ホンダのTVCMに採用され話題になった「Do Well」や、2022年末に武道館で単独ライブを成功させたことでしられるラッパーSIRUP。
ラップとフックをシームレスに歌うシンガーとしての実力と、ネオソウル、ゴスペル、R&Bとヒップホップを組み合わせた独自のメロディが魅力の実力派アーティストです。
最近では、社会問題や政治についてもSNS上で発信するなどアーティストとしてマルチに活躍を広げ続けています。
そんなSIRUPですが、華々しい経歴の裏には様々な苦悩がありました。彼の曲に込められた思いや、経歴を紐解くことでヒップホップをもっと楽しめること間違いなし!それでは早速 Check it out!
「SIRUPは〇〇という困難を、△△で乗り越えた。」
SIRUPのプロフィール
アーティスト名 | SIRUP |
本名 | 不明 |
年齢 | 37歳(1987年4月7日 生まれ) |
身長 | 164㎝ |
出身地 | 大阪府泉大津市 |
拠点(レペゼン) | 東京 |
学歴 | 大学卒 |
所属レーベル | A,S,A,B |
SIRUPは1987年に大阪府泉大津市で生まれました。
大阪でキャリアをスタートさせ、現在は東京を中心に活動しています。
SIRUPのラップスタイル
SIRUPのラップはまさに変幻自在です。
ネオソウル、ゴスペル、R&Bをバックボーンに、歌とラップ、日本語、英語がシームレスに行き交うスタイル。
耳がとろけるぐらい、気持ちいいミュージックを奏でる唯一無二のシンガーでありラッパーです。
とにかく彼の曲はおしゃれなのが多いのが特徴です。
SIRUPの名前の由来
SIRUP(シラップ)の名前の由来は、シングとラップの間という意味と、コーヒーとかについてくるシロップからつくられた造語です。
シロップを選んだのには実は深いメッセージがあります。シロップはコーヒーに混ぜることでお互いが際立ちます。
音楽も一人ではできないので、シロップのように混ぜてお互いを際立たせるアーティストでありたいといった意味がこめられているそうです。
トロンボーンから始まるSIRUPの人生
・大阪府泉大津市市に生まれる
・小学校低学年から音楽を聴き始める
・ソフトテニス部をやめて吹奏楽部に入り、トロンボーンをはじめる
・吹奏楽部のOBの影響でブラックミュージックにハマる
・兄の一言でシンガーを志す
・地元の大学に進学し、音楽活動を始める
・ゼミの論文でブラックミュージックについて学ぶ
・Soulflexを結成するなど音楽活動を続ける
・2012年KYOtaro名義で「HEARTBEAT」をリリースし、上京する
・バイトをしながら音楽をする下積みを過ごす
・30歳の時にSIRUPに改名し、音楽事務所に所属
・2017年に「Synapse」でデビューし、チャートで1位を獲得。
・2018年発売の「Do Well」、「LOOP」も脚光を浴びる。
・2019年に1stアルバム「FEEL GOOD」をリリース。
・2021年に2ndアルバム「Cure」をリリース。
・2022年11月に武道館の単独ライブを行い、成功させる
大阪府泉大津市に生まれる
SIRUPは、1987年に大阪府泉大津市に生まれました。
インタビューでは母子家庭で育ったと語っており、父親のことについては特に語っていません。
小さい頃は兄の後ろをついていっていたのですが、ある時から煙にまかれ始め、公園の年上のお兄さんに声をかけて遊ぶような幼少期を過ごしました。
小学生のころから音楽を聴き始める
小学校の低学年からミスチルを聴き始め、やがてコブクロやaiko、ゆずなど当時流行っていたJ-POPをよく聞いて育ちました。
