2017年にチャレンジャーとして出演したフリースタイルダンジョンで強烈なインパクトを残し、全国的にブレイクしたラッパーFRANKEN。
超高速ラップに「マジでそうさ」「ピロリアン」などオリジナリティ溢れるワードセンスで、リスナーの心を掴みました。
その後も音源制作やMCバトルなど精力的に活動しており、チャンスをしっかりとものにしています。
そんなFRANKENは豊洲市場での魚売りの顔を持つ二足の草鞋ラッパーでも有名ですが、どのような生い立ちを経て、今に至ったのでしょうか。
この記事を読めばFRANKENのラップを今まで以上に楽しく聞けること間違いなしです!
「FRANKENは〇〇でチャンスを掴み、△△で再ブレイクした。」
FRANKENのプロフィール
アーティスト名 | FRANKEN |
本名 | 大矢とおる(おおやとおる) |
年齢 | 40歳(1983年12月3日生まれ) |
身長 | 推定186cm |
出身地 | 東京都荒川区 |
拠点(レペゼン) | 豊洲 |
学歴 | – |
所属レーベル | BOMB SOUND |
FRANKENのラップスタイル
FRANKENの代名詞と言えばマシンガンのような超早口を駆使したラップです。
早口ながら滑舌が良く聞き取りやすいのも特徴で、緩急をつけたフロウやメロディアスなラップでギャップを魅せるスキルの高さも兼ね備えています。
また、混じり気のないストレートな人間性から放たれるギャグセンスの高いリリックや、豊富なボキャブラリーもFRANKENの武器と言えるでしょう。
FRANKENの名前の由来
先輩から「見た目はいかついけど性格的に優しくピュア」だから「FRANKEN」という名前はどうだと提案を受けたことが、ラッパー名の由来です。
色白や頭のネジが外れている点など共通点も多く、1~2日考えた末に名乗ることを決めました。
なお、カタカナで「フランケン」だとダサいが、英語の「FRANKEN」だとかっこよいことが英語にしている理由です。
魚売りから始まるFRANKENの人生
・東京都荒川区で生まれる。
・HIPHOPが好きでラップを始める。
・ユニット「絶壁」を組みライブ活動を行う。
・FRANKENとして個人で活躍するラッパーになる。
・2006年に1stアルバム、2008年に2ndアルバムをリリース。
・2010年から築地(豊洲)市場で働き始め、ラッパーと二足の草鞋を履く。
・ラッパーの活動を辞めることを検討。
・フリースタイルダンジョンに出演し再ブレイク。
・2023年に新曲「ストーリー」をリリース。
東京都で生まれ育ち高校生からラップに漬け込む
東京都で生まれ育ったFRANKENがラップを始めたのは高校生の時でした。イベントで見たラッパーの輝く姿に憧れを抱き、元々のHIPHOP好きも講じて一気にのめり込んでいきます。
自身でもやばかったと振り返っていますが、会う人会う人にフリースタイルを仕掛けていたそうです。
さらに、友人とユニット「絶壁」を結成し、高校生ながら200本以上のライブを行うなど精力的に活動していました。
ラッパーとしての停滞を感じ築地市場で働き始める
高校卒業後にユニットを解散し、ソロで活動をしていきます。
そして間もなくするとFRANKENは、m-floなどを手掛けるDJ CASHと出会い2006年・2008年にアルバムのリリース、同時にテレビ番組でレギュラーを務めるなど順調に進んでいました。
しかし、徐々に人気が停滞していき、ラッパーとしての限界を感じるようになったようです。
そのタイミングで、築地(現豊洲)市場で働くことを勧められ、地盤を固める覚悟で、翌日には働き始めました。
ここから夜から午後まで働く激務をこなしながら、ラップを行う二足の草鞋ラッパーがFRANKENの代名詞になります。
フリースタイルダンジョン出演で再ブレイク
豊洲市場で働きMCバトルから遠ざかっていたFRANKENのもとに、フリースタイルダンジョンからオファーが舞い込みます。
ラッパーとして再起を図るチャンスを掴むために迷いなく出演を決めますが、1回戦で呂布カルマにクリティカル負けを喫しました。
FRANKENは大敗にショックを受けたものの、そのキャラクターやワードセンスに脚光が当たり、再ブレイクに成功します。
HIPHOPシーンでの自身のあり方や活動指針、ファンの意見が多く届くなどダンジョン出演後は景色が変わったと話しています。その後は、今年の夏に新曲「ストーリー」をリリースするなど、音源制作・MCバトルなどシーンで活躍中です。
FRANKENのベストバウトは?
