親しみやすいキャラクターと、確かなラップテクニックが多くの人を魅了するG-PLANTS。
人気HIPHOPクルー・舐達麻の一員として、華々しい活躍を見せている大注目のラッパーです。
2023年には「Independent Artist Awards」にて、舐達麻が「この10年間最も再生されたアーティスト」の1組としてノミネート。加えて、同年発表の「FEEL OR BEEF BADPOP IS DEAD」がヒットを記録したことにより、さらに注目される存在となっています。
そんなG-PLANTSですが、華々しい活躍の裏にはいくつもの困難がありました。彼の生き方を知って、舐達麻の楽曲やG-PLANTSのリリックをより深く楽しみましょう!
それでは早速 Check it out!
「G-PLANTSは〇〇という困難を、△△で乗り越えた。」
G-PLANTSのプロフィール

アーティスト名 | G-PLANTS(ジープランツ) |
本名 | 本多勇翔 |
年齢 | 36歳(1988年1月30日 生まれ) |
身長 | 非公表 |
出身地 | 埼玉県熊谷市籠原南 |
拠点(レペゼン) | 埼玉県熊谷市 |
学歴 | 非公表 |
所属レーベル | APHRODITE GANG |
G-PLANTSは、埼玉県熊谷市籠原南出身のラッパーです。
舐達麻の兄貴的な存在で、メンバーからは「本ちゃん」の愛称で親しまれています。
いかつい雰囲気とは裏腹に、落ち着きのある優しい性格の持ち主であるのも彼の特徴の1つ。個性的なキャラクターが多くの人を惹きつける、今大注目のラッパーです。
G-PLANTSのラップスタイル
G-PLANTSのラップスタイルの特徴といえるのが、芯のある低い声から紡ぎ出されるパンチのあるフロウです。
どちらかというと落ち着いた雰囲気のスタイルで、多くの楽曲で心地良さを感じさせる素敵なラップを披露しています。低い声で歌い上げられる、味わい深いフックも彼の特徴の1つ。
丁寧に作り込まれた文学的なリリックを聴かせてくれるのも魅力の、舐達麻には欠かせない人物です。
G-PLANTSの名前の由来
G-PLANTSの名前の由来となった言葉が、ストリートギャングやヤクザ者などの意味がある「Gangsta」と植物や工場を意味する単語「Plants」です。この2つを組み合わせることで、G-PLANTSという名前が誕生しました。
名付けたのは舐達麻のメンバー・BADSAIKUSH(バダサイクッシュ)。名付けの理由は、当時のG-PLANTSに「質の良くないガンジャ(大麻)をさばいている」というイメージがあったからだそうです。
また、この「G-PLANTS」という名前は改名後のものだそうで、舐達麻の結成以前に所属していたグループでは、「G-BOKK(ジーボック)」という名前で活動していました。
HIPHOPとの出会いから始まるG-PLANTSの人生

・埼玉県熊谷市に生まれる
・よく通っていたラーメン屋で働く先輩からHIPHOPを教えてもらう
・地元の溜まり場にてBADSAIKUSHやDELTA9KIDらと知り合う
・印刷会社で働きながらCDを買い漁る
・ナンシーとの出会いをきっかけにポッセ「49」に所属する
・先輩の勧めによりHIPHOPをはじめる
・2009年に舐達磨’sを結成
・2013年にユニット名を「舐達麻」に改名
・2015年に1stアルバム「NORTHERNBLUE 1.0.4.」をリリース
・2021年、2022年に大麻取締法違反の疑いで逮捕される
埼玉県熊谷市に生まれる
1988年、G-PLANTSは埼玉県熊谷市に生まれます。
幼少期のエピソードはあまり語られていませんが、祖父母にとても懐いていたことがインタビューにて明かされています。
中学生のころにHIPHOPと出会う
G-PLANTSがHIPHOPと出会ったのは、中学生のころです。出会った場所は、彼が熊谷市籠原で一番好きな飯屋と語るラーメン屋「福龍」。教えてくれたのは、福龍で働いていた先輩だそうです。
この先輩がCDを貸してくれたことをきっかけに、G-PLANTSはSnoop Doggをはじめとする、アメリカ西海岸のラッパーを聴き始めるようになりました。
