日本にエモラップを広めた第一人者であり、若手ラッパーの中でも突出した存在感を放っているHideyoshi。
自身の最新アルバムでは、AKLOやYZERR、Benjazzyなど名だたるラッパーとの共演を果たし順調なキャリアを歩んでいるラッパーです。
しかし、輝かしい今がある背景には多くの苦悩や葛藤がありました。
今回は、Hideyoshiの過去から現在の活躍までを一気にご紹介いたします。
「Hideyoshiは〇〇を、△△で乗り越えた。」
Hideyoshiのプロフィール
アーティスト名 | Hideyoshi |
本名 | 非公開 |
年齢 | 非公開 |
身長 | 170〜(推定) |
出身地 | 千葉県船橋市 |
拠点 | 東京 |
学歴 | 非公開 |
所属レーベル | Tokyo Young Vision |
千葉県出身であり、現在は東京を拠点に活動しています。
ラッパーになったときは既に東京で生活をしていたようです。
ソロ活動が目立つHideyoshiですが、クルーに所属している一面もあります。
Hideyoshiのラップスタイル
Hideyoshiはエモラップというラップスタイルで人気を集めました。
エモラップとは、ロック調のサウンドに抑うつ的な歌詞を乗せたラップスタイルです。
アメリカを中心に流行っていたエモラップを日本に最初に持ち込んだとして高い評価を得ました。
また、透き通るような歌声と低音ラップの使い分けもHideyoshiならではの特徴です。
新曲を聴く前は、どのスタイルのHideyoshiを見れるのかとワクワクします。
Hideyoshiの名前の由来
名前の由来は豊臣秀吉から来ており、日本らしさを取り入れつつも、裕福でなかった家庭環境を反映させています。元々は「M-6PO」というMCネームで活動していましたが、ラッパーとして本格的に活動する際にHideyoshiへと改名しました。
高校生ラップ選手権では、M-6POの名義で出演していました。
M-6POはスターウォーズのC-3POが由来となっており、幼少期から映画を観て育ったHideyoshiの映画好きな一面が垣間見えます。
音楽に囲まれて始まるHideyoshiの人生
日本とコロンビアのハーフとして生まれる。
家族の影響で様々なジャンルの音楽に触れて育つ。
日本語ラップに出会う。
真面目でも不良でもない学校生活を送る。
ラッパーとして活動することを決意。
高校生ラップ選手権に出場。
2018年に1st EP(Never Be the Same)をリリース。
2020年に公開された『Majinahanashi』のMVが海外にもヒット。
2022年には自身初となるワンマンライブを成功させる。
音楽好きの家族に囲まれて育つ
Hideyoshiは、コロンビア人の母親と日本人の父親の間にハーフとして産まれました。
親や兄の影響でパンク、ロックなど他ジャンルの音楽が生活の一部となっていたようで、小学校4年生のときにラップに出会います。サウスラップが入口となり海外のラップにも興味を持ち始めます。
小学生時代にはYOUTUBEでヒップホップをディグして音楽の感性を磨くようになりました。
幼少時代からアーティストとしての片鱗を見せ始めていますね。
ラッパーの道を選んだ学生時代
良好な家庭環境で育ったと発言しているHideyoshi。
自身の学生時代については「不良でも真面目でもなかった」と語っています。
しかし、中学のころに千葉から東京都港区に引っ越すと都会のクラブに顔を出すようになり、危ない世界との関わりを持つようになってしまいます。
詳細は明らかになっていないですが、HIPHOP関係者の危ない話は、薬や喧嘩を連想してしまいますよね。
そして、高校の時に人間関係のトラブルが原因で先輩と揉め、家族や友人に迷惑をかけた経験がHideyoshiのラップ人生をスタートさせました。
悪い人間関係ではなく、ラップに向き合って人生を好転させようと奮い立ったのです。
まずは、お金がかからないフリースタイルに挑戦しMCバトルの世界へと足を踏み出します。
高校生ラップ選手権へ出場
Hideyoshiは、過去の自分と決別するために高校生ラップ選手権に出場することを決意します。
2013年に開催された第3回大会の本選に初めて出場することになりました。
結果は1回戦で敗退でしたが、フリースタイルの練習を少ししかやらず本選出場を勝ち取ったことからラッパーとしての素質を感じます。
その後の第6回大会にも本選出場を果たすも、初戦でRude-αと対戦し敗退しています。
最近ではFSLにて行われたベンジャジーとのバトルが話題にもなりました。
ソロ活動の裏にあるクルーの存在
HideyoshiはTokyo Young Visionというラップクルーに所属しています。
DJ、トラックメイカー、グラフィックデザイナーなどと多彩な才能を持ったメンバーで構成されています。
現在はソロでの活動が目立っていますが、深い付き合いであるクルーの存在は、今のHideyoshiを支えている丈夫な基盤であることは間違いないでしょう。
今後はクルーとしての知名度の拡大にも期待したいですね。
デビュー
2018年に1st EP(Never Be the Same)をリリース。
計7曲の収録となっており、MVが公開されている「くだらない」は、Tokyo Young Visionのメンバーも出演しています。
デビュー後
デビュー後に大きな転機が訪れたのは2020年。
『Majinahanashi』のMVがYouTube上で公開されると940万回以上再生され、海外からのコメントで溢れかえります。
その後、1st Album『Resurrection』を引っ提げ全国20箇所のツアーを敢行。
そのままスターダムを駆け上がり、アルバムの客演にAKLOやYZERR、Benjazzyを迎えるなど名実を世に広めていきます。
2022年12月18日には、渋谷Spotify O-EASTにて初となるワンマンライブ『Live Forever』の開催を成功させます。
Hideyoshiの人気曲は?