FRANKENのpucho henza編集部の一押しバトルを紹介していきます。
①FRANKEN vs BATTLE手裏剣 vs がーどまん & ゆうま vs Amateras vs JAYPAY/戦極BATTLE TOWERⅡ 敗者復活戦 #7
YouTubeで200万回以上再生されている人気のバトルで、当時は大きな話題を呼びました。
ガードマンに対して、FRANKENはユーモアあるディスで会場を盛り上げるなど、3人のスタイルが光った戦いです。
② FRANKEN.vs.ID.凱旋MCbattle東西選抜冬ノ陣2020.ベスト32
FRANKENの高速異次元フロウが遺憾なく発揮された試合。
色物扱いされることが多いFRANKENが、ラッパーとしての高いスキルを証明した聴き応えのある一戦です。
③ MC☆ニガリvs FRANKEN/戦極MCBATTLE第19章 (2019.3.31) 公式BESTBOUT4
何回でも見たくなるほど2人のそれぞれの良さが出ている、楽しく面白い戦いです。
ベストバウトの名にふさわしく、フロウ・アンサー・バイブスがバチバチにぶつかり合っています。
FRANKENの人気曲は?
FRANKENの人気曲と、pucho henza編集部の一押し曲を紹介していきます。
FRANKENの人気曲①「下町プライド」
下町出身で親交も深いラッパーの黄猿とはなびを客演に招き制作された1曲。
レトロ感が漂う渋い仕上がりになっていて、それぞれ異なる性質の声を持った3人のラップがかっこいいです。
FRANKENの人気曲②「feat.輪入道 俺は誰だ」
FRANKENのオファーにより実現した輪入道とのコラボ曲です。
熱いバイブスがぶつかり合う力強く迫力満点な気持ちの良い曲になっています。
編集部おすすめ曲「POWER SONG(Prod by TOOSON)」
良い意味でFRANKENの期待を裏切るギャップのある曲。
シンプルにラップ・リズムキープが上手く、FRANKENのスキルの高さを感じます。
FRANKENと仲のいいラッパー
FRANKENと仲の良い2人のラッパーを紹介します。
輪入道
輪入道が17歳で初ステージの日に2人は出会っています。
そこでのパフォーマンスに圧倒されたFRANKENが、輪入道に話かけたのがきっかけで、20年近い交流があります。
楽曲でも共演しており、キャラクターは違うものの公私に渡って親交を深めているようです。
黄猿
下町レペゼンラッパーとしての共通点を持つ黄猿とは、プライベートでも飲みに行くほど仲が良いです。
音楽から仕事までさまざまな話をしているようで、コミュニケーション能力が高いです。
FRANKENが話題を振ってくれると黄猿が答えています。
また、黄猿はFRANKENのラジオにもゲスト出演したこともあります。
気になるFRANKENのアレコレ
気になるFRANKENのアレコレについて紹介します。
FRANKENのファッション
FRANKENはTシャツに短パン、キャップやニットを被ったシンプルなファッションをすることが多いです。
基本的にネックレスやチェーンはつけないので、ラッパーの中では落ち着いたコーディネートと言えるかもしれません。
また、もう1つの顔である魚売りの服装もFRANKENを現していると言えるでしょう。
FRANKENは結婚している?
FRANKENは、結婚しており1児の父です。
嫁さんについてはあまり公表していませんが、息子の「悠斗」くんはSNSで頻繁にアップしていて、子煩悩な姿が伺えます。
また、息子に向けた「Dera My Son」という楽曲も作るなど、深い愛情が感じられます。
FRANKENのこれからの野望とは?
FRANKENが大切にしている価値観が「ポジティブに生きる」です。
どんな状況でもその場を楽しむしかないし、悪いことをしたらしっかり反省して前を向くしかないと考えています。
また、「嘘偽りがないように」との信条のもと、自由にやっているのもFRANKENスタイルと言えます。
薬物を使用しないとライブができない状態にあった過去を持つなど、色々な経験を経たFRANKENらしい考え方ですね。
ラッパーFRANKENまとめ
「FRANKENはフリースタイルダンジョンでチャンスを掴み再ブレイクに成功した。」
ラッパーでデビューしてから比較的順調に進んでいたFRANKENですが、時間の経過とともに人気に陰りが見えたことで、魚売りを始めます。
HIPHOPシーンからは一度離れ、ラップを辞めようと考えた時期もあったものの、持ち前のポジティブさと二足の草鞋ラッパーのアイデンティティで踏みとどまりました。
そして、フリースタイルダンジョンというビックチャンスを掴み、再ブレイクを果たします。
初戦かつクリティカルで負けながら、脚光を浴びたのが何ともFRANKENですね。
さらなるFRANKENの活躍に今後も目が離せません!