「水星」や「LONELY NIGHTS」など、メロディアスな音楽が人気なtofubeats。
tofubeatsは今年デビュー10周年を迎え、デビューアルバムでは森高千里を迎えるという、かつてないインパクトをシーンに与えました。
その他、KREVA、藤井隆、佐々木希、YUKI、ももいろクローバーZなどのリミックスを手がけるなど、数々の著名人の楽曲も手がけ、自身も数々のヒット曲を産んできました。
アナログからデジタルに移り変わる世代の平成を代表するクリエイターとなったtofubeatsの、生い立ちから現在までを紐解きます。では、早速Check it out!
「tofubeatsは〇〇という困難を、△△で乗り越えた。」
tofubeatsのプロフィール
アーティスト名 | tofubeats |
本名 | 河合 佑亮(かわい ゆうすけ) |
年齢 | 33歳(1990年11月26日 生まれ) |
身長 | 不明 |
出身地 | 兵庫県神戸市 |
拠点(レペゼン) | 東京 |
学歴 | 関西学院大学経済学部卒業 |
所属レーベル | Warner MUSIC Japan、HIHATT |
tofubeatsが立ち上げたレーベル『HIHATT』を名付けたのは、TOWA TEIだそうです。
ベロベロに酔っ払っていた時につけてもらったが、翌日に覚えているか聞いても覚えていたためそのままつけたとのことです。
tofubeatsの音楽スタイル
「自分にとっての音楽作品は、思い出作りでありプリクラみたいなものです」と話すtofubeatsにとって良い音楽とは ”何回も聴ける音楽” と提唱しています。
tofubeatsのトラックは、サンプリングを多用していましたが、徐々にハードサンプラーは使わないトラック制作に移行していきます。
tofubeatsの音楽は、ルーツであるJ-POPやシティポップなどの影響を受けていることが特徴的です。また、自身でラップもこなしてオートチューンを使い幅広いジャンルに対応しています。
tofubeatsの名前の由来
tofubeatsの読み方は「トーフビーツ」です。名前の由来はネットで音楽をあげている時にフワッとつけたアカウント名だったようです。
◯◯ビーツという名前にしたいことは決まっていて、友達3人とノートに書き出して語呂が良かったことと、他の人がそのドメイン名を使っていなかったことでつけられました。
しかし、まさかこの名前のままデビューするとは思っていなかったtofubeatsは今でも後悔することがあると話しています。
落選しても諦めなかったtofubeatsの人生
・兵庫県神戸市に生まれる
・J-POPのヒット曲をよく聴いていた
・インターネット上で音源をリリース
・音楽活動のターニングポイントとなるMaltine Recordsの存在を知る
・関西学院高等部に進学
・国内最大のテクノイベント「WIRE」に史上最年少で出演
・関西学院大学に進学し、音楽活動を本格化させる
・メジャーデビューが決定し内定をもらっていた会社には就職しなかった
・数々のヒット曲を産み、著名人の楽曲を手がける
・『トーフビーツ難聴日記』を刊行し、難聴を公表する
兵庫県神戸市に生まれる
tofubeatsの音楽のルーツでもあるJ-POPでは、宇多田ヒカル・貝島直子・松たか子・中原めいこ・birdなど90年代に活躍していた女性のアーティストに主に影響を受けています。
また、tofubeatsが中学生の頃、よくテレビに出ていたKICK THE CAN CREWやRIP SLYMEを聴いていました。そのことを話した友達のお兄さんから「もっと深い日本語ラップってのがあるよ」と教えてもらい、急激に日本語ラップを聴くようになります。
ネットとリアル
HIPHOPにハマったtofubeatsは、ラップをしたいとはならずにどうやって作っているのかに興味が湧き、サンプリングという技法があることを知ったことでトラックを作るようになっていきました。
自作曲をアップできる掲示板に出会い、tofubeatsもつくったトラックをたくさんアップして誰でもいいからリリックをのせてくださいと発信していたそうです。
人生で初めての大きな挫折
tofubeatsは高校生の頃メジャーレーベルの新人育成部門でメジャーデビューを目指していました。しかし、メジャーデビューするためのプレゼンに3度落選してしまいます。
これが、tofubeatsにとって大きな挫折を味わうことになり、大学4年生の時イベント中に胃潰瘍で気を失ってしまいました。
音楽は一旦辞め、実家を出て山奥に部屋を借ります。大学で都会に出て田舎の家に帰ってくるメリハリのある生活で精神的に持ち直し、無事メジャーデビューを果たします。
2013年メジャーデビュー
デビューアルバム『Don’t Stop The Music』と同タイトルの表題曲のヴォーカリストに、なんと森高千里さんが参加していることで世間を賑わせました。ワーナーミュージックに採用された後、森高さんにコラボのオファーを申し込むと、意外にも快諾してくれ制作に至ったそうです。
さらにカップリング曲の「おしえて検索」では、同じレーベルの神聖かまってちゃんのの子が歌っていることも明らかにしました。
幅広い音楽活動
2016年には「SPACE SHOWER MUSIC AWARDS」で「BEST GROOVE ARTIST」を受賞しました。2018年にはテレビ東京系ドラマ『電影少女-VIDEO GIRLAI 2018-』や、映画『寝ても覚めても』の主題歌・劇伴も担当するなど音楽活動は多岐に渡ってきます。
実は後に明かされる難聴を発症したのは、2018年の年末unBORDEのツアー中に博多のビジネスホテルで突然起こったそうです。
難聴だったことを公表
2018年に患った突発性難聴をきっかけに日記を書き、初の書籍『トーフビーツの難聴日記』を刊行して世間を驚かせました。
当初は難聴になったことで、次作アルバムの制作日誌のつもりで書き始めたが、日々の悩みや暮らし、仕事や人生の考え方が記されたエッセイとなりました。難聴日記は、4年振りにリリースされた待望の『REFLECTION』と同日発売されました。
tofubeatsの人気曲は?
