リリカルで芯の強いリリックを武器に聴く人を魅了する、愛知県知立市をレペゼンするラッパーC.O.S.A。
2022年にリリースしたファーストアルバムは、クラシックと称されるほど高い評価を受け、シーンでの存在を確かなものにしました。
また、プロデューサー・ビートメイカーとしても活躍する多彩な一面も持ち合わせています。
そんなC.O.S.Aですが、華々しい経歴の裏には様々な苦悩がありました。
彼の曲に込められた思いや、経歴を紐解くことでヒップホップをもっと楽しめること間違いなし!
それでは早速 Check it out!
「C.O.S.Aは〇〇を誇りに、△△というラッパーになった。」
C.O.S.Aのプロフィール
アーティスト名 | C.O.S.A |
本名 | 非公開 |
年齢 | 37歳(1987年生まれ) |
身長 | 非公表 |
出身地 | 愛知県知立市 |
拠点(レペゼン) | 愛知県 |
学歴 | 高校中退 |
所属レーベル | C.O.S.A |
C.O.S.Aのラップスタイル
文学的でリリカルなリリックをハードなフロウに乗せるのが、C.O.S.Aのラップスタイルであり最大の魅力です。
イースト・コーストのUSミュージックがフロウの基本ながら、ルーツはウェッサイのカルチャーに影響を受けているため、他のラッパーにはないオリジナル感が伺えます。
また、不特定多数の誰かより一人に向けた曲の方が響く語り、聴く者に何かを突きつける力を持っているのが特徴。
リリックを書く時は「強さ」・「悲しさ」・「愛情」をテーマに、HIPHOPとしてかっこいいという基準を大切にしています。
C.O.S.Aの名前の由来
C.O.S.Aの読み方は、「コサ」もしくは「コーサ」です。
ラッパー名の由来については、明らかにしていません。
本名をはじめプライベートに関する内容は、基本的に公開していないので、実名や個人的なルーツとの関連性も不明です。
孤独から始まるC.O.S.Aの人生
・愛知県知立市で生まれ育つ。
・LL COOL JのCDや姉の影響でHIPHOPにハマっていき、2PACやD.P.Gのラッパーを好んでいた。
・小学6年の時にはリリックを書き始める。
・中学では野球部に入り野球に没頭する。
・高校1年の時に3年生の卒業パーティーで初ライブを行い、名古屋市のクラブに呼ばれる存在になる。
・高校2年の時に退学し、本格的にラッパーとしての活動を始め、最多で月20本のライブをこなす日々を送る。
・2011年から2013年の約2年間ラップから離れ、夜遊びにのめり込む。
・2013年にラッパー活動を再開。
・2015年に自主アルバム「Chiryu-Yokers」を発表。
・2016年にラッパー・KID FRESINOと共作で「Somewhere」を発表。
・2017年にEP「Girl Queen」を発表。
・2017年にEP「Girl Queen」を発表。
・2022年にファーストアルバム「Cool Kids」を発表。
人との接し方がわからず暴力で支配した少年時代
愛知県知立市で生まれたC.O.S.Aは、元力士の祖父に警察官の父親、ウェッサイ好きの姉という家庭で育ちました。
現在も拠点する知立市への愛・こだわりは非常に強く、フッドを大切するラッパーの1人です。
そんなC.O.S.Aは小学生の頃から中学生まで、人との接し方がわからず、暴力で支配します。
当時は悪気を感じていなかったようですが、高校に入ると周囲から友達が消えたことで、自身に問題があったと気づき改心しました。
姉の影響でHIPHOPにのめり込む
C.O.S.AとHIPHOPの出会いは、洋楽に憧れた小学3年の時に地元で購入したLL COOL JのCDです。
その後ローライダーを乗り回していた姉の影響もあり、2PACやSNOOP DOGGといったウェッサイ系のラッパーにハマっていきます。
また、HIPHOPカルチャーそのものにも興味があったC.O.S.Aは、ファッション・スケートボードなども好きになりました。
上記の音楽をHIPHOPとして理解した小学6年には、自身でもリリックを書き始め、卒業文集には「将来はラッパーになる」と宣言しています。
高校を退学し本格的にラッパーとしての道を進む
C.O.S.Aは、高校1年の時に3年生の卒業パーティーで初ライブを行ったのがきっかけで、名古屋市のクラブに呼ばれ初ライブを経験します。
そして2年生の時に高校を中退すると、本格的にラッパーとしての活動を始め、最多で月20本のライブをこなすようになりました。
同時期には、ラッパー・PRODIGYのPVでMPC2500を使うAlchemisを見た衝動で、ビート作りにも独学で挑戦します。
現在はプロデューサーとして楽曲提供も行うC.O.S.Aのルーツがここにありそうですね。
活動休止を経て自主アルバム「Chiryu-Yokers」を発表
C.O.S.Aは20代中盤の2011年から2013年の約2年間はラップを辞め、音楽に一切触れなくなります。
普通の遊びをしたいというのが大きな理由で、この時期は仕事をして夜な夜なクラブでナンパや飲み歩きを繰り返す生活をしていました。
しかし、遊んでばかりでは何も残らず得るものがないと感じたC.O.S.Aは、再びラッパーとしての活動を始め本格的に動いていくのです。
そして、2015年に自主アルバム「Chiryu-Yokers」、2016年にKID FRESINOと共作で「Somewhere」を発表したほか、多数のアーティストの音源にも参加。
2022年はファーストアルバム「Cool Kids」のリリース、自身初のワンマンライブも成功させ、シーンに欠かせないラッパーの1人になりました。
C.O.S.Aの人気曲は?
