TikTokを中心にキャッチーで中毒性のあるメロディで若者を中心に人気が広まっているBLOOM VASE(ブルームベース)。彼らの楽曲はストリーミング再生回数4億6,000万回を超えて勢いに乗っています。
楽曲「CHILDAYS」ではTikTok上で数多くのダンス動画が生まれ、一躍有名となりました。
さらに、2021年にはミュージックステーションにも出演し、そのパフォーマンスで視聴者を魅了。インタビュー記事もほとんどなく、プロフィールもあまり分かっていない状態での異例の抜擢に音楽業界からも注目された出来事となりました。
そんなBLOOM VASEは著作権で楽曲が消えるトラブルもありましたが、メンバーそれぞれが別のユニットでも活動してさらなる活動の幅を広げています。
新しいHIPHOPを魅せているBLOOM VASEを紐解いていきましょう。それでは早速 Check it out!
「BLOOM VASEは〇〇という困難を、△△で乗り越えた。」
BLOOM VASEのプロフィール
アーティスト名 | BLOOM VASE(ブルームベース) |
メンバー名 | RURU(ルル)、JiROMAN(ジローマン)、ove(オベ) |
出身地 | 滋賀県 |
拠点(レペゼン) | 滋賀県 |
所属レーベル | Bloom Vase |
出身地は非公開となっていますが、メンバーが所属する別ユニットの情報や、活動している拠点から滋賀県といわれています。「TuneCore Japan」のサービスを使ってインディペンデントとして自主リリースしていることも注目すべきポイントです。
ラッパーove(オベ)のプロフィール
滋賀県で生まれる。
インタビューでも自分のことをあまり語りたがらないove。中学時代、彼がどのように過ごしていたのかは情報がありません。
高校時代も正確な情報がありません。oveが参加する別ユニット「sloppy dim」に関しては学生時代に結成したと語っていたこともあるため、高校時代か、次の専門学校時代の可能性が高いでしょう。
「sloppy dim」として活動をしながら美容師としても働いていた経歴があるため、専門学校に通っていたとされています。「sloppy dim」のもう一人のメンバーも美容師のため、ここで「sloppy dim」を結成した可能性が高いです。
美容師をしながらラッパーとして楽曲制作に励む
ラッパーJiROMANのプロフィール
滋賀県で生まれました。子供の頃から音楽は好きでアイドルなども聴いていたと語っています。BLOOM VASEの中では最年少です。
JiROMANに関しても中学時代の明確な情報はありません。
高校3年生で友達に誘われて初めてのレコーディングに参加しています。この時の衝撃がきっかけで音楽を始めたことをインタビューで語っています。
高校のエピソードはインタビューで語られていますが、大学に進学したのかどうか、就職したのかどうかの情報はありません。
BLOOM VASE結成の少し前にRe:VIVE SNICKERSを結成し、今では両方のメンバーとして活躍しています。
ラッパーRURUのプロフィール
プロフィールが最も謎に包まれているメンバーで、正確な情報がほとんどありません。滋賀県で生まれていることが、ロングインタビューでJiROMANによって明確にされています。
中学時代も不明となっています。インスタグラムもアカウントはあるが更新されていないため情報が他の2人に比べて少ないです。
16歳で日本語ラップにハマったことが音楽を始めるきっかけとなったことをインタビューで語っています。
「To Be Continued,,,」のリリックの中で「乗ってた黒のセダン 着てた作業着 破り捨てた履歴書 今は通うStudio」とつづっていることから現場仕事をしていたのではないかとする見方が強いです。
BLOOM VASE結成前からMAD JUICEとして活動してましたが、詳しい情報は分かっていません。配信から楽曲が削除されているため活動は終了しているとされる見方が強いです。
結成後即ブレイクから始まるBLOOM VASE結成の歩み
結成後初のBLOOM VASE公式Youtubeチャンネルで配信された「#ハッシュタグ」が500万再生を記録する
2nd EP「BLOOM iSLAND」に収録された「CHILDAYS」が爆発的ヒットとなる。TikTokを中心に若者の間で流行
2nd EP「BLOOM iSLAND」の「CHILDAYS」で確立した人気をさらに3rdEP「BLOOM SQUAD」で一段階上のステージへ押し上げた時代。2021年TikTok上半期トレンドミュージック大賞を受賞。
「BLOOM TIME」「BLOOM iSLAND」「BLOOM SQUAD」と3作のEPを世に出してきたBLOOM VASEが初の全曲新曲となるフルアルバム「POP UP」をリリース
結成初の楽曲が500万再生を記録
BLOOM VASEは、元々別のクルーで活動していた3人のMCが集結して結成されました。BLOOM VASEとして初めてリリースした楽曲「#ハッシュタグ」は、驚異的な速さでバズり、即座にブレイクとなります。
この楽曲はTikTokを中心に広まり、そのキャッチーなメロディと中毒性のあるリズムが多くの人々に響きました。
