『ラップスタア誕生 シーズン4』のファイナリストまで残り注目を集めたラッパーweek dudus。
ラップスタア出演前にもRed Bullのマイクリレー企画『RASEN 』にも出演している注目若手ラッパーです。
デビューから現在までの数年間で、22曲、50曲入りのボリューミーなアルバムをリリースするなど、ハイペースな制作についても話題になっています。
順風満帆に見えるweek dudusですが、メディアにも露出が多い注目ラッパーならではの苦悩がありました。
彼の曲に込められた思いや背景を紐解くことでweek dudusのラップをもっと楽しめること間違いなしです!早速Check it out!
「week dudusは〇〇という困難を、△△で乗り越えた。」
week dudusのプロフィール
アーティスト名 | week dudus |
本名 | 風人 |
年齢 | 24歳(2000年9月8日 生まれ) |
身長 | 非公開 |
出身地 | 兵庫県姫路市 |
拠点(レペゼン) | 東京都 |
学歴 | 高卒後不明 |
所属レーベル | week dudus |
制作スピードを早めるために、2021年に兵庫県から東京へと活動の拠点を移しました。
week dudusのラップスタイル
week dudusのラップスタイルは、なんといってもノリの良いリズミカルなフロウです。
フリーキーなフロウでありながら、低音の渋い声のweek dudusのラップはどこか落ち着いていて自然体な雰囲気を出しています。
曲作りに関しては、基本的にフリースタイルでフロウを考え、そこに言いたいことを当てはめていくスタイルだと話しています。楽曲については、細かいところにもこだわりを持つストイックなラッパーです。
week dudusの名前の由来
week dudusの読み方は「ウィーク・ドドス」です。
『ドドス』とは、元々ジャマイカに居たギャングのボスの呼び名で、小6の頃に叔父から教わったそうです。
いつかその名前を使いたいと思っていた中で、ラッパー名を本名から変えるタイミングで使ったと話しています。
その時に「週末」が好きだったことから最初は「weekend dudus」にしようと考えていましたが、終わるという意味の“end”を取ってweek dudusになったという経緯があります。
音楽好きの家族から始まるweek dudusの人生
HIPHOP、レゲエ好きな両親の元で育つ。
親の前でラップを披露し、小学校高学年から本格的にラップを始める。
サイファーやラップバトルに参加し優勝する。
MCバトルに頻繁に出演する。
スタジオに通い、音楽の楽しさがよりわかるようになる。
2枚組のデビューアルバム「XD」をリリース。
Fuji TaitoらとRed Bull『RASEN』に出演。
2020年のラップスタア誕生で決勝進出。
兵庫県姫路市に生まれる
HIPHOPやレゲエが好きな両親の影響で、物心ついた時から自然とブラックミュージックには触れていたweek dudus。
「1歳の頃にはN.W.A.を聴かされていた」と話していて、ヘッズからしても羨ましい家庭環境で育ちます。
両親よりもおばあちゃんがボブマーリーなどのレゲエをweek dudusに教えていたという、3世代で同じ音楽を好む一家だったそうです。
一番影響を受けたアーティストは「Dr.Dre」でビートも作れてラップもできることに衝撃を受け、week dudusの中でDreの存在はデカいと語っています。
小5でリリックを書く
ずっと聴いてる側だったことに飽きてしまったweek dudusは「おれでもできるんじゃないか」と聴かせる側になり、両親の前でラップを披露します。
初めて書いたリリックは、友達間でしか通じない言葉だったり固有名詞を使うことで精一杯だったと明かしています。
小学生でリリックを書こうと思い立つ事ができたのも、幼少期からHIPHOPの音楽に触れてきた英才教育があったからでしょう。
MCバトルに飽きる
MCバトルで何回か優勝したことで天井が見えてしまい、飽きてしまったそうです。
当時はただ人に悪口を言いたかった時期で、得意なラップで悪口が言えるなら最高だなと思ってやっていたがそれにも飽きて、音源に集中するようになりました。
飽きてしまうほど実績も残せるweek dudusには脱帽です。
18歳でデビューアルバム「XD」リリース
week dudusのデビューアルバム「XD」は2019年12月にリリースされました。
「SIDE-X」と「SIDE-D」の2枚のアルバムで構成されており、総曲数22曲というデビューアルバムにして超大作になっています。
「SIDE-X」では、018やShurkn Pap、空音などの多数の客演だけに絞った楽曲が並びます。「SIDE–D」は、アルバムリリース時に公開したMV「Bend Over Wess」や「Benz i Lauren」など、今までにないweek dudusが観れる内容のそれぞれ全11曲が収録されています。
ラップスタアで決勝進出
2020年に開催された「ラップスタア誕生 シーズン4」では、1,400名以上の応募の中から決勝戦進出まで登り詰めました。
2位という結果ではあったものの、業界や各ラッパーから高い評価を受けます。
兵庫県から一人で東京のホテルで歌詞を考える様子や、考えた歌詞が消えてしまうなどのトラブルも乗り越える姿が審査員や視聴者の心を動かしました。
2021年ファンとの約束「VEGA」をリリース
2021年にリリースした1stデジタルアルバムの「VEGA」は、成人を迎えた2021年にSNSで発言していた通りの驚異の50曲を収録したデビューアルバムに次ぐ大作。
本当は100曲入れたかったが、1枚におさめたかった為、限界の50曲にしたことが明かされています。
その中の1曲「OCEAN」のMVはクリエイターチーム「GREEN PEACE」が手がけていて、week dudusの歌詞の世界観を体感できる映像です。
week dudusの人気曲は?