そして高校生のころに知人からThe Notorious B.I.G.やWu-Tang Clan、2Pacといったアーティストを教えてもらい、さらに洋楽のHIPHOPにのめり込むようになります。
印刷会社で働きながらCDを買い漁る日々を送る
G-PLANTSは19歳前後の時期、印刷会社で働いていたそうです。
同時にHIPHOPへの熱も高まっていたそうで、この頃はCDを買いまくって聴いていたとインタビューにて語っています。
また、この時期にG-PLANTSは「49」という集団を率いるラッパー・ナンシーと出会い、この49に所属することになります。
先輩の勧めをきっかけにリリックを書きはじめる
HIPHOPを夢中で聴いていたG-PLANTSですが、実際にラップをはじめたのは19歳のころです。
きっかけはよく遊んでいた仲間や先輩の勧めで、この出来事によりリリックの創作やラップをはじめることになります。最初は遊びだったそうですが、ラップをやるなかで次第に夢中になっていったそうです。
そして、後の舐達麻のメンバーとなるBADSAIKUSHとDELTA9KID(デルタナインキッド)、D BUBBLES(ディーバブルズ)らと共に、ラップを楽しむ日々を過ごすことになります。
より自由に活動するため舐達麻を結成
BADSAIKUSHとDELTA9KIDの逮捕というトラブルがありながらも、D BUBBLESとラップに励む日々を送っていたG-PLANTS。この頃はラッパーのナンシーと共にライブを行っていましたが、ナンシーの子どもの子守を任されたことで、自由に活動できない場面が増えていたそうです。
そんな状況にフラストレーションを感じていたG-PLANTSは、2009年に49と異なるグループとして「舐達磨’s」を結成します。そして、2010年に釈放されたBADSAIKUSHが合流し、彼が「俺達は俺達だけでやる」と決めたことで、より自由に活動していくことになるのでした。
2013年にはDELTA9KIDが釈放され、グループに合流。同じタイミングで、ユニット名を「舐達麻」に改名します。
舐達麻としてデビュー
精力的に活動を続けるG-PLANTSたちは、2015年の2015年12月についにデビュー作となる1stアルバムを発表します。
アルバムのタイトルは「NORTHERNBLUE 1.0.4.」。その優れたクオリティと個性的なラップスタイル、リアルなリリックは多くの人に衝撃を与えました。
ちなみに、アルバムタイトルの「NORTHERNBLUE」は大麻の品種の1つ、「1.0.4.」は交通事故により亡くなったメンバーの104を表しているそうです。
大麻取締法違反の疑いで逮捕される
2019年にヒット作「GODBREATH BUDDHACESS」をリリースしたことにより、さらに注目される存在となったG-PLANTSたち。D BUBBLESの脱退というトラブルはあったものの、着実にキャリアを積んでいました。
ですが、2021年にG-PLANTSとDELTA9KIDが大麻取締法違反の疑いで逮捕。翌年の2022年にはG-PLANTSとBADSAIKUSHが大麻所持の現行犯で逮捕されてしまいます。
2021年の逮捕は1ヶ月ほどで釈放、2022年の逮捕は不起訴となっていますが、この事件をきっかけにメンバーは警察にマークされる存在となったそうです。
G-PLANTSの人気曲は?
G-PLANTSの人気曲と、pucho henza編集部の一押し曲を紹介していきます。
G-PLANTSの人気曲①「BUDS MONTAGE」
「BUDS MONTAGE」はYouTubeでの再生回数が5000万回を超える、舐達磨の人気曲です。
こちらは2020年に発表されたシングル曲で、G-PLANTSの低音ボイスと詩的なリリックが光る楽曲となっています。
G-PLANTSの人気曲②「FLOATIN’」
舐達磨の代表曲の1つともいわれる人気曲。
かつての仲間104についてを表現したリリックと、浮遊感のあるトラックがエモさを感じさせる