ラップスタア誕生2021に投稿した動画が話題に、十代にしてファイナルステージまで残る活躍でその存在に注目が集まったCYBER RUI(サイバールイ)。
直後にMVを出した「DESIRE」は、YouTubeで180万回再生を記録。
2023年には、Awitchのアルバム「UnitedQueens」の楽曲「Shut Down」でフューチャーするなど、フィメールラッパーとしてさらなる活躍が期待されています。
OZworldをきっかけに日本語ラップに興味を持ち、LIL KINGに導かれるようにHIP HOPの道へと踏み出したというCYBER RUI。その経歴や人気楽曲をご紹介します!
「CYBER RUIは〇〇という過去を、△△で乗り越えた。」
CYBER RUIのプロフィール
アーティスト名 | CYBER RUI |
本名 | るい |
年齢 | 21歳(2002年11月18日 生まれ) |
身長 | – |
出身地 | 大阪府 |
拠点(レペゼン) | 大阪府 |
学歴 | 大阪スクールオブミュージック専門学校 |
所属レーベル | – |
CYBER RUIのラップスタイル
CYBER RUIのラップスタイルは、高速なフロウが特徴です。
宇宙空間的で浮遊感のあるトラックが楽曲の多くを占めていますが、トリッピンなものからドリルまで、様々なビートを乗りこなしています。
サイバーな世界観を感じさせる楽曲、自身の価値観を貫くリリックが魅力です。
CYBER RUIは、自身のラップのことを、CYBER RUIは「脳内放出タイプ」だと評しています。
CYBER RUIの名前の由来
CYBER RUIの読み方は、サイバー ルイです。
RUIの部分は、本名である「るい」を由来としています。CYBERの部分には、インターネット空間に居場所があった自身の過去を踏まえた上で、「そうした空間にいながらもキラキラ出来るんだよ」という意味が込められています。
バレエから始まるCYBER RUIの人生
大阪府出身。
3歳からバレエを始める。
バレエに打ち込んできたが、14歳の時に挫折。
不登校になり、ネットにはまるようになる。
シンガーソングライターを目指し、弾き語りを始める。
OZworldをきっかけに、日本のヒップホップに興味を持つ。
中学からの同級生であるLIL KINGに背中を押され、HIP HOPの道へと進み出す。
18歳でラップスタア誕生2021に出演。ファイナルステージまで残る活躍を見せる。
1st EP「TIME TO SHINE」を皮切りに、楽曲を発表。
2023年7月には3rd EP「ISSUES」をリリース。
大阪生まれ、3歳からバレエを始める
大阪府出身のCYBER RUI。
元デザイナーの母、ライブハウスと家具屋を営む父の間に生まれます。
3歳からバレエを始め、幼稚園はインターナショナルスクールに通うなど、豊かな幼少期を過ごしました。
バレエに打ち込むも挫折、不登校になった中学時代
3歳からバレエを始め、留学をしたり、コンクールに出場するなど本格的にバレエに打ち込んできたCYBER RUI。
中学生2年生の時、思いを込めていたコンクールで入選できず、バレエを辞めてしまいました。
そしてそれを期に、中学も不登校になり、次第にネットの世界に居場所を求めるようになりました。
音楽との出会い、シンガーソングライターとして活動
不登校の時期にインターネット上でボカロブームに触れたり、カラオケに行って過ごしていたCYBER RUIは、バレエの次の自己表現として、音楽に傾倒していきました。
「ナズナ」というアーティスト名で、ギターの弾き語りの活動を始めます。
しかし、シンガーソングライターとして表現する時には、「普通の女の子になりたい」と「普通じゃないと人に好かれへん」となりたい自分に制限をかけていたといいます。
HIP HOPの道へ、きっかけを与えてくれたOzworldとBillie Eillish
以前からHIP HOPを聴き、「自由にやればいい」「生きたいように生きる」みたいな雰囲気には凄く刺激を受けました。とその世界観に惹かれ憧れていたCYBER RUI。
CYBER RUIは、日本のHIP HOPに興味を持ったきっかけとして、OZworldのアルバム、「OZWORLD」を挙げています。
しかし自信がなく、一歩を踏み出すことがなかなかできずにいました。
そんなCYBER RUIに変わるきっかけを与えたのは、同い年であるBillie Eilishの楽曲です。
自由にやっていいんだとメッセージを受け取ったCYBER RUIは、HIP HOPの道へとついに踏み出し、フリーのビートにラップをのせて楽曲制作を始めます。
背中を押してくれていたLIL KINGの存在
ラップを始めたCYBER RUIを、さらにHIP HOPの世界へと導いたのは、中学3年生からの知り合いで、音楽専門学校の先輩でもあるラッパーLIL KINGです。
LIL KINGに連れられ参加したBBQで、HIP HOP好きな人たちと知り合っていったCYBER RUIは、次第にHIP HOPのクラブに行ったり、スタジオに通うようになるなど活動の幅を広げていきました。
ラップスタア2021に出場
2021年、ラップスタア誕生日2021に応募したCYBER RUI。
投稿した動画が話題になり、18歳ながら卓越したラップスキルと圧倒的オーラでファイナルステージまで残り活躍。
ラップスタア誕生の放送日と同時にリリースしたEP「TIME TO SHINE」にも注目が集まり、一躍シーンに踊り出す存在となりました。
CYBER RUIの人気曲は?
