日本屈指のトラックメイカーとして知られるEVISBEATS(エビスビーツ)。かつてはAKIRAというラッパーネームで韻踏合組合奈良支部のNotable MCに所属していました。
2004年の脱退以降はAMIDAとしてソロでMCをしています。KREVA、RHYMESTER、鎮座DOPENESSなどに数多くのアーティストに楽曲提供もして、CM楽曲制作を手がけるなど活動は多岐に渡ります。
大阪を中心に活動していたEVISBEATSは、和歌山県の自然豊かな田舎に家族と移住しています。田舎に移住した理由や今の心境はどういったものだったのでしょうか。EVISBEATSのこれまでの活躍から現在までを解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。それでは早速Check it out!
「EVISBEATSは〇〇を大切に、△△を選んだ。」
EVISBEATSのプロフィール
アーティスト名 | EVISBEATS(AMIDA) |
本名 | 吉村 章 |
年齢 | 不明 |
身長 | ー |
出身地 | 奈良県 |
拠点(レペゼン) | 和歌山県 |
学歴 | ー |
所属レーベル | AMIDA STUDIO |
AMIDA STUDIOには、NagipanとPhoenix Troyの3名が所属しています。
EVISBEATSのラップスタイルと曲作り
EVISBEATSはトラックメイカーとして、日本語ラップ独特のエモくて美しいトラックが印象的です。一方、MC AMIDAとしてのラップスタイルは美しいトラックとの融合に魅力があります。
内容が薄っぺらくて万人受けするような販売至上主義の考え方には批判的で、アルバムありきで曲作りをするのではなく、一つずつ楽曲を作り上げた結果としてアルバムに繋がれば良いという考えのもと、1曲1曲大切に曲作りをしています。
EVISBEATSの名前の由来
EVISBEATSの読み方はエビスビーツです。
EVISBEATSはトラックメイカーとして活動するときの名前であり、歌い手ではAMIDA(アミダ)という2つの名前を持っているアーティストです。
波長の合う出会いから始まるEVISBEATSの人生
奈良県に生まれる
奈良支部のNotable のMCとして所属
KREVA、サイプレス上野とロベルト吉野、ET-KINGなどに楽曲を提供
ZORNの妻の連れ子たちと出会った時のことを綴った「Letter」もプロデュース
大阪で結婚し、一児の父となる
子どものアトピーが原因で田舎に移住し、自宅兼スタジオに古民家をDIYする
奈良県に生まれる
奈良県は比較的自然も多く、仏教にも深く通づる土地です。
EVSBEATSが、後に仏教に影響を受け、自然に囲まれた和歌山県高野山で暮らすことになったのは、奈良県で生まれ育ったルーツも関係しているのでは無いでしょうか。
韻踏合組合で活動
韻踏合組合奈良支部のNotable MCのメンバーとしてAKIRA(アキラ)というラッパーネームで活動していました。OHYA(現だるまさん)と共に活動していました。
この頃から波長が合う人との縁は大切にしていたとのことです。
ソロで活動
2004年韻踏合組合脱退後は、トラックメイカーのEVISBEATS、ラッパー名義AMIDAとしてソロ活動を開始します。2008年には1stアルバム『AMIDA』をリリースし、その後も『ひとつになるとき』や『ムスヒ』などを発表。2019年の『PEOPLE』から4年ぶりに2023年2月に『That’s Life』をリリース。
『That’s Life』のゲストには田我流、前田和彦が参加し ”2020年から2022年の2年間で制作した音源の断片集” というEVISBEATS節全開の作品に仕上がっています。
家庭を築く
EVISBEATSは結婚して子どもが一人います。2010年の終わりに、エレベスト街道のカラパタールに一人で行った時に、自然の中で家族単位で暮らす古代の日本の暮らしのような風景に衝撃を受けました。
当時大阪の人工的な環境で暮らしている自分と比較して、すごく不自然な生活をしているのではと考えました。それがきっかけとなり、より自然を求めるようになり、家族を築きたいと思うようになったといいます。
和歌山高野山で暮らす
カラパタールに行った後、大阪で結婚し子どもが生まれましたが、子どもがひどいアトピーでした。当時住んでいた地域は工業地帯で化学物質のにおいが充満するほど。
いろいろ調べていくうちに自然な生活に目を向けるようになり、水や空気の綺麗な環境で子育てをするために2016年頃に引っ越しました。
環境を変えたり、食にも気をつけたこともあって子どものアトピーは治ったそうです。
田舎なのでどこに行くにもすごく遠くて、家族以外とはなかなか会えていません。しかし、レストランが無いから自分たちでご飯を作ったり、遊ぶ場所が無いから家にDJブースを作ったりと自分たちで遊びを作って楽しみを作っていきました。
EVISBEATSの人気曲は?
