデンウィークには東日本6カ所でツアーを行った。
ドラマの主人公に憧れて音楽を志す
HITOMINは小学生の頃、ディズニーチャンネルで放送していたドラマ『シークレット・アイドル ハンナ・モンタナを観て「どこにでもいるような中学生の女の子が正体を隠しながらアイドルスターとして活躍する」というストーリーに夢中になり、楽曲にさえも強く影響を受けたことで自身も音楽の道を志すようになりました。
今ではリリックで流暢に英語を使いこなしているものの、当時は日本語しか話すことができなかったHITOMIN。
音楽活動に反対する親と喧嘩して家出
HITOMINは音楽の道を夢見て10代の頃から都内のオーディションを探しては受けていましたが、親からはいつも強く反対されていました。
たとえオーディションの審査が順調だったとしても、未成年である以上どこかで親の承諾が必要になってしまうもの。16歳だったある日、それがきっかけで親と大喧嘩をしてしまったHITOMINは「出ていけ!」と言われた末に「ああ、じゃあ出てったらぁ!」と啖呵を切ってついに家出をしてしまいます。
それから2〜3年間、全く家には帰りませんでした。
SNSのバズでラッパーとしての知名度を獲得
19歳のとき、ラッパーの男友達から「ビートジャック(他人の曲のビートにオリジナルのラップをのせる行為)でデモ曲を作ってみたら?」と勧められたことをきっかけに、HITOMINはUSラッパーTygaの楽曲Girls Have Fun”を日本語でリミックスし、SNSに投稿。その完成度の高さから若年層を中心に話題を呼び、同時に数多くのアーティスト達もHITOMINに注目し始めました。
彼女の才能は、SUHIBOYSやAYA a.k.a. PANDAの楽曲などを手掛けている音楽プロデューサー「タイプライター」の目にも留まったことから、見事BTB ENTを所属レーベルに電撃デビューを果たすこととなりました。
デビュー直後に3週連続リリース
2019年7月5日にシングル曲「Who is that girl」でデビュー。翌週12日に2ndシングル「body」、その翌週19日に3rdシングル「Phone」と、HITOMINは3週連続で立て続けに楽曲をリリース!
「body」はiTunesのHIPHOPチャートで2位を飾り、Youtubeで公開された「Phone」のMVは3か月で95万回も再生されました。「Phone」はTikTokでもバズり、多くのファンが着信音として利用したほど。
9月20日にはデビューEP「Bad Bitch」を500枚限定でリリース。翌年の2020年1月28日には青山WALL&WALLで人生初ライブを開催しました。
さらなるバズを重ねてツアーへ
デビューから1年後の2020年7月26日、HITOMINは2ndEP「Stronger」をリリース。アルバムを代表する曲である「SAYONARA」はYouTubeへの公開後わずか1カ月という期間で100万回再生を叩き出し、人気が加熱したHITOMINはカラオケ「DAM CHANNEL」にゲスト出演するなど、他メディアにも活躍の幅を広げました。
2023年のゴールデンウィークには石川・和歌山・長野・新潟・群馬・青森の6カ所でツアーを行っています。今後もより一層の活躍が期待されますね!
HITOMINの人気曲は?
HITOMINの人気曲と、pucho henza編集部の一押し曲を紹介していきます。
HITOMINの人気曲①「Phone」
友達から電話がかかってきたので一緒に遊ぶ、というシンプルな内容のリリックですが、フック部分の「Ringing ding dong」というフレーズの語呂の良さとキャッチーなグルーヴ感が、信頼し合っている仲間達と朝までつるむための夜が始まるような楽しげな雰囲気を醸し出しています。
HITOMINの人気曲②「Trip」
パートナーとの理想的な日々を空想するものの、現実では嫉妬やコンプレックスに心を支配されてしまっているという複雑な心境をメロディアスなフロウで歌い上げています。負けん気の強いHITOMINの弱さが少しだけ垣間見える切ない1曲です。
HITOMINの人気曲③「SAYONARA」
強く求められてしまうせいで皮肉にも崩れていく恋愛関係を歌っています。
愛情はまだあるものの、「お互いが自分らしくいるためにはこの関係に終止符を打たざるを得ない」という切ない決意を感じる失恋ソングです。
編集部おすすめ曲「Break down」
デビューの決め手となったUSラッパーTygaの“Girls have fun”を、今回はビートジャックではなくサンプリングして作り上げた楽曲。
HITOMINと仲のいいラッパー
HITOMINは地元の先輩など可愛がってくれるラッパーが多く、これから更にラッパーとの交流が増えていきそうな若手ラッパーです。特に仲良くしている先輩ラッパー2名をご紹介します!