数々の大物ラッパーとの共演を果たし、名実ともに人気ラッパーの仲間入りを果たしたHideyoshiのおすすめ曲を紹介していきます。
Hideyoshiの人気曲①「majinahanashi」
2020年1月17日にリリースされた「Dead End Adventure」に収録されている曲です。
MVは940万以上も再生されており、Hideyoshiが脚光を浴びるきっかけとなりました。
Hideyoshiの人気曲②「jitsuryoku」
ラップスタア誕生で優勝を飾ったLeon FanourakisとRalphを客演に迎えた一曲です。
若手シーンのトップを走る三者の風格を見せつけており、若手ながらも重厚感がある楽曲となっています。
Hideyoshiの人気曲③「くだらない」
2020年6月に発売されたEP「Never Be the Same」に収録されている曲です。
Tokyo Young Visionのメンバーとの共演が見られる貴重なMVとなっています。
編集部おすすめ曲「shinpainai」
AKLOを客演に迎えた、Hideyoshiの低音ラップを堪能できる一曲となってます。
深い低音から発される『なる暇ない、しょんぼり』は耳に残るフレーズです。
Hideyoshiと仲のいいラッパー
Weny Dacillo
Tokyo Young Visionクルーのメンバーであり、高校生RAP選手権を通じて仲を深めていきます。
Weny DacilloがHideyoshiより先に世間から評価され始めたのを受け、Hideyoshi は悔しさをバネにEP制作に力を入れるようになります。
友でありライバルを体現した関係性が伺えますね。
Normcore Boyzのメンバー
Normcore BoyzはTokyo Young Visionのレーベルに所属しているクルーです。
現在は活動を休止していますが、メンバーの何人かとは隣の中学だったこともあり親交が深いようです。
両グループはクルー同士でも仲が良く、Hideyoshiは家族のような存在と語っています。
気になるHideyoshiのアレコレ
ラッパーとして確固たる地位を築きつつあるHideyoshiですが、どこかクールで掴みどころのない印象もあるのではないでしょうか。
そんなHideyoshiのラップ活動以外について深堀りしていきたいと思います。
ラッパーだけじゃない才能
Hideyoshiはハーフであるルックスから、ラッパーだけでなくモデルとしても活躍しています。
代表例としては、AK-69のスタイリストからファッションブランド「BAGARCH」のモデルに起用されたことが挙げられます。
また、2021年1月15日にはChildren of the discordance AW21コレクションのプロモーションモデルにも選ばれています。
日本人離れした端正な顔立ちとファッションから、言葉を発さずともクールな演出ができるのでしょう。
AK-69から届いたDM
あるモデルの仕事でAK-69と知り合いになった後、なんとAK-69本人からインスタのDMが届き、一緒に楽曲を制作しようとオファーがありました。
さらに、オファーがあった際「ついでに武道館出ようよ」と軽いノリで武道館への出演も決まりました。
Hideyoshiいわく、渋谷に軽く行くノリで誘いがあったことにビックリしたようです。
AK-69との客演は、日本語ラップ界における一つのステータスを獲得したと言えますね。
意外にもアニメ好き
ニートTOKYOのインタビューにて好きなアニメを聞かれたHideyoshiは、ワンピースと答えています。
他にもシュタインズゲートやリゼロなど、タイムリープ系のアニメが好きと語っており、意外にもアニメ好きな一面を持ち合わせています。
昔は家でYouTubeばっかり観ていたとも発言していることから、どこか親近感が湧きますね。
Hideyoshiのこれからの野望とは?
順調なキャリアを歩んでいるHideyoshiですが、将来はどのような野望を持っているのでしょうか。
Tokyo Young Vision としてのクオリティを上げたい
一時はタイミングの問題でメンバー間のコミュニケーションが思うようにいかなかった様子。
しかし、今後はメンバー間でのミーティングを重ねていき、クルーとしての理想に近づいていきたいと語っています。
メンバー自身のソロ活動と、クルーとしての活動を並行する難しさを感じつつも、前向きな姿勢を持っているようです。
ラッパーHideyoshiまとめ
「Hideyoshiは悪い交友関係を、音楽にのめり込むことで乗り越えた。」
今や国外問わず注目を浴びるようになったHideyoshi。
自身の過ちを糧にラッパーになることを決意した信念は、まさにHIPHOPを体現した姿そのものです。
アニメ好きな一面があるなど、クールでありながらもどこか親近感を感じられるのもHideyoshiの魅力でしょう。
若手の粋を飛び越え風格すらも感じてくるようになり、次はどんな曲で私たちを楽しませてくれるのか期待したいですね。
そんなクールでホットなHideyoshiを今後も要チェックです!