EVISBEATSの人気曲と、pucho henza編集部の一押し曲を紹介していきます。
EVISBEATSの人気曲①「ゆれる」
田我流との初期作であり代表曲です。田我流の地元山梨の駅の風景と、ビートが入り混じるチルなHIPHOPのクラシックです。
EVISBEATSの人気曲②「Can You See It」
Nagipanとのコラボ曲で、J・ラモッタ・スズメを客演に迎えることで、極上のR&Bサウンドに仕上がっています。
EVISBEATSの人気曲③「いい時間」
何もないように思える日常にこの音楽を添えるだけで、何かとても特別で普通な幸せの日にさせてくれます。
編集部おすすめ曲「Arayashiki」
MVは、新潟を拠点とする映像クリエイターのSHIZO MOV(ジゾーモブ)が楽曲の世界観と自然界をリンクさせた美しい映像です。
EVISBEATSと仲のいいラッパー
HIPHOP業界内にとどまらず、広い交友関係を持つ中から二人を紹介します。
KREVA
KREVAとは、2005年リリースの『国民的行事』のプロデュースから、2008年にリリースした自身の「八百万 feat. 908」という楽曲では、謎のラッパーとなっていた「908」がKREVAであることから、深い交友関係にあったと考えます。
田我流
「ゆれる」でもコラボしている田我流とは数多くのコラボ楽曲を発表しています。田我流も、自然の摂理や自然とのコミュニケーションを大切にしている一人で、EVISBEATSとは波長が合うのでしょう。「ゆれる」の続編である「夢の続き」はファンにとってもアーティストにとっても特別な曲となり、月日を経てMVが公開されました。
気になるEVISBEATSのアレコレ
EVISBEATSの気になるアレコレを紹介します。
EVISBEATSのファッション
EVISBEATSのファッションは王道のストリートスタイルですが、飾りすぎずこなれた感じが大人のお洒落な印象です。
AMIDAと名乗る理由
仏教が好きで、般若心経にある「色即是空」の全てはマインドでできていると言う考え方に共感しています。
ラップも念仏するようなものなので、仏教の精神を音楽で表現できるようにしたいと語っていました。
EVISBEATSのこれからの野望とは?
和歌山での暮らしについてのインタビューを受けている際に、届けたいメッセージを語っていた時のものを紹介します。
自分の音楽を聴いた人に自分を解放して欲しい
やりたいことがあっても、恥ずかしくてできなかったり無意味に思ってしまい悩んでしまう人が多い世の中。EVISBEATSは自分を制限せずに、自分を解放すればすごく幸せなことだと思っています。
自分の音楽を聴いた人が「もっと自由でいいんだ」と思えるような音楽を作っていきたいと話しています。
ラッパーEVISBEATSまとめ
「EVISBEATSは”自然との調和”と”いい時間”を大切に、自由な生き方を選んだ。」
人間は、生まれた時から自然と調和する力があって、ごちゃごちゃ考えずにただ全力で生きることが、現代で正気を保つために必要な時間だとEVISBEATSは語っています。
情報が溢れ、一見自由な世界にいるようにも思えますが実はとても窮屈な縛られた暮らしをしているのではと気付かされます。
EVISBEATSの作る美しい音楽にただわけもなく感動し、身を任せることで自分にも調和といい時間が流れていくようです。
これからのEVISBEATSの活躍に目が離せません!