Sweet Williamは1990年生まれ、愛知県出身のビートメイカー・プロデューサーです。
ラッパー唾奇とダブルネームでリリースしたアルバム「Jasmine」を聴いてSweet Williamの存在を知った方も多いのではないかと思います。
他にもJinmenusagiとのコラボアルバム「la blanka」、ソロ作品「Brown」「Beat Theme」などをリリース。
物語を感じさせるような、洗練されたビートを創り出すSweet William。
一体どんな人物なのか、ご紹介していきたいと思います!Check it out!
「Sweet William は〇〇することで成功を収めた」
Sweet Williamのプロフィール
アーティスト名 | Sweet William |
本名 | 非公開 |
年齢 | 33歳(1990年生まれ) |
出身地 | 愛知県 |
所属レーベル | Pitch Odd Mansion |
愛知県出身のSweet William 。現在は神奈川に在住、都内に拠点を移して活動を行なっています。
クリエイター集団「Pitch Odd Mansion」所属しており、
ビートメイカーそしてプロデューサーとしてその才能を発揮しています。
Sweet Williamの音楽制作のスタイル
過去のインタビューで、曲作りについての思いを語っています。
自分が聴きたい曲、こういう曲あったら聴きたいなみたいなのを作るようにしてるので。作った後にずっと聞いても飽きない楽曲。自分が大好きになれる楽曲を作るってことだけ意識してますね。
block.fm-今、注目のプロデューサーSweet Williamが☆Takuに語る、音楽キャリア、盟友Jinmenusagiとの邂逅
音楽に対する自分の「好き」を大切にする姿勢が、Sweet Williamの魅力の核となっているのかもしれません。
また、「HIPHOPはサンプリングがメインで出来ている音楽だというところに一番喰らった」というSweet William。
サンプリングの際には音ネタをピアノで一度弾き直し、その音源を使用し制作することが多いようです。こちらの動画(6分15分頃)でその制作の様子を見ることができます。
好きとこだわりの詰まった音楽制作のスタイルが、Sweet Williamのビートに繋がっていることがわかります。
Sweet Williamという名前の由来
「Sweet William」というアーティスト名は、お兄さんがつけました。
Sweet Williamが中学生時代に簡単な音楽ソフトでトラックを作った際にアーティスト名を決めることになり、お兄さんが「Sweet William」と提案したことで決まりました。
後から、Sweet William が花の名前であることや、音楽好きの叔父さんから教えてもらった「Big Bad Bill Is Sweet William Now 」というタイトルの楽曲からお兄さんが名前をとったということを知ったそうです。
音楽と共にある、Sweet Williamの人生
Sweet Williamは男三人兄弟の末っ子として愛知県で誕生。
ダンスやDJをするお兄さんの影響で、小さい頃からHIPHOPが家に流れている環境で育つ。
中学生の頃、簡単な音楽ソフトでトラックを制作。
その際に兄からアーティスト名を「Sweet William」と名付けられる。
高校生の時にMPC2000を購入し、本格的なビートメイクに取り組む。
名古屋の大学へ進学。Pitch Odd Mansion代表の國枝真太朗と出会う。
自身がダンスをする際に音編を行ったり、当時ラッパーとして活動していた國枝真太朗との楽曲制作を行う。
「音楽で勝負したい」と仕事を辞め、環境を変えるため上京。
上京3年目ごろに、唾奇とのコラボアルバム「Jasmine」を制作。
二人の兄と、さまざまな音楽に親しむ
Sweet Williamは男三人兄弟の末っ子として愛知県で誕生。長男はハウスダンスやジャズ・ピアノ、次男はヒップホップダンス(後にDJとして活動も)をする家庭で、日常的に様々な音楽に触れて育ちます。
お兄さんは海外のHIPHOPを、Sweet Williamは日本のHIPHOPをディグろう。という謎の協定により、日本のHIPHOPを聞くことが多かったようです。