BLOOM VASEの名前は、メンバーの一人であるoveが考えたものです。「VASE」は花瓶を意味し、その中で花が美しく咲き誇る姿を表現しています。
さらに、“BLOOM”は「花が咲く」という意味であり、仲間が集まることでより輝くという願いが込められています。BLOOM VASEの名前は彼らのグルーヴと音楽の持つ力を象徴し、名前の通り咲き誇る結果がすぐに現れました。
CHILDAYSの爆発的ヒット
2nd EP[BLOOM iSLAND]に収録された楽曲「CHILDAYS」は、TikTokを中心に爆発的なヒットを記録しました。この曲は、そのキャッチーなメロディと中毒性のあるリズムが若者の間で火がつき、多くのダンス動画として広まります。
その結果、YouTubeでの総再生回数は現在3000万回を超え、BLOOM VASEの人気を確かなものとしました。さらに、2020年にはSpotifyの「国内バイラルチャート」で4位にランクインし、BLOOM VASEの音楽がHIPHOP業界には収まらない多くの人に受け入れられていることを示します。
CHILDAYSの成功を受けて、同曲でミュージックステーションにも出演し、そのパフォーマンスで視聴者を魅了しさらに人気を高めました。
2021年TikTok上半期トレンドミュージック大賞を受賞
BLOOM VASEは、2021年にTikTok上半期トレンドミュージック大賞を受賞しました。その受賞の背景には、彼らの3rd EP「BLOOM SQUAD」に収録されている「Bluma to Lunch」という楽曲が再びTikTok上で注目を集めます。
この曲は、そのキャッチーなメロディと中毒性のあるリズムが再びTikTokユーザーの間で火がつき、数多くの動画が作られました。TikTok上での再生回数が急増し、大きな話題となったのです。
若者を中心に社会現象を巻き起こした楽曲が、TikTok上半期トレンドミュージック大賞を受賞するに至りました。BLOOM VASEの音楽が再びトレンドを牽引し、注目を集めることで、彼らの人気と影響力がさらに高まったことが示されています。
フルアルバム「POP UP」をリリース
BLOOM VASEは、フルアルバム「POP UP」をリリース。このアルバムは、全曲が新曲で構成されています。彼らは自身の音楽がポップであることを自己規定し、ポップなサウンドを追求することを決意しました。
その思いを込めて名付けられたこのアルバムは、HIPHOPに留まらないより広い人に向けてポップな音楽を展開する意志を示しています。
さらに、このアルバムには名だたるプロデューサーが参加しています。ZOT on the WAVE、dubby bunny、TeddyLoid、DJ B=BALLなどが楽曲提供として関わり、さまざまな音楽性をもたらしました。
BLOOM VASEの人気曲
BLOOM VASEの人気曲と、pucho henza編集部の一押し曲を紹介していきます。
BLOOM VASEの人気曲①「CHILDAYS」
BLOOM VASEを一躍人気にした一曲。youtube再生回数は3000万回を突破しています。BLOOM VASEのキャッチーでポップな世界観を表す名曲です。
BLOOM VASEの人気曲②「Bluma to Lunch」
「ドラゴンボールのブルマとランチ行きたいね」というメンバーの会話から始まり、キャッチーで中毒性のあるフックで一気に世界観を作り上げる一曲。youtube再生回数は1900万を突破しています。
BLOOM VASEの人気曲③「Pop Corn」
チルでゆるいフックが印象的な楽曲。MVは多くのダンサーが参加し賑やかなシーンが多いですが、BLOOM VASEの淡々としたラップが心地よいグルーヴを生み出しています。
編集部おすすめ曲「To Be Continued…」
オートチューンを多く使用したフックとラップが印象的な一曲。心地よいメロディながら、リリックではメンバーそれぞれの決意が綴られたかっこいい一曲となっています。
BLOOM VASEと仲のいいラッパー
初アルバムリリース時のロングインタビューでは仲の良いアーティストがあまりいないことを告白しています。アルバムに参加したトラックメイカーともオンラインを中心に絡んだほどです。
そんなBLOOM VASEですが、それぞれが別グループを組んでいるため、そのメンバーを中心に紹介します。
syun(シュン)
oveが別で組んでいるユニット「sloppy dim」のもう一人のメンバーです。oveもsyunも滋賀県出身ですが「sloppy dim」は兵庫県を主体に活動しています。syunのラップはユーモアのあるリリックが特徴的です。
Shichirin、Jack Ban
Shichirin、Jack Banと2人はJiROMANと共に「Re:VIVE SNICKERS」として活動しているクルーです。地元の滋賀県を中心に活動していて、2019年12月に2ndEP「NobodyKnows」がリリースされています。
L-Rawkid
RURUとともに「MAD JUCE」という2人組のユニットで活動しているラッパーです。「MAD JUCE」の作品は削除されてしまっているため、現時点での活動内容は分かりません。
気になるBLOOM VASEのアレコレ
気になるBLOOM VASEのアレコレを紹介します!
