変幻自在なフロウやリズム感を武器に00世代を代表するラッパーとして若手注目株に上げられているラッパーFuma no KTR。
高校生ラップ選手権をはじめMCバトルでその名を轟かせ、近年は積極的に音源をリリースするなど精力的に活動をしています。
また、Fuma no KTRは今夏にリニューアルされたアニメ「ポケットモンスター」のEDに抜擢され大きな反響を呼びました。
そんなFuma no KTRはどのような生い立ちを経て、今に至ったのでしょうか。
この記事を読めばFuma no KTRのラップを今まで以上に楽しく聞けること間違いなしです。
「Fuma no KTRは〇〇を支えに復活した。」
Fuma no KTRのプロフィール
アーティスト名 | Fuma no KTR |
本名 | 藤岡駿 |
年齢 | 23歳(2000年10月10日年生まれ) |
身長 | 非公開 |
出身地 | 大阪府寝屋川 |
拠点(レペゼン) | – |
学歴 | – |
所属レーベル | 株式会社ジェイシーシー |
Fuma no KTRのラップスタイル
聞き取りやすい高速ラップに変幻自在のフロウを操り、中毒性の高い音楽を魅せるのがFuma no KTRのスタイル。
ラッパーの中でも早めのトラップ系のビートに乗りこなすのを得意としています。
また、MCバトルでは直接的なディスを避け、スキルで会場を沸かせるようにラップすることが多いです。
Fuma no KTRの名前の由来
過去には「藤Koos(フジコース)」、「八咫烏(ヤタガラス)」名義で活動していたFuma no KTR(フウマノコタロウ)。
いずれのラッパー名も本人が言及していないため、由来については明らかになっていませんが、
「藤Koos」は本名の「藤岡」から、「八咫烏」と「Fuma no KTR」については忍者に由来していると言われています。
また、デビュー曲のタイトルが「White ninja」であることから、忍者には何かしらの思い入れがあることが予測できます。
高校生ラップ選手権から始まるFuma no KTRの人生
大阪府淀川区で生まれる。
アニメ「イナズマイレブン」のOP曲のラップの部分が好きになりHIPHOPを聴くようになる。
幼馴染のADECKの勧めでフリースタイルダンジョンを見始める。
高校生ラップ選手権のオーディションで本格的にバトルに挑戦。
第14回高校生ラップ選手権でベスト4、15回大会で準優勝、16回大会でベスト8の結果を残す。
2019年にラッパーの引退宣言、その後活動再開を発表。
2020年にハイスクールダンジョンのラスボスに抜擢。
2018年に「White ninja」名義で「White ninja」をリリース。
2019年に「Heart Break」を皮切りにシングルを立て続けにリリース。
ラップを始めたきっかけ
大阪府で生まれたFuma no KTRはラップにハマっていた幼馴染のADECKから勧められてフリースタイルダンジョンを見始めます。
さらにADECKの誘いで高校生ラップ選手権のオーディションに参加し、本格的にバトルに挑戦したのがラップを始めたきっかけです。
初挑戦ながらいきなり最終選考まで残ったことで自信を深め、MCバトル先行のラッパーとして活動をしていきます。
高校生ラップ選手権での躍動
Fuma no KTRは、高校生ラップ選手権で大きく名を上げています。
初出場の第14回大会ではいきなりベスト4まで登り詰め、続く第15回大会では準優勝。
この時の決勝で戦った同じ00世代のラッパー百足との対戦は同大会でも屈指の名勝負として知られています。
さらに16回大会ではベスト8と輝かしい実績を残し、シーンにインパクトを与えました。
ラッパー引退と活動再開
Fuma no KTRは2019年に一度ラッパーを引退しています。
奥さんが妊娠した当時はラップでは稼げていなかったため、生活のために仕事だけに絞るというのが引退の理由です。
しかし、ラップが精神安定剤だったFuma no KTRはラップを辞めたことでどんどん気が狂い障害を抱えるような状態になってしまいます。
そんな時に嫁から「ラップしているときかっこいいし無理しないで」という言葉をもらい、ラッパー名を「Fuma no KTR」に改名し活動再開をしました。
Fuma no KTRのベストバウトは?
