大阪を拠点に20年以上のキャリアを誇り、日本レゲエ界のパイオニア・重鎮として活動を続けるラッパーのJUMBO MAATCH(ジャンボマーチ)。
日本レゲエの発展に大きく貢献し、彼がきっかけでレゲエDeejayになったアーティストは数え切れません。そして、フリースタイルダンジョンの3代目モンスターを襲名したことで話題にもなりましたね。
そんなJUMBO MAATCHは現在もレゲエ・HIPHOPそれぞれのシーンにおいて活躍しています。
この記事を読めばJUMBO MAATCHのラップを今まで以上に楽しく聞けること間違いなしです。
「JUMBO MAATCHは〇〇を選び、△△まで登り詰めた。」
JUMBO MAATCHのプロフィール
アーティスト名 | JUMBO MAATCH(ジャンボマーチ) |
本名 | 本田雅也 (ほんだ まさや) |
年齢 | 47歳(1976年11月18日 生まれ) |
身長 | 非公開 |
出身地 | 大阪府吹田市 |
拠点(レペゼン) | 関西 |
学歴 | – |
所属レーベル | BEAN BALL RECORDS・MJR RECORDS |
JUMBO MAATCHのラップスタイル
漢気にこだわった真っ直ぐな生き様を図太いダミ声のせてラップするのがJUMBO MAATCHのスタイルです。
レゲエ仕込みのラガマフィンは他のラッパーには出すことができない渋さが印象的で、唯一無二のかっこよさを誇ります。
JUMBO MAATCHの名前の由来
JUMBO MAATCH(ジャンボ・マーチ)というラッパー名は「本名からの呼び名」+「姉のあだ名」に由来しています。
JUMBO MAATCHは本名の雅也から「マーチ」と呼ばれており、そこにスポーツチームで姉が呼ばれていたあだ名の「ジャンボ」を組み合わせました。
当初は「MAATCH」だけでの活動も考えたようですが、インパクトが足りなかったこともありこの名前に決めています。
アメフトから始まるJUMBO MAATCHの人生
大阪府吹田市で生まれ高校まで真剣にアメフトに打ち込む。
引退後に同級生のTAKAFINらに連れられてクラブに遊びにいきレゲエの世界に入る。
RIDDIM CREWを結成し、セレクターとしてキャリアを歩み始める。
1997年ごろにNG HEAD、RYO the SKYWALKER、PUSHIM、TAKAFIN、BOXER KIDと「TOKIWA」クルーを結成。
TAKAFIN、BOXER KIDと共に「Mighty Jam Rock」の結成。
2003年にアルバム「3 THE HARDWAY III」でメジャーデビュー。
フリースタイルダンジョン3代目モンスター襲名。
凱旋・KING OF KINGSなどMCバトルへ参加。
アメフトに打ち込んだ学生時代
大阪府吹田で生まれ育ったJUMBO MAATCH(ジャンボマーチ)は高校3年の引退するまでアメフトに打ち込んだ学生時代を送っています。
全国を狙えるぐらい強く、卒業後はアメフトの道に進むか悩んだほどの実力の持ち主でした。
このような実績やバックグラウンドを持っているラッパーはあまりいないので珍しいですね。
レゲエを始めるきっかけ
同じクルーに所属する盟友TAKAFINによってJUMBO MAATCHはレゲエの世界に入りました。
部活引退後にTAKAFINのグループとクラブへ遊びに行ったことがきっかけで、最初はセレクター(DJ)としてキャリアをスタートさせます。
ある日のイベントで歌うことになったJUMBO MAATCHは、会場を沸かしその気持ち良さから歌い手(ラッパー)をやる決意をします。
ちなみにその日はJUMBO MAATCHの18歳の誕生日であり、クラブで初めてPlayした日でもありました。
「TOKIWA」結成
1997年ごろに「TOKIWA」クルーが結成され、JUMBO MAATCHもその一員となります。
なお、他のメンバーはNG HEAD、RYO the SKYWALKER、PUSHIM、TAKAFIN、BOXER KIDと皆同世代で現在も第一線で活躍しています。
ほどなくして解散してしまいますが、今もなお語り継がれている伝説のクルーでありレゲエ・ラッパー好きにはお馴染みでしょう。
メジャーデビュー
TOKIWAが解散する中で、JUMBO MAATCHは共に活動をしていたTAKAFIN、BOXER KIDと1998年に「Mighty Jam Rock」クルーを結成します。
翌年には「HIGHEST MOUNTAIN」を主催し、今では関西最大級のレゲエイベントに数えられるほど大きくなっています。
そして、2003年にアルバム「3 THE HARDWAY III」でメジャーデビュー。デビュー以降もほぼ毎年のように曲をリリースするなど精力的に活動を続けています。
フリースタイルダンジョンの3代目モンスターに
フリースタイルダンジョンのオーガナイザーを務めるラッパーZeebraから直接オファーを受け、JUMBO MAATCHは3代目モンスターを襲名します。
当時のJUMBO MAATCHはMCバトルの経験がなくHIPHOPシーンでは名が知られていなかったので、この抜擢は大きなサプライズでした。
序盤はスタイルの違いにも戸惑ったことで連敗が続き苦労しましたが、バトル手裏剣相手にクリティカルで初勝利。
徐々に順応していきレゲエ代表として、他ラッパーのモンスターとは異なる色を出し番組に欠かせない存在になりました。
JUMBO MAATCHの人気曲は?