ちなみにはじめて買ったCDは宇多田ヒカルの「First Love」です。
ソフトテニス部をやめて吹奏楽部に入り、トロンボーンをはじめる
中学時代に、最初ソフトテニス部に入部しますが、上手い人しか生き残れない状況に嫌気がさし、吹奏楽部に入部。
一番カッコイイとおもったトロンボーンを選び、音楽をはじめるようになります。
吹奏楽部のOBの影響でブラックミュージックにハマる
高校時代も吹奏楽部に入り、本気で音楽に向き合うようになったSIRUP。兄の友達のOBがスティービーワンダーとアリシア・キーズを教えてくれます。
二人の音楽を聴いて衝撃を受けたSIRUPは、ブラックミュージックにハマっていきます。
兄の一言でシンガーを志す
トロンボーンに熱心に打ち込んでいたSIRUPですが、ある日カラオケでスティービーワンダーを歌った際に兄が一言。「それぐらい歌えるんやったら歌やった方がいい」とすすめられます。
その一言でおぼろげながらもシンガーとして活動することを夢見るようになります。
地元の大学に進学し、音楽活動を始める
地元の大学に進学したSIRUP。ラッパーとして活動していた兄が主催するイベントにシンガーとして少し出演します。
手ごたえを感じながらもシンガーとして活動することを本気で考え始め、20歳の頃からKYOtaro名義で活動し始めます。
ちなみに音楽活動にのめりこんでいったSIRUPは音楽にしか興味がわかず、ゼミの論文ではブラックミュージックについて調べていたそうです。
卒業後、音楽活動を続けるも長い下積みを経験する
就職も考えていたSIRUPですが、原付で大きな事故にあったこともあり、自分の好きなことをやりたいと一念発起。親を説得し就職せずにシンガーとして生きていくことを決めます。
興味があったゴスペルやネオソウル、R&Bを勉強しながら地元でライブを続け、独自のスタイルを探します。やがて、コアなファンに評価され関西圏で少しずつファンを増やしていきます。
2010年には12人のアーティストコレクティブSoulflexを結成し、ボーカルを務めます。2012年には、KYOtaro名義で1stアルバム「HEARTBEAT」をリリースし、東京に上京。
しかし、音楽だけでは食っていけず、半分バイト、半分音楽といった長い下積み生活を送っていました。この経験が、今の楽曲の深い表現に活かされています。
SIRUPに改名し、メジャーデビュー
30歳の頃、ひょんなことから音楽事務所に所属することになったSIRUPですが、転機だと思いSIRUPに改名。
「自分のすきなことを思い切りやってみたら」といったアドバイスからゴスペル、ネオソウル、R&Bにヒップホップを取り入れた独自のスタイルを作り上げます。
2017年に「Synapse」でメジャーデビューし、その独自のスタイルが話題になります。
デビュー後、精力的に活動する
2018年に「Do well」,「LOOP」をリリース。APPLEMUSICでチャート1位を獲得するなど流星のごとく現れたアーティストとして注目をあびます。
2019年には「Do well」がホンダのTVCMの曲に採用され一気に知名度を上げます。
また、LOOPがyoutubeで4000万回以上再生。1stアルバム「FEEL GOOD」をリリースし評価されたことで一気にメジャーのシーンに躍り出ます。
2021年には2ndアルバム「Cure」をリリース。2022年には5周年を記念して武道館で単独ライブを行い、成功させ名実ともに一流のアーティストとして仲間入りを果たしています。
以降も全国ライブ、海外の大物アーティストなど様々なアーティストとコラボ。現在も精力的に活動を続けています。
SIRUPの人気曲は?