歌詞カードのないラップは自分で書き起こしたり、深夜番組Space Shower TVの「HIP HOP ROYAL」は全て録画してVHSで残していたり。この頃から音楽への熱量を感じさせるエピソードですね。
中学時代に楽曲制作を始める
長男にピアノを教わり、弾いているうちに、自分でも楽曲を作ってみたいと考えるようになります。
中学生の時に簡単な音楽アプリで5、6曲トラックを制作。その際にお兄さんにSweet Williamと名付けられます。
その後MPC2000を購入、本格的なビートメイクに乗り出します。
ダンスに明け暮れる大学生活〜國枝真太朗との出会い〜
名古屋の大学に進学し、入学から4年間はダンスをして過ごしたというSweet William。
そしてこの頃、Pitch Odd Mansion代表の國枝真太朗と出会います。
当時ラッパーとして活動していた國枝真太朗にビートを提供したり、國枝真太朗の映像にダンサーとして出演したりと交流を深めました。
一番の理解者とも語る、國枝真太朗との出会いは、現在のSweet Williamの活動に繋がっています。
「音楽で勝負したい」と上京する
名古屋で就職するも、音楽がない生活リズムになってしまったことから、「音楽で勝負したい」と上京を決意します。
ガラッと環境を変え、本気で何かに取り組んでいる人に囲まれる場に身を置きたい。音楽で生きていきたいと考えるSweet Williamの覚悟の強さが感じられます。
また、ひと足先に上京した國枝真太朗の主宰する Pitch Odd Mansionに自身も所属し、ビートメイクだけでなく他アーティストのプロデュースやコラボしての楽曲制作を行います。
Sweet Williamの人気曲は?
今回は、ラッパーやアーティストとのコラボ曲を中心に人気曲をご紹介します。
どの曲も、コラボ相手の歌声や歌詞の表現がビートですんなりと入ってくるような、最高の曲になっています。
Sweet Williamの人気曲①「Made my day」
Sweet Williamと唾奇のアルバム「Jasmine」の中で、Sweet Williamが思い入れのある一曲として紹介しているこの曲。楽曲を二人で話し合い、MVの内容も時間をかけて考えたのだとか。
唾奇のリリックには「ありがとう SW 國枝 真太郎 数少ないマイメンと巻くSunday.」
とSweet WilliamとPitch Odd Mansion代表の國枝真太郎へメッセージも込められています。
Sweet Williamの人気曲②「so goo」
Sweet WilliamとJinmenusagiのアルバム「la blanka」のリードソング。
音を聴いた時に、そこに乗る歌を想像して書き起こすというJinmenusagiのラップとの相性も抜群です。
Sweet William自身もすごく手応えを感じたというこの曲。MVも合わせて是非聴いてみて欲しい一曲です。
Sweet Williamの人気曲③「Sky Lady (feat. Jinmenusagi, Itto & Kiki vivi lily)」
ソロアルバム「Arte Frasco」では、様々なアーティストをプロデュースして楽曲を制作しています。
「Sky Lady」は、ラッパーJinmenusagi、Kiki vivi lilyとコラボした楽曲です。
Kiki vivi lilyは、Pitch Odd Mansionに所属。この楽曲の他にも度々Sweet Williamとコラボしています。
番外編 Sweet Williamの楽曲提供
デザイナー原研哉さんのサイト「低空飛行」公式ポッドキャストの楽曲提供も行っています。
Sweet Williamのトラックは、静かに聴いていて素敵なのはもちろんですが、
人の声や周囲の雑音が一緒に聞こえてくる時に、音全てが心地よく耳に入ってくるところが好きです。
ポッドキャストを聞く方は、ぜひチェックしてみてください。
Sweet Williamと親交のあるラッパー
「自身が好きな人や、惹かれるものがある人としか制作はしていない、周りに恵まれている」と語るSweet William。
コラボなどをして、縁のあるラッパーとその出会いをご紹介します。
Sweet Williamと親交のあるラッパー① 唾奇
沖縄出身のラッパー。1991年生まれ。Sweet Williamと唾奇の出会いは、沖縄の観光地国際通りのバー。