Fuma no KTRのpucho henza編集部の一押しバトルを紹介していきます。
①SAM vs Fuma no KTR/戦極MCBATTLE 第29章 両国国技館(2023.3.12)
結果的に優勝することになるSAMとのスタイルウォーズの一戦。
お互いの良さがぶつかった聴き応え抜群のスキルフルなこの試合はSAMに軍配が上がりましたが、Fuma no KTRも十二分に会場を盛り上げました。
② Fuma no KTR vs 呂布カルマ|決勝大会 – 準決勝|Red Bull 韻 DA HOUSE 2022
MCバトル界の絶対王者に君臨しているラッパー呂布カルマとのバトル。
リズムキープにフロウ、アンサーまで完璧にラップしたFuma no KTRは延長の末、5-0の完全勝利を果たします。
③Fuma no KTR vs RAY / 渋谷レゲエ祭 vs 真ADRENALINE 2023.04.22
MCバトルと言うよりもセッションに近いこの戦いは、会場一帯がピースな空間に包まれ、お互いが楽しそうにラップしています。
2人で音源を出して欲しいと感じさせるほど中毒性があるベストバウトです。
Fuma no KTRの人気曲は?
Fuma no KTRの人気曲と、pucho henza編集部の一押し曲を紹介していきます。
Fuma no KTRの人気曲①「Heartbreak」
元々持っていたラップセンスに自身の内面をさらけ出したラッパーFuma no KTRの新しい一面が開花した曲です。
Fuma no KTRの人気曲②「Fuma no KTR × 理貴 / Episode Ⅱ」
BAD HOP等多数のアーティストに楽曲提供を行うプロデューサーの理貴とタッグ組んで作られた曲。
家族のために音楽に本気に向き合う姿勢がリリックに込められています。
編集部おすすめ曲「Fuma no KTR × SKRYU × WAZGOGG – How Many Boogie」
WAZGOGGのトラックにSKRYUの変態的なラップ、Fuma no KTRの癖のあるフロウが科学反応を生み出した中毒性の高い1曲。
MVの再生回数もじわじわと数字を伸ばし、現在は600万回を超えるほど人気です。
Fuma no KTRと仲のいいラッパー
Fuma no KTRと仲の良い2人のラッパーを紹介します。
百足
戦極MCバトルなどでタッグを組んできた百足とも仲が良いです。
同じ00世代の2人は仲間意識を持ちながら、お互いの活躍が刺激になる良きライバル関係も伺えます。
ADECK
ADECKとFuma no KTRは0歳のときから一緒にいる幼馴染で親友です。
Fuma no KTRがラップを始めるきっかけとなったのもADECKからの誘いでした。
ラッパーになってからもお互いに切磋琢磨してきたようで、公私共に関係の深い仲間と言えるでしょう。
気になるFuma no KTRのアレコレ
気になるFuma no KTRのアレコレについて紹介します。
Fuma no KTRのファッション
Fuma no KTRは特定の服 ブランドにこだわっている様子はあまりなく、帽子やニットの上にパーカーのフードを被るエミネムのようなファッションスタイルであることが多いです。
過去にはファッションブランドDALLやSCLARCHとコラボしてTシャツなどを販売したことがあります。
また、ラッパー御用達の一二三屋で使われている「RAPPA」のデザインはFuma no KTの被っていたKAPPAの帽子からHIDADDYが思いついたそうです。
Fuma no KTRの嫁はどんな人?
Fuma no KTRは19歳のときに3歳年上の女性と結婚しています。
元々ヘッズだった奥さんとは遠距離恋愛だったそうで、1度破局を経て復縁し子供を授かり結婚に至りました。
控えめなギャルの見た目におっとりとした雰囲気を持つ奥さんには、言葉に形容できない魅力があり惹かれたと話しています。
ラッパーの活動拠点を北海道に移したのも奥さんの地元で子育てをするためです。
Fuma no KTRのこれからの野望とは?
約4年前のインタビューで今後の目標について聞かれたFuma no KTRは「ラップで家族を食わせて、少しの贅沢が出来れば」と答えています。
Fuma no KTRはこの4年でラッパーとして着実にステップアップをしており、これからも家族そして自分のためにラップを続けていくことでしょう。
ラッパーFuma no KTRまとめ
「Fuma no KTRは家族の愛を支えにラッパーとして復活した。」
Fuma no KTRはまだ22歳と若いですが、家庭を持つ一家の大黒柱です。
家族からの愛情を受け、家族を支えるためにラップをしているFuma no KTRは同年代のラッパーとは異なる深みを出すことができるでしょう。
また、次世代を担うラッパーの1人としてシーンからの注目を集めているFuma no KTRがどこまで飛躍するか楽しみですね。
さらなるFuma no KTRの活躍に今後も目が離せません!