JUMBO MAATCH(ジャンボマーチ)の人気曲と、pucho henza編集部の一押し曲を紹介していきます。
JUMBO MAATCHの人気曲①「BIG&TUFF」
2006年にJUMBO MAATCH名義で初のソロシングルとして発表した1曲です。
JUMBO MAATCHの人気曲②「BAD BOY」
JUMBO MAATCHGGの人気曲で、YouTubeでも70万回近く再生されています。
JUMBO MAATCHの人気曲③「挑戦者」
MCバトルに苦しみながらも逃げずに立ち向かうJUMBO MAATCHGGの姿を照らし合わせるとグッとくる曲です。
編集部おすすめ曲「WICKED & BAD feat. MACCHO」
横浜の伝説ラッパーMCCCHOを客演に迎えた曲で、HIPHOPとレゲエの良さが詰まっています。
JUMBO MAATCHと仲のいいラッパー
JUMBO MAATCH(ジャンボマーチ)と仲の良い2人のラッパーを紹介します。
TAKAFIN
小学校からの同級生であるDeejayのTAKAFINはJUMBO MAATCHにとって欠かせない存在です。
本格的に活動する前から仲が良く、JUMBO MAATCHをレゲエの世界に呼び込んだのもTAKAFINでした。
MIGHTY JAM ROCKを組みデビューし、現在まで数多くの楽曲を共に制作しています。
ERONE
大阪を代表するヒップホップクルー韻踏合組合の一員でラッパーのERONEは、JUMBO MAATCHの後輩です。
年も近い2人はHIPHOP・レゲエと場所は違えども、現在におけるそれぞれシーンの引き上げに貢献してきた同士とも呼べる関係と言えます。
また、フリースタイルダンジョンの3代目モンスターに揃って襲名しており、同じ舞台で闘った戦友でもあります。
気になるJUMBO MAATCHのアレコレ
気になるJUMBO MAATCH(ジャンボマーチ)のアレコレについて紹介します。
JUMBO MAATCHのファッション
黒を基調としたスーツを身にまとい、シルクハットやスカーフ、サングラスをアイテムとして着用するのがJUMBO MAATCHの代名詞です。
全身を黒でまとめ長髪をなびかせているのが基本スタイルですが、ラッパーにはあまりないためフォルムだけでも見分けられます。
JUMBO MAATCHは結婚している?
JUMBO MAATCHは一般女性と結婚しており「よっちゃん」という1人娘がいます。
卒業式といった節目のタイミングではSNSにもその様子がアップされるなど、現在中学生になった娘を溺愛している様子が伺えます。
また、生後7か月になったコッカプーの愛犬もインスタグラムでしばしば紹介され、可愛いと評判です。
JUMBO MAATCHのこれからの野望とは?
JUMBO MAATCH(ジャンボマーチ)の紹介メッセージは以下のような言葉で締めくくられています。
自分自身が教わったレゲエの魅力を世に還元し、良い意味でレゲエに捉われ続けたいと将来を展望する
JUMBO MAATCHは、TOKONA-Xやラッパ我リヤなどの大物ラッパーが有名になる前から曲を作るなど、垣根を超えた活動をしています。
また、これだけの実績を持ちながらMCバトルに挑戦し、HIPHOPシーンにもレゲエの良さを広めました。
今後もジャンルを超えたところでレゲエの魅力を発信してくれるでしょう。
ラッパーJUMBO MAATCHまとめ
「JUMBO MAATCHは人生の岐路でレゲエを選び、シーンの重鎮にまで登り詰めた。」
レゲエ好きな人でJUMBO MAATCH(ジャンボマーチ)を知らない人はいないでしょう。
日本のレゲエの歴史において彼の功績を抜きにしては語ることができません。
レゲエシーンの黎明期から活動をはじめ、フェスの主催や数多くの音源の制作など最前線で活躍し続けています。
さらなるJUMBO MAATCHの活躍に今後も目が離せません!