week dudusの人気曲と、pucho henza編集部の一押し曲を紹介していきます。
week dudusの人気曲①「CHANGARA」
『CHANGARA(チャンガラ)』は、山陽・中国地方の方言で“ポンコツ”を意味する言葉で、昔から両親が使っていたことから馴染みのある言葉からタイトルにつけたそうです。
week dudusの人気曲②「Sprayground」
2021年にリリースした50曲入りのボリューミーなアルバム『VEGA』の中の1曲。
井上三太の漫画のようなB-BOY的ライフスタイルを盛り込んだチルソングです。
week dudusの人気曲③「Skip To Ma Luuuu」
「Skip To Ma Luuu 」は、2019年4月から1年間限定で配信された幻の1stEP『huuu』の収録曲で、MVではまだあどけなさが残るweek dudusにも注目です!
編集部おすすめ曲「Near me.」
本名の“風人”から取った『KAZATO』のEPのラストトラックの「Near me.」は、これまで気にしてこなかった人からの評価などに初めて思い悩んだ時に、ポジティヴに昇華させたという1曲です。
week dudusと仲のいいラッパー
様々な客演を迎えたこともあるweek dudusですが、その中でも特に仲のいいラッパーを紹介します!
T-STONE
T-STONEとは高校3年生くらいからの知り合いで、地方から上京した仲間の一人でもあります。
week dudusのことをすごく気にかけてくれて「遊びに行こう」とよく連絡くれる仲だと話しています。
T-STONEは徳島県出身のHIPHOPアーティストで、2作目の「APOSTROPHE」が話題を呼び、全国からオファーが殺到した注目の次世代ラッパーです。
REMY FOOL
4つ下の弟であるREMY FOOLとはすごく仲が良いことで有名です。
家ではずっと音楽が鳴りっぱなしの環境下で、week dudusがビートに合わせて勝手にフリースタイルを始めると弟や仲間も乱入してくることも多いそうです。
REMY FOOLは、兄であるweek dudusの事を兄弟としてもラッパーとしてもリスペクトしていると話しています。
気になるweek dudusのアレコレ
week dudusの音楽以外にもファッションやタトゥーについて紹介していきます。
week dudusのファッション
week dudusはファッションとも関わりが深く、KANGOLとのコラボレーションアイテムも展開しています。
自身も元々KANGOLを愛用していたこともあり、親和性の高いコラボレーションになっています。
他にもミリタリーウェアブランド「ALPHA INDUSTRIES」のモデルとしても起用されています。
普段はデニムとスウェットが多いweek dudusですが、着るとサマになるスタイルはファッション業界の方からも注目されている一因なのかもしれません。
week dudusのファーストタトゥー
week dudusの身体には多数のタトゥーが彫られていますが、中でも特徴的なのは首に彫られた「風」というタトゥー。week dudusの体には首の他にも複数「風」の文字が彫られています。
まさに「風」がweek dudusのファーストタトゥーであり、本名から取ったものである事を明かしています。
本名である”風人”の名前の由来は「いい風がふく人になってほしい」という両親からの願いが込められていると話しています。
彼女はいる?
残念ながら、week dudusに現在彼女がいるかは分かりませんでした。
2022年にWABISABIプロデュースによる「全員彼女」というシングルをリリースしているweek dudusは、日常の欲望に呆気なく邪魔される日々の習慣を綴っています。
この歌詞からも特定の彼女がいないのでは無いかと推測します。
week dudusのこれからの野望とは?
若くして注目を集めたweek dudusですが、今後のビジョンはどのように考えているのでしょうか。
海外進出
week dudusは海外進出も目指していることを、Red Bullでのインタビューで以下のように語っています。
将来的には渋いアーティストとして海外にも取り上げられる存在になりたいって思ってます。自分はラップを楽器として考えてるから、その意味で海外でも通用するラップをしていければなと。あと夢としてはVybez Kartelと一緒に曲ができたらうれしいっすね。
Red Bull-week dudusインタビュー『1歳の頃にはN.W.A.を聴かされてた』
ラッパーweek dudusまとめ
「week dudusは周りからの評価に悩んだ困難を、音楽に昇華させることで乗り越えた。」
ラップを始めた小5の頃は、日記のようにリリックを書いていたそうですが、現在も毎日1曲制作しているというほど、week dudusにとって音楽制作は生活の一部となっています。
デビューして露出が増え、周りからの評価などに悩んだ時期も生活の一部となった音楽制作で、ポジティヴに昇華することができたと語られています。
人によって悩みもその解決方法も様々ですが、week dudusのようにただ淡々と毎日を過ごす中で、悩みを解消できることが隠されているのかもしれません。
今後も、ラッパーweek dudusの活躍に目が離せませんね!