Skaaiは「ラップスタア2021」で4thステージまで勝ち進み、Fuji Taitoとの名勝負で一躍注目を集めた、今最も注目されている若手ラッパーの1人です。
知性を感じさせるリリックやメロディアスなフローが人気で、最近ではBIMとの楽曲をリリースしたり、レッドブルのマイクリレー企画RASENに出演するなど、その勢いは留まるところを知りません。
そんなSkaaiですが、華々しい経歴の裏には様々な苦悩がありました。
彼の曲に込められた思いや経歴を紐解くことでラップをもっと楽しめること間違いなしです!Check it out!
「Skaaiは〇〇という困難を、△△で乗り越えた。」
ラッパーSkaaiのプロフィール
本名 | 周 礼旻 |
年齢 | 26歳(1997年12月27日生まれ) |
身長 | 非公開 |
出生地 | アメリカ合衆国・ヴァージニア州 |
出身地 | 大分 |
出身大学 | 九州大学・法学部 |
所属レーベル | Mary Joy Recordings |
アメリカ生まれ、大分県出身のSkaai。
九州大学に進学するほど、勉強ができるエリートラッパーとして名を馳せています。
Skaaiのラップスタイル
Skaaiは過去の悪さなどではなく、今の心境やこれからの思いが込められた芸術味が特徴のラップスタイルです。
レッドブルのインタビュー内で、Skaaiは下記のようなラップへ思いを語っています。
「いちばん好きな日本語を使って表現をしたい」
「自分に正直で、かつカッコいい(表現)って本当にない。それを最初に感じたのがヒップホップだった」
「ヒップホップだけではなくて、いろんなジャンルの人と関わりたい。もっといろんなジャンルのアートに触れたい」
Skaaiの母は韓国人、父はマレーシア人
Skaaiは韓国人の母、中国系マレーシア人の父の間に一人っ子として生まれました。
父は中国系マレーシア人なことから、華僑ではないかと推測できます。
ラッパーSkaaiとしての多彩な才能は両親の優秀な遺伝子もあるかもしれないですね!
Skaaiという名前の由来
Skaaiの本名は周礼旻といいます。周礼旻の「旻」は「秋の空」という意味を持つため、「スカイ(空)」と文字ってSkaaiと命名しました。
Skaaiの名を轟かせたラップスタア誕生2021も秋頃に収録されているので、文字通りSkaaiが羽ばたいた瞬間ですね!
言語の壁で苦労してきたSkaaiの人生
Skaaiは韓国人の母とマレーシア人の父の間に生まれ、一人っ子としてアメリカで誕生。
2歳まではマレーシアで生活をした後、日本の小学校に籍を置きながら
シンガポール、韓国、マレーシア、アメリカ、カナダの小学校へ留学する日々を過ごしていた。
Skaaiは英語が話せなかったことから言語の壁で苦労。
英語を話せるようになるために、両親にお願いをしてアメリカの中学校へ進学し、中学3年間住んでいた。
大分県屈指の進学校である大分上野丘高校へ進学。
歌に興味を持ち、高校在学時からOne Direction や Justin Biebeを歌い路上ライブをしていた。
九州大学法学部に入学をして、在学中にドイツのハノーファー大学、韓国のソウル大学へ留学を経験。
2020年の九州大学卒業から九州大学院に進学する期間に、SoundCloud 上で楽曲制作を始め、ラッパーとしての道を歩み始める。
4thステージまで勝ち上がり、ラッパーFuji taitoと名バトルを繰り広げる。
ラッパーSkaaiとして活動を始めるきっかけとなった大会だった。
アメリカで生まれる
Skaaiはアメリカ・ヴァージニア州で生まれ、幼い頃からグローバルな環境で育った過去を持ちます。
2歳まではマレーシアで生活をしており、その後に日本の小学校に籍を置きながら
韓国、シンガポール、カナダ、アメリカなどへの留学を経験しています。
実は「自身のアイデンティティがどこにあるのかわからない」という葛藤を抱え、音楽で表現していると語っています。
韓国で受けた人種差別
Skaaiが小学2年生の頃に移住した韓国では「日本人は悪いやつ。日本は悪い国だから、お前は日本に帰れ。」と差別を経験しています。
「当時は相当辛かった」と語っていますが、小学2年生で差別を経験しているSkaaiの血となり肉となり、今のラッパーとしての表現に繋がっているのでしょう。
中2でアメリカへ語学留学
Skaaiの出生地であるアメリカは第一印象でその人への関わり方を決めてしまいます。
そのため、英語の話せなかったSkaaiは友達と仲良くなれず英語を話せないことにコンプレックスを感じていました。
英語を話せるようになるため、Skaaiは中学2年生の時にアメリカへ語学留学にいくことを決意します。
コンプレックスを解消するため英語を話せるようになったことが、後のラッパー Skaaiとしてのグルービーな音楽へと生きているのでしょう!
自分に色をつけるため勉強に没頭
言語の壁で苦しんだSkaaiは、個性に色をつけるため勉強に没頭します。
九州大学法学部の大学院まで進んだ理由として「論文は自身を表現するツールであった」と語っています。
言語の壁で苦しんできたSkaaiですが、今では日本語、英語、韓国語の3つの言語を話せるトリリンガルです。言語の多様性がラッパー Skaaiとしての魅力を高めていますね。
九州大学に進学
ラッパー以外で自身を表現する手法としてSkaaiが熱中していたものが勉強でした。
Skaaiは九州大学法学部の大学院まで進学しており「言語数が多く引用(サンプリング)することができること」がラップと似ており、表現の追求として研究者の道も志している青年でした。
研究者の道を諦める
Skaaiは九州大学に受かるほどの学力を持ち、過去の留学経歴からもエリート街道を歩んできたことが伺えます。そのため、Skaaiはラッパーとしての活動を両親に隠していました。
「普通の親であれば自分の息子にラッパーになって欲しいと思わない。両親には申し訳ない気持ちでいっぱいだった」と語っています。
しかし、Skaaiは「ラップスタア誕生2021」の出演後の母親の誕生日に、勇気を持ってラッパーとしての活動を打ち明けます。母親からは「父親とSkaaiの話ができなくて気まずかった」と言われます。
ラッパーSkaaiの人気曲は?
