デビュー音源「卒業とそれまでのうとうと」が各媒体で話題となり、ハスピエとのコラボ音源「最終電車」のリリースにより一気に注目を集めたラッパー泉まくら。
最近では、くるり主催のイベント「WHOLE LOVE KYOTO」でのパフォーマンスが話題となりました。
そんな泉まくらのキャッチコピーは「さみしくて 流されやすくて そしてちょっぴりエッチで。ラップをしちゃう普通の女の子」女の子の弱さと本音を歌詞にのせる彼女のスタイルは若い世代の女の子たちから共感を得ています。
そんな泉まくらですが、実は壮絶な過去があったんです!そんな彼女の生い立ちについて知ることで、彼女が表現する世界観や彼女の曲に込められた思いをもっと楽しめること間違いなし!それでは早速 Check it out!
「泉まくらは〇〇という悩みを、△△で乗り越えた。」
泉まくらのプロフィール
アーティスト名 | 泉まくら |
本名 | 非公表 |
年齢 | 非公表 |
身長 | 非公表 |
出身地 | 福岡県 |
拠点(レペゼン) | 福岡県 |
学歴 | 非公表 |
所属レーベル | 術ノ穴 |
本名・生年月日を公表しておらず、顔出しもしていません。
ネット上では「1987年01月27日生まれの36歳なのではないか?」と言われています。
泉まくらのラップスタイル
「さみしくて 流されやすくて そしてちょっぴりエッチで。ラップをしちゃう普通の女の子」というのがラッパーとしての泉まくらのコンセプトです。
女の子の弱さと本音を歌詞にのせる泉まくらのスタイルは、若い世代の女の子を中心に多くの共感を得ています。
また、ラップと言えども、やさしくバラード調の彼女の曲は聴く人を選ばない、多くの人に親しまれやすいスタイルと言えます。
泉まくらの名前の由来
泉まくらという名前の由来ですが、名字がついた名前にしたいという理由で決まったそうです。
彼女いわく、名字があるほうが“ただの一人の人間という感じもするし、しっくりきた”ようです。
たしかに、名字がある方が親しみを感じやすいですよね。
女の子らしい生き方から始まる泉まくらの人生
福岡県に生まれる
上級生からいじめに遭う
吹奏楽部に所属
音楽学校に行きたかったものの親に反対されて諦める
当時好きだった人の影響で日本語ラップに出会う
仕事が辛い時期にHIPHOPが支えになる
友達の一言でラッパーデビュー
2012年にはレーベル「術ノ穴」より「卒業と、それまでのうとうと」をリリース
2013年くるり主催のイベント「WHOLE LOVE KYOTO」に出演
パスピエや菅野よう子、mabanuaといったアーティストとコラボをはたす
歌唱参加した曲でカンヌ国際広告賞を受賞
3年ぶりの新曲「夢」を配信リリース
小学生の頃、上級生からいじめに遭う
泉まくらは、小学校時代に上級生からいじめを受けたことで昔から自信が持てませんでした。
そんな小学校時代の出来事が、女の子の繊細な気持ちを描いた現在のラッパーとしてのスタイルに表れているのでしょう。
吹奏楽に所属
泉まくらは中学・高校と吹奏楽部に所属していました。
自分に自信が持てなかった小学校時代までとは違い、吹奏楽部の練習に熱心に取り組みました。その結果、部員の中では誰にも負けないと言えるほど演奏ができるようになったことで音楽に対して自信を持つようになります。
高校時代は吹奏楽部の副部長をしていたという泉まくら。吹奏楽部に入り音楽に興味を持つきっかけとなったことが、ラッパーとして活躍する未来に繋がっているのですね。
音楽学校に行きたかったものの親に反対されて諦める
中高と吹奏楽部で頑張っていた泉まくらは「音楽ならやれるんじゃないか」と考えるようになります。そこで音楽学校への進学を志望しますが、親からは猛反対されます。
当時の状況について泉まくらは、親に反対された時になにも言えなかったと語ります。また、親に反対されて諦めるくらいなら当時の自分には「音楽でのし上がっていく」意識が足りていなかったと振り返りました。
結局、彼女は高校卒業後は親に言われるがままに就職することになります。
当時好きだった人の影響で日本語ラップに出会う
泉まくらは、当時好きだった人から餓鬼レンジャーとラッパー我リヤのCDを借りたことがきっかけで日本語ラップにハマります。
泉まくらは日本語ラップを聴いてこれまで聴いてきたどんな音楽とも違って、とにかくカッコいい!と感じました。中高と吹奏楽部に所属していた彼女にとって、また違ったジャンルの音楽である日本語ラップは大きな影響を与えました。
仕事が辛い時期にHIPHOPが支えとなる
社会人生活は上手くいかなかったと言う泉まくらですが、HIPHOPを聴いている時だけは自分が強くなったような気持ちになりました。
音楽を諦めて就職したことが大きな挫折となっていた当時の泉まくらは、仕事に対して乗り気になれませんでした。普通に仕事をしてある程度貯金して…といった社会人生活に彼女は希望を見出せませんでした。
友達の一言でラッパーデビュー
泉まくらはラッパーに興味があったものの、ラップは男の人がやるものと考えていました。
そんな時に友達が「やりたいんだったら、まず録ってみるといい」とインスト集をくれました。そのインスト集に合わせてラップを始めたのが、彼女のラッパーとしてのはじまりです。
泉まくらの人気曲は?