SIRUPの人気曲と、pucho henza編集部の一押し曲を紹介していきます。
SIRUPの人気曲①「SIRUP – Synapse (Official Music Video)」
SIRUPのメジャーデビュー曲。歌唱力、ラップ、フロウ、サウンド、とにかくすべての完成度が高い名曲です。
SIRUPの人気曲②「SIRUP – Do Well (Official Music Video)」
ホンダのTVCMでも採用されたことでも話題になった曲。SIRUPの音楽センスがひときわ光る、とにかくおしゃれでドライブに聴くと最高な曲です。
SIRUPの人気曲③「SIRUP – LOOP (Official Music Video)」
youtubeで4000万回以上再生された名曲。ヘッドホンで聴くとイントロから耳がとろけるような最高に耳心地のいい曲です。
編集部おすすめ曲「SIRUP, The Crane & whoosh – UMAMI (Official Music Video)」
台湾のシンガーソングイターThe Cranoとのコラボ曲。恋愛における様々な感情を味覚で表現しています。とにかくあまくメロウな曲です。
SIRUPと仲のいいラッパー
ここではSIRUPと仲のいいラッパーを紹介します。
Skaai
日本語、英語、韓国語がしゃべれるトリリンガルの若手ラッパー。「FINE LINE」でコラボしました。動画内で対談していますが、お互いがリスペクトしながらリラックスした表情で喋っているのが印象的です。
BIM
グループでもソロでも活躍し、多くの層から人気を集めているラッパー。ツーマンライヴを行うほどの仲です。
最初の出会いは焼肉屋でそのやり取りで生まれたのが「SlowDance」です。
気になるSIRUPのアレコレ
ここでは気になるSIRUPのアレコレをご紹介します。
SIRUPのファッション
落ち着いたシックなファッションが印象のSIRUP。
多くのラッパーはスタイリストがいないことを自慢していますが、SIRUPはスタイリストTEPPEIと契約し世界観を大事に作り上げています。
ハイブランドであるロエベなど様々なファッションブランドともコラボ。ファッションアイコンとしても注目を集めています。
また、好きなブランドとして過去のインタビューで下記のように語っています。
「アディダス(ADIDAS)」は小さい頃から好きですね。「リーバイス(LEVI’S)」はもともと着てたんですけど、この間協業させてもらった際に会社の理念とかを全て教えてもらっていっそう好きになりました。あとは「シーイー(C.E)」も好きで、いいなと思ったら「アクネ ストゥディオズ(ACNE STUDIOS)」のパターンも多いです。
・JOURNAL STANDARD
・EDIFICE
・Loewe
・SYUMAN
・SYU.HOMME/FEMM
・adidas
・LIVI‘S
・C.E
・ACNE STUDIOS
SIRUPが政治や社会的問題について発信するわけ
SIRUPはSNS上でよく政治や社会問題について発信しています。
コロナ禍を経て、死ぬ可能性があるのに何かに忖度している場合じゃないと思い発信をするようになったそうです。
インタビューでこのように語っています。
僕は、今こういう発信をしていることをアーティストとしての自分の個性にしたいとは思っていなくて、声を上げたり考えを伝えること、これが日本のアーティストの間で普通になればいいなと思っているんです。
SIRUPは信念をもって行動しています。
SIRUPのこれからの野望とは?
SIRUPはインタビューで下記のように語っています。
無理だと思われてきたことの前例を、これからも作っていきたい。
社会をより良くする表現をしていきたいと思っています。同じ意思を持っている人たちと一緒に、音楽を作り続けていきたいです。
これからもSIRUPの活躍に目が離せません。
ラッパーSIRUPまとめ
「SIRUPは売れないという困難を、地道に努力することで乗り越えた。」
SIRUPは、音楽だけで食っていけるまで10年と長い下積み期間を過ごしました。
その間、ゴスペル、ネオソウル、R&Bを学び地道に努力を続け、独自のスタイルを作り上げ成功をおさめることが出来ました。
成功と一定のところまで花開くのは並大抵のことではありません。時には何十年もかかってしまうかもしれません。しかし、SIRUPのように己に向き合い、好きなもののにむかって真摯に地道に努力をつづけることが成功に近づくかもしれません。
なにはともあれSIRUPの「LOOP」を聴いて耳をとろけさせてください。