BLOOM VASEのイラスト
BLOOM VASEのイラストは、メンバーを描いたポップで鮮やかなものが多く用いられています。これらのイラストは、MVやジャケットなどで頻繁にみられ、BLOOM VASEを象徴する1つの特徴です。
イラストは、仙台を拠点にするアーティスト「Dai/NEW JACK」によって描かれています。「sloppy dim」などのイラストも「Dai/NEW JACK」によるものです。
「Dai/NEW JACK」の作品は人気が高く、過去には展覧会を開いたこともあります。BLOOM VASEの音楽と調和し、彼らのポップなイメージを視覚的に表現しています。
メンバーJiROMANソロ活動
JiROMANは、2020年5月に5曲入りのソロアルバムをリリースしました。BLOOM VASEではメロウなラップでフックを担当することも多い彼が、ソロとしても活動をしていることに注目です。
JiROMANのキャッチーで中毒性のあるフックは、BLOOM VASEの人気の1つの要因となっており、このアルバムではその魅力をフルに堪能できます。JiROMANのソロ活動は、個性的なラップスタイルや表現力をより深く掘り下げる機会となり、ファンに新たな魅力を提供してくれるでしょう。
消えたMV「Bluma to Lunch」
BLOOM VASEの人気曲「Bluma to Lunch」のMVが配信後に削除されることがありました。「Bluma to Lunch」のMVが消えたのは、ドラゴンボールの映像が使用されていたため、著作権違反として削除されたからです。
楽曲のフックに合わせて、ブルマやランチの映像が流れていましたが、これが問題視されました。一度は削除されましたが、現在はモザイクが掛かった状態で再アップされています。
著作権違反で削除とはなってしまいましたが、ユーモアのあるリリックとMVはBLOOM VASEの魅力の1つともいえるでしょう。
BLOOM VASEのこれからの野望とは?
結成直後から曲がバズり一気に世間の注目を集めてきたBLOOM VASE。著作権問題もある中で人気の楽曲提供を続けてきた一方で、気持ちの整理が追い付いていないことをインタビューで語っています。
フルアルバムをきっかけに気持ちの整理が付いた
フルアルバム「POP UP」のリリースがBLOOM VASEにとって大きなターニングポイントとなりました。アルバム制作の過程で、自身の音楽やキャリアを真剣に考え、気持ちの整理が付いたと語っています。
インタビュー内では「また色々やっていこう」という前向きな気持ちを示しました。
BLOOM VASEの野望は、さらなる成長と進化
これからのBLOOM VASEの野望は、さらなる成長と進化。BLOOM VASEは自身がポップであるスタンスを明確にし、そのポップな音楽性をより強化していくことを目指しています。
彼らの音楽は、オートチューンを活用したキャッチーで中毒性のあるフックが特徴であり、これを武器にしてさらに多くの人々の心を掴んでいくつもりです。
ラッパーBLOOM VASEまとめ
「BLOOM VASEは曲の人気に自分たちの気持ちが追い付かないという困難を、自身のスタンスを明確にすることで乗り越えた。」
結成後からTikTokを中心に若者たちの間で楽曲が人気を博してきたBLOOM VASE。しかし、その楽曲がTikTok上で広まる中で、自分たちの気持ちの整理が追い付いていないことを感じるようになりました。
しかし、フルアルバム「POP UP」の制作過程で、BLOOM VASEは自分たちの強みがキャッチーでポップな音楽であることを再認識します。自分たちがどのような音楽を作りたいのか、どのようなアーティストでありたいのかを理解し、それに基づいて音楽活動を展開していく決意を固めました。
目の前のことに追われて悩んでいる人は多いのではないでしょうか。そんな時は自分自身のスタンスを明確にし、何を得意とし、何が自分たちの強みであるかを理解することで、悩みや困難を乗り越えられるでしょう。
フルアルバムの制作を通じて、BLOOM VASEは多くのトラックメイカーやプロデューサーと交流を深めました。自身の強みを認識し、多くのトラックメイカーと交流を持ったBLOOM VASEがシーンを盛り上げていくことに目が離せません。