泉まくらの人気曲と、pucho henza編集部の一押し曲を紹介していきます。
泉まくらの人気曲①「春に」
自分もこんな時期があったなと思い出させてくれるような、心に寄り添う歌詞になっています。
“受験に落ちても春は来る”、ぜひ受験を控えた学生に聴いてほしい一曲です。
泉まくらの人気曲②「sen-sei !」
主人公は女子高生で、教員と性交渉をするという設定の歌詞です。かなり生々しい歌詞となっていますが、それに合わせてなのか泉まくらの声も少し艶っぽく感じます。
泉まくらの人気曲③「ムスカリ」
泉まくらが初めてラッパーとして作曲した楽曲です。
攻撃的なトラックに世紀末を感じるような楽曲ですが、この楽曲にも随所に日常を感じる言葉がみられます。
編集部おすすめ曲「おあいそ」
聴いているだけで居酒屋の1シーンが見えてしまうような表現のすばらしさに感嘆させられる一曲です。
泉まくらと仲のいいラッパー
泉まくらはさまざまなラッパーとコラボしてきたため、仲のいいラッパーがたくさんいることでも知られています。
泉まくらと仲の良いラッパー①パスピエ
山下智久に楽曲提供をするなど、独自のポップセンスで注目を集めている5人組ロックバンドです。
クラシックの印象主義音楽を根源とし、当初は顔出しをせずに活動していました。アーティスト写真の代わりにメンバーの大胡田が作成したイラストを使用していた為、正体不明のバンドとして大きな注目を集めました。
同じく顔出しをせずに活動している泉まくらは自身の5周年を記念して、パスピエのアルバム『ONOMIMONO』に収録されている「最終電車」にインスパイアされてできた書き下ろしラップをリリースしました。
泉まくらと仲のいいラッパー②ラブリーサマーちゃん
2013年に自宅での音楽制作を開始し、ポップでキャッチーなサウンド、チャーミングな歌声でネットを中心に人気を集めたラッパーラブリーサマーちゃん。
2016年11月にリリースした「LSC」でメジャーデビューを果たしました。
泉まくらとは、「202 feat. 泉まくら」「いのち」の2曲でコラボしています。また、泉まくらが参加した「術ノ穴×ヴィレッジバンガードpresents ササクレフェスティバル 2018」にはラブリーサマーちゃんが客演で参加しました。
気になる泉まくらのアレコレ
気になる泉まくらのアレコレを紹介します!
泉まくらとイラスト
顔出しをせずにラッパー活動をしている泉まくらですが、彼女のミュージックビデオ、アーティスト写真などを手がけているのが大島智子さんです。
泉まくらのゆるふわとしたスタイルに合う可愛らしいイラストですよね!
泉まくらは大島智子のイラストについて「ずっと見ていたいけど、見ちゃいけない感じというか…この人は、女の子を可愛く描く気がないんじゃないか」と思ったと言います。またその点が、自身が表現する女の子の繊細な感性や危うさ、孤独感にぴったりだと感じました。
泉まくらと熊本地震
デビューしてもなお福岡でラッパー活動を続ける泉まくらですが、熊本地震の被害に遭った時には制作の手が止まりました。
そんな時、泉まくらは「自分が今このタイミングで歌を作るのってなんなんだろう?」と考えたと言います。その答えとして制作した曲が「さよなら、青春」でした。
また泉まくらはPEOPLEAP PROJECTが開催した熊本地震へのチャリティーイベントにも参加しています。
泉まくらのこれからの野望とは?
2020年以降、新しい活動が見られなかった泉まくらですが、3年ぶりとなる2023年6月13日に新曲「夢」をリリースしました。
こちらは3年前に作った曲ですが、いまの気持ちでもう一度録り直して出来上がりました。
またこの曲について泉まくらは「経った時間の分ぎゅっと何かを詰められたような気がする」と語っています。
ラッパーとして3年間の空白期間があった泉まくらですが、また活動を再開させましたね!これからも彼女のペースで活動を続けてくれるとうれしいですね。
ラッパー泉まくらまとめ
「泉まくらは小学校・社会人時代、自分に自信が持てなくなった悩みを、音楽の力で乗り越えた。」
泉まくらはラッパーとして、女の子の儚げな気持ちや不安定さを表現しています。
それは泉まくら自身が、小学校・社会人時代に自分に自信が持てなかったり、将来が見えないという困難を経験してきたからこそ出る表現だと思います。
泉まくらのことを“代わりにリストカットしてくれる存在”と表現していたファンの方のつぶやきがとても印象に残りました。言葉にならない不安な感情を代わりに代弁してくれる、それが泉まくらのラッパーとしてのスタイルなのではないでしょうか。
不安に押しつぶされそうな時、「自分だけじゃない」と思わせてくれる心の拠り所にもなる泉まくらのラップをぜひ聴いてみてください。