CYBER RUIの人気曲と、pucho henza編集部の一押し曲を紹介していきます。
CYBER RUIの人気曲①「DESIRE」
1st EP「TIME TO SHINE」のリード曲。
ラップを始めて約1年というキャリアながら、確立した世界観とスキルフルなラップでヘッズを驚かせました。
CYBER RUIの人気曲②「FEEL THE RAIN feat. ralph」
CYBER RUIのスキルフルなラップと、ralphの渋く重たいラップの相性が最高の一曲。
CYBER RUIの人気曲③「GET IT feat.HAKU)」
以前から親交のあったHAKUとフューチャした一曲。
ドリルビートでのラップでも、サイバーな世界観が貫かれています。
編集部おすすめ曲「DJ KANJI Speedy Freeky (feat. CYBER RUI & Elle Teresa) 」
DJ KANJIプロジュース、CYBER RUIとElleTeresaの魅力を存分に引き出した一曲です!
CYBER RUIと仲のいいラッパー
CYBER RUIと親交のあるラッパーをご紹介します。
LIL KING
LIL KINGは、大阪出身のラッパーで、HIP HOPクルー「SELFISH」に所属しています。
CYBER RUIと同じ、大阪スクールオブミュージック専門学校の卒業生で、2歳年上のLIL KING。
シンガーソングライター時代のCYBER RUIも知るLIL KINGは、CYBER RUIがHIP HOPに挑戦するか悩んでいた際に、背中を押し励ましてくました。CYBER RUIはその存在の大きさをインタビューでも語っています。
HAKU
兵庫県尼崎を拠点とするラッパー。HAKUはCYBER RUIと同じ音楽専門学校に所属してたそうですが、LIL KING繋がりで知り、通っていたスタジオで出会ったのだとか。
当時EPの客演を探していたCYBER RUIは、自身の世界観にぴったりなHAKUのラップに「遂にヤバい人出た!」と衝撃を受けたようです。
気になるCYBER RUIのアレコレ
気になるCYBER RUIのアレコレについて紹介します。
CYBER RUIのファッション
ファッション誌ELLEにも特集されたCYBER RUIは、ファッションにおいても自分らしさを貫いています。
イメージカラーの青を基調に、肌やボディラインを露出したエロくてかっこいいスタイルが印象的です。
DIESEL、DIORなどのラグジュアリーブランドから、WANNAやXLARGEなどのストリートブランドまで、自由にファッションを楽しんでいるようです。
CYBER RUIは剛毛でビッチ?
「CYBER RUIは剛毛でビッチ」
このフレーズは、TikTokに突如現れたラッパーlil鉄火巻のリリックの1フレーズです。
この音源がTikTokを中心にバズり、他のリリック部分の #ギャルつけてるブラコンプラよ #鈴木奈々はうるさい などのハッシュタグとともに拡散されています。
最近では、#サイバールイは剛毛って言ってごめんなさい というハッシュタグも10万回近く再生されているようです。
lil鉄火巻は他にも、Youtubeニート東京で、「CYBER RUIって誰ですか?」としらを切りつつも、楽曲「ダレ?」ではCYBER RUIって誰?と楽曲の主題にしたCYBER RUIをネタに楽曲制作しています。
CYBER RUIのタトゥー
CYBER RUIは、上腕や太もも、首元や唇など各所にタトゥーを入れています。
なかでも印象深いのは、右腕に描かれたバレリーナのタトゥー。自身がこれまで一番本気で打ち込んできたバレエを、ファーストタトゥーとして表したと語っています。
このバレリーナが操り人形であることにも、意味が込められてるのではないでしょうか。
CYBER RUIのこれからの野望とは?
CYBER RUIは、今後の活動をどのように考えているのか?
過去のインタビューやSNSへの投稿などから、読み解いて見ました。
色んなジャンルに挑戦したい
CYBER RUIは過去のインタビューで、「DrillもやりたいしR&Bもやりたいし…もちろんTrapもやりたいし。」と様々なビートを用いて楽曲制作を行っていきたいと語り、そしてそれを実現してきました。
人生は変えられると伝えたい
「音楽を通して自分の芯の部分を磨いていきたい。」と語っていたCYBER RUI。
これまでも、音楽と向き合い、自分の殻を破って過去を乗り越えてきたCYBER RUI。
さらに強く成長する自身の姿を通して、「人生は変えられる」と伝えていきたいと考えているのでは無いでしょうか?
ラッパーCYBER RUIまとめ
「CYBER RUIは挫折や自信の無さという過去を、自分らしく生きると決めて乗り越えた。」
3歳から14歳まで人生を捧げたバレエでの挫折、「普通の女の子にならないと」と自分を抑圧していたシンガーソングライター時代。
これまで直面してきた壁は、どれも真っ直ぐに物事に取り組んで来たからこそ見えた景色なのかもしれません。
そんなCYBER RUIはHIP HOPと出会い、自分らしく生きていこうと覚悟を決めました。
ひとまわりもふたまわりも成長し、過去の自分を乗り越えメッセージを伝えてくれる彼女の楽曲だからこそ、説得力を持って心に響いてくるのではないでしょうか。
これからのCYBER RUIの活躍にも目が離せませんね!