C.O.S.Aの人気曲と、pucho henza編集部の一押し曲を紹介していきます。
C.O.S.Aの人気曲①「Girl Queen」
小説家のボストン・テランの名作「音もなく少女は」から着想を得た「Girl Queen」は、自身でも完璧と自負するC.O.S.Aの代表曲です。
少女に焦点を当てたストーリー仕立てのリリックからは、C.O.S.Aの読書家でリリシストな一面が節々から感じられます。
C.O.S.Aの人気曲②「知立Babylon Child」
警察官の父親をリリックに落とし込み作られており、C.O.S.Aが自分の音楽で誰かを動かした感触を得たと語っています。
当時のHIPHOPでタブー視された警察に切り込むという覚悟を決めて制作した特別な曲です。
C.O.S.Aの人気曲③「Cool Kids」
ファーストアルバムの表題曲にもなっている「Cool Kids」は、不器用ながらストレートに綴ったリリックが魅力のC.O.S.Aらしい曲。
クラシックと呼ばれるほど評価が高いこの曲は、エモくて感動的なMVにも注目してほしいです。
編集部おすすめ曲「Mikiura feat. KID FRESINO」
盟友KID FRESINOを客演に招き、コロナ禍の心情をラップに昇華した1曲。
2人の相性が抜群で2050年まで聴きたいと思わせてくれます。
C.O.S.Aと仲のいいラッパー
C.O.S.Aと仲の良い2人のラッパーを紹介します。
COVAN
C.O.S.Aがラッパーの中で、一番仲が良いと話すのが名古屋出身のCOVANです。
2人は非常に付き合いが長く、COVANは上述したC.O.S.Aの自主アルバム「Chiryu-Yokers」に唯一客演で参加しています。
公私にかかわらず大体一緒にいると話す様子からも仲の深さが伺えます。
また、今年リリースのCOVANの1stアルバム「nayba」に、C.O.S.Aもプロデュースで参加するなど、関係は今も変わってないようです。
Campanella
同郷でラップを始めてすぐに出会ったC.O.S.AとCampanellaは、今や旧知の仲として知られています。
C.O.S.Aが活動休止前の2011年には、ユニット「COSAPANELLA」で共に活動をしており、現在も楽曲で共演することが多いです。
お互いにリスペクトをしていて、プライベートでも一緒に遊ぶなど有効的な関係を築いています。
気になるC.O.S.Aのアレコレ
気になるC.O.S.Aのアレコレについて紹介します。
C.O.S.Aのファッション
オーバーサイズのTシャツにルーズなデニムを合わせるストリート系のシンプルなコーディネートがC.O.S.Aのファッションスタイルです。
キャップ・バンダナ・アクセサリーなどの小物をさりげなく入れるセンスも見せており、ラッパーらしいおしゃれな装いが見られます。
下記のブランドを着用していることが多いです。
・New Era
・Carhartt
・Supreme
・ROTHCO
C.O.S.Aの趣味は釣り
C.O.S.Aは子供の頃から釣りが趣味だと公言し、一度離れたものの2018年から再びハマっていると話しています。
もともと海が好きだったうえに、道具集めや遠出などC.O.S.Aの好きな要素が詰まっていたことが釣りを始めるきっかけだったようです。
また、土地によって潮の流れ・釣り方・釣れる魚が異なる海の奥深さに魅力を感じ、のめり込んでいきました。
C.O.S.Aのこれからの野望とは?
ファーストアルバムのインタビューでC.O.S.Aはこのように語っています。
自分の目標じゃないですけど足りない部分としては、自分のことをまだ知らない人にも届けるような動き方をしなきゃいけない。俺のことを知ってくれてる人に届けることは出来てるけど、また新しい層にも伝わるように、届けられるように考えて動かなきゃなと思ってますね。
fnmnl-【インタビュー】C.O.S.A.『Cool Kids』|全てがヒップホップである
どちらかと言えば、玄人やHIPHOP好きなファンから支持されているC.O.S.Aですが、1人でも多くの人にその魅力が届くと良いですね。
ラッパーC.O.S.Aまとめ
「C.O.S.Aは自分のルーツを誇りに、人に感動を届けるラッパーをなった。」
姉の影響でHIPHOPにのめり込んだC.O.S.Aは、生まれ育った地元知立市をレペゼンし、警察である父親を誇りに持つなど、自分のルーツを大切にしています。
また、HIPHOPの人を動かせるところに惹かれたC.O.S.Aはリリックに強いこだわりを見せるラッパーです。
そんなC.O.S.Aの楽曲に食らい、人生が救われたと語るリスナーも存在します。
これからも人の心に突き刺さるような、感動する曲を作ってくれるでしょう。さらなるC.O.S.Aの活躍に今後も目が離せません!