tofubeatsの人気曲と、pucho henza編集部の一押し曲を紹介していきます。
tofubeatsの人気曲①「水星 feat. オノマトペ大臣」
水星の元ネタは今田耕司さんの「ブロウ ヤ マインド」で、これもまたGeisha Girlsの「Blow Your Mind」のサンプリンだそうです。
tofubeatsの人気曲②「LONELY NIGHTS」
tofubeatsが良い曲と提唱してる ” 何度でも聴ける曲 ”を体現した何度聞いても感情が揺さぶられる曲になっています。
tofubeatsの人気曲③「朝が来るまで終わる事のないダンスを」
この曲はインディーズ時代の代表曲であり、2015年9月に『POSITIVE』アルバムをリリースした時にMVが公開されました。
編集部おすすめ曲「ディスコの神様 feat. 藤井隆」
藤井隆さんとはいつか一緒に曲を作りたいと思っていて、同じ「ニュータウン」出身同士、違う趣味の音楽を聴いて育ったような原風景を感じたと話しています。
tofubeatsと仲のいいラッパー
tofubeatsと仲のいいラッパーを紹介します。
オノマトペ大臣
tofubetasとオノマトペ大臣は地元が同じで、mixiを通じて知り合ったようです。学年はtofubeatsよりも4つ上です。
tofubeatsとは知り合って以来、盟友であり音楽をやる上でのパートナーとなり2009年以降のtofubeatsを次のステージへと引き上げる原動力となった人物です。
imoutoid
imoutoidは18歳の時に亡くなっていますが、tofubeatsの中で彼との出会いは相当大きな影響を与えていたようです。
同年代で同じ関西出身、二人とも若い頃から音楽を作ってきた共通点があります。亡くなったのは、ちょうどtofubeatsとミックスアルバムを制作中だったこともあり、ショックは大きかったと想像します。
その時の追悼の意を示したものが「朝が来るまで終わる事のないダンスを」に込められているという話もあります。
気になるtofubeatsのアレコレ
tofubeatsの気になるアレコレをみていきましょう。
tofubeatsのファッション
tofubeatsはかなりのasicsマニアです。tofubeatsはジャストサイズのシャツにパンツスタイルで、シンプルなコーディネートです。パンツはスキニーパンツが好みのようで、気に入ったものは色違いで購入するほどです。
asics
New Balance
ZARA
elephant TRIBAL fabrics
tofubeatsの結婚相手は?
2020年5月31日に、自身のラジオとInstagramで長らく交際していた方との結婚発表をしています。tofubeatsの結婚発表は、X(旧Twitter)ではトレンド入りをするニュースとなりました。
本人や会社のスタッフは、トレンド入りするとは思っておらず気づいたら各所からお祝いのメッセージが届きビックリされたようです。10代から音楽業界の既婚年長者と接する機会が多く結婚については昔から憧れがあったようで、新婚生活は聞いていたように楽しいと話しています。
tofubeatsと本
学生の時はよく読書していたtofubeatsですが、社会人になると次第に読まなくなっていきました。
仕事の資料でまた読み始めると、急にまたたくさんの本を読むようになり、音楽を作る上でも外部からの刺激を入れ、視点を変える要素として読書を取り入れています。
tofubeatsのこれからの野望とは?
tofubeatsのこれからの野望とは一体どんなものなのか紹介します。
tofubeatsと河合 佑亮(本名)を一致させる
実は悪い遊びをしているのにラップでは良いことを言っていたり、憧れていたDJがとんでもない人だったりすることを目の当たりにしてきたtofubeats。
尊敬している人たちは、そのギャップを作らずに発言と行動を一致させようとしている人だと思っているし、自分もそこをもっと伝えていきたいと話しています。
ラッパーtofubeatsまとめ
「tofubeatsは人生で起きる数々の困難を、自分との対話で乗り越えた。」
tofubeatsにはメジャーデビューに落選して挫折した過去、盟友の死、突発性難聴の発症。数々の困難や苦悩がやってくると、tofubeatsは誰かとワイワイして忘れるよりも、一人自分と向き合い対話することで乗り越えられたのではないでしょうか。
結婚してこれから先、また違った困難がやってきたとしても自分で乗り越えていけるでしょう。これからもtofubeatsの活躍が楽しみです!