大学の卒業旅行で沖縄を訪れていたSweet Williamが、雇われ店長をしていた唾奇のかける「Shuren The Fire」に反応して店に入ってきたのがきっかけでした。沖縄で知り合ったのち、唾奇が組んでいた阿弥陀というクルーのデモをSweet Williamに送ったそうです。
Sweet Williamと親交のあるラッパー② Jinmenusagi
東京出身のラッパー・ヒップホップMC。
1991年生まれ。Ghost Cheekの別名義にて、トラックメイクの活動も行う。
Sweet WilliamとJinmenusagiの出会いは、Pitch Odd Mansion代表 國枝真太朗の家。
二人とも普通に遊びに来ていて、そこでふわっと挨拶をして知り合うこととなります。
Sweet Williamが初めてアルバムを出す際に、楽曲に参加してもらえないかとアプローチしたことでコラボが実現。その後、ダブルネームのアルバム「la blanka」を発表することとなります。音楽的な共通点などはあまり無いと話す二人ですが、パソコンを開きながら代わりばんこにミックスをいじって楽曲制作を行うシーンもあったのだとか。
気になるSweet Williamのアレコレ
Sweet Williamの私生活はまだまだ謎に包まれています。
現在もたまにしているというダンスや、過去におすすめしていた漫画をご紹介します。
Sweet Williamのアレコレ① ダンス
現在も、たまにスタジオ(JAZZY SPORT SHIMOKITAZAWA)に行ってダンスをすると言うSweet William。
ダンサーとしての感性で曲が作りたくなるとも語っており、ダンスはSweet Williamの音楽の軸の一つと言えるかもしれません。
アルバム「Brown」に収録されている「Soil」は、”ダンスをしてる時に流れたら嬉しいなって感じの曲。”とのこと。
Sweet Williamのアレコレ② おすすめ漫画
BLUE GIANT (石塚真一)
ジャズに魅せられた少年が世界一のジャズプレーヤーを志し、サックスを演奏する物語。
「すごい面白くて、僕のお気に入りです。」と紹介しています。
blue(魚喃キリコ)
高校三年生の少女が、都会の音楽や本に詳しい少女と出会う。知らない世界を知る彼女に憧れると共に、自分自身の可能性にも気づいてゆく、という物語。
「魚喃キリコの描く女の人の絵がすごく綺麗で買った。」と紹介しています。
Sweet Williamのこれからの野望とは?
2019年にリリースしたソロEP「Brown」のインタビューにて、
ラッパーとの制作を経て、自分の納得行く色と質感を出すことができるようになってきました
FNMNLについて-【インタビュー】Sweet William『Brown』|自分の音楽には正直でありたい
さらなるメロディへの意欲や、生演奏への興味などをのぞかせるSweet William。
これまでは日本でヒップホップやビートミュージックが好きな人に、自分の曲をどうやって届けるかってことだけを意識してたんですよ。(中略)自分のビートを世界中のもっといろんな人達に聞いて欲しくなりました。
FNMNLについて-【インタビュー】Sweet William『Brown』|自分の音楽には正直でありたい
海外も含めさらに多くの人に音楽を聞いてほしい、と今後の展望を抱いているようです。
このインタビュー時には「ビート集を出したい。フルアルバムも出したい。」と語っていますが、
2021年にはアルバム「Best Theme」をリリースして実現しています。
ビートメーカーSweet Williamまとめ
ビートメイカー・プロデューサーとして活躍する、Sweet William。
プロフィール、唾奇やJinmenusagiとの関係性やおすすめのコラボ曲などをご紹介しました。
音楽に囲まれて育ち、音楽を好きな気持ちを大切にしてきたSweet Williamの魅力を知ることで、最高な楽曲の数々をさらに楽しむことができるでしょう!
「Sweet William は自分の好きなコト、ヒト、モノに真摯に向き合うことで成功を収めた。」
自分が好きなもの、大切なものが側にあるのならば、それを守るために覚悟を決める必要があるのかもしれないと筆者は感じました。