LIL J
東京都出身。HIPHOPクルー「ARKHAM」の中心人物であるラッパー。
72(ナツ)というMCネームで活動していた過去があり、BAZOOKA!!!高校生RAP選手権にも出場していました。
HITOMINは「私とカラーは全然違うんだけどめちゃめちゃ可愛がってくれる」と慕っています。
ARKHAMの楽曲であるREIWA FLEX ( feat.Shaun Pxlly,YTG,HITOMIN,LIL J & Karnage ) で2人は共演を果たしました。
タイプライター
ラッパーとしての出自でありながら、現在はDJ、トラックメイカー、プロデューサーとしての顔も持っています。埼玉を拠点に「254」クルーとしても活動中。
実はHITOMINとは小学校と中学校が同じという大先輩!
自身が埼玉をレペゼンしているという理由から、同郷出身のHITOMINをプロデュースすると決めたそうです。
HITOMINには「埼玉なら俺がプロデュースをやったほうがいいでしょ。ほかの地域ならそこ出身の人がやればいいし、連絡してなかった」と語っています。運命的な出会いといえますね。
気になるHITOMINのアレコレ
HITOMINのタトゥー
HITOMINは体にいくつものタトゥーを彫っています。バラ、レタータトゥー、猫、心電図とデザインは多岐に渡り、現在もその数は増え続けています。
露出の多いファッションでそれらを隠すことなく堂々と見せているので、SNSに投稿された自撮りや多くのMVで確認することが出来るはずです。
この先さらに活躍の場が増えれば、ひとつひとつのタトゥーに込められた意味もどこかで明かされる日が来るかもしれませんね!
HITOMINの家族
16歳の頃に家出をしたHITOMINですが、ラッパーとして音楽業界で成果を出してからは親との和解を果たし、今では実家を「パワースポット」と称すほど、そこで過ごす時間にありがたみや喜びを感じている様子。
仲の良い妹との交流もあり、現在の家族仲は良好といえるでしょう。
しかし、HITOMINが不要になった洋服をお下がりとして妹にあげようとすると、
ファッションセンスの違いからか、いつも内容を見る前に断られてしまうのだそう。
また、HITOMINは自他ともに認める大の動物好きで、実家近辺の自宅で一緒に暮らしているペットは犬、猫、ねずみ、ハムスター、トカゲ、と盛りだくさん。ときどきSNSに投稿されるペット達の写真からもその溺愛っぷりが伝わってきます。柴犬を家に連れて帰った中学時代から、動物を愛する気持ちは今も健在です。
HITOMINの恋愛
現在、HITOMINには彼氏がいません。
恋愛に関しては比較的多くの経験があるようですが、過去に別れてしまった男性の中に今でも意識してしまう人が一人いるらしく、HITOMINは「恋愛の曲はどれも全部同じ人について書いています」と語っています。
これまでのパートナーとは「音楽活動に理解を示してくれない」「ペットや友人や家族を尊重してくれない」といった理由から別れることが多かったようです。
有名人となった今では勝手に元カレを名乗る知人が増え始めているようで、SNSではそれについて苛立っている様子が見受けられます。
HITOMINのこれからの野望とは?
今年でデビュー5年目を迎えるHITOMIN。さらなる活躍が期待される彼女のこれからの野望とは?
自分で責任をとれる環境をつくる
誰かの何かに巻き込まれず、自分のせいで良くも悪くも全てが巻き起こる環境を整えたいとHITOMINは望んでいます。
歳を重ねたら若い才能を守ってプッシュできるような人間になりたいとも願っており、
将来は恩人タイプライターのレーベルであるBTB ENTを支え、残し続けることも意識しているようです。
現在は自分とタイプの似ている各国のアーティストとの共演を視野に入れ、英語のみならずアジア圏の言語を中心に語学の勉強にも励んでいます。
とにかくビッグになる
HITOMINは、いつかは共感性の高い売れ線の曲と自分のエゴを詰め込んだ曲を半々の割合でリリースしたいという目標を掲げつつも、今はとにかく売れることを目標に努力と経験を積んでいくという方向に道を定めています。
しかしそれは決して金銭を目的に曲を売り出すという意味ではなく
「叶わないと思っていた夢が成就し、せっかく注目を浴びるチャンスを貰ったのであれば、無駄にせず上を目指したい」という熱い信念からくるモットー。
そのために、これからも共感を集め続けファンを少しでもポジティブにできるような楽曲をたくさん製作していきたいとの気持ちをHITOMINは抱いています。
ラッパーHITOMINまとめ
「HITOMINは、沢山の経験や憧れを糧に、多くの共感を集める力を手に入れた」
幼少期に夢中になったドラマの楽曲。ビートジャックの元になった楽曲。
HITOMINはリスペクト出来る音楽を身の回りから見つけ出し、その都度それを自分の内面にのめり込むためのエネルギーに変えてきました。
ネガティブな感情もポジティブな感情も、独自の音楽性で全て作品に昇華することが出来るのは、
そんな過去の経験で培った能力によるものといっても過言ではないでしょう。
これからも多くの人の心を掴み続けるであろう彼女の将来に要注目です。