ラッパーSkaaiの人気曲を4つご紹介します。どれも知的でグルービーな音楽です。
特に最後の2曲はラッパーSkaaiとして生きていく覚悟を示しているのでぜひ聴いてくださいね!
Skaaiの人気曲①「I Know.」
I Know には直訳した「自分のことを知っている」という意味を込められています。ラップスタア誕生2021で制作され、Skaaiの心境の変化を綴った一曲です。
ラップスタア誕生2021のレコーディングでは想いが溢れ感極まり、涙してしまう場面もありました。
感情を表現するSkaaiの気持ちの強さが表れていますね!
Skaaiの人気曲②「Period.」
Skaaiが「音楽か研究者になるか」と悩んでいた思いを込めた一曲。
進路に悩む葛藤を音楽として表現をしており、今でもSkaaiがこの曲を聴くと「エモーショナルになる」というほどに思い入れの強い楽曲です。
Skaaiの人気曲③「Nectar.」
“Nectar.” は全曲のPeriod.の続編的な意味を持つ曲です。
アーティストSkaaiに向けられる期待や脚光を批判的に捉え、自問自答する様を表した作品です。
編集部おすすめ曲「FLOOR IS MINE」
BIMを客演に迎えた楽曲で、ナイトクラブを舞台に色気のあるSkaaiが魅力的な一曲です。
グルービーな音楽が特徴的なSkaaiを代表する歌詞も見どころです。
気になるSkaaiのアレコレ
メディアや雑誌へ取り上げられることも多くなってきたSkaai。
Skaaiがインタビューのなかで語った本音や裏話について紹介します。
憧れのラッパー
ラッパーになる前のSkaaiが影響を受けたラッパーをご存じですか?
Skaaiが影響を受けたラッパーを2人紹介します。
海外のラッパーに影響を受けている点が、Skaaiの育ってきた価値観を感じさせますね!
Tyler,The Creator
Skaaiがラッパーとして最も影響を受けたのは Tyler,The Creator。
九州大学の友達に勧められたことがきっかけでハマったそうです。
Tyler,The Creator はラッパーとしての活動以外にも、ファッションブランド「GOLF WANG」のディレクションやファッションデザイナーなどの様々な顔を持っています。
豆知識ですがSkaaiは GOLF WANGのニットとソックスを愛用しています。
JID
「ラップスキルでいえばJID」というほどSkaaiが尊敬しているラッパー。
Spotify 月間リスナー数(2022年2月7日段階)で1位を獲得するほど、全世界で人気のラッパーです。
Skaaiのラップスキルの原点はJIDにあると言っても過言じゃないでしょう。
ラップスタアでの活躍
Skaaiはラップスタア誕生2021で4thステージまで進む快進撃で注目を集めました。
当時は九州大学に在学中の大学生だったこともあり、ラップスタアでの活躍は、それまで無名だったSkaaiのスキルが初めて世に知らされた舞台でした。
Skaaiがラップスタアに「単純に遊びで作ったものを応募しよう」という理由で応募しています。
Skaaiがラップスタア誕生に応募することは、友人を含め家族にも話していませんでした。
それまでSoundCloudでは楽曲を作り公開していましたが、人前でマイクを握ってパフォーマンスを披露したのは「ラップスタア2021」が初の経験になりました。
Skaai はラップスタア誕生2021の4thステージでラッパー Fuji Taitoと熱いバトルを繰り広げています。
トラックメーカーの Zot On The Wave の音源に載せた勝負では、”I Know.” を披露。
ラッパー Skaaiを有名にした一戦ですね。
Skaaiのこれからの野望とは?
今後の野望は3つあるとSkaaiは語っています。
①「楽曲を作っているチームへの思いをリリックに残すこと」
②「Skaaiの今の感情を曲としてリリースし続けること」
③「曲以外にも他の作品などを通して思い伝えていくこと」
Skaaiにとってラップとは、なにかに対して不満を持ってるときに意見を主張する手段。
つまり「反抗であったり、許せない気持ちだったり、怒りを表現することがSkaaiが伝えていきたいメッセージ」です。
Skaaiはラッパーとしてのキャリアは2年目ですが、楽曲制作以外にもアーティストとして作品を残していくことを目指す新進気鋭のラッパーとしてこれからに期待が集まっています!
ラッパーSkaaiまとめ
Skaaiは世界各国を渡り歩くなかで言語の壁という困難を、勉強という個性を伸ばすことで乗り越えた。
もっと自分に個性をつけたい!と少しでも思っている方は、Skaaiの人生から学ぶ「自分の強みを伸ばす」ことから始めることをおすすめします。強みになりうる、少しでも興味のあることを選びましょう。
Skaaiはラッパーとして今の思いや、過去の経験を曲に込めて制作しています。
リリックに込められた思いを読み解くことで今よりももっとHIPHOPを楽しめるようになることでしょう!
今後もラッパーであり、表現者であるSkaaiの活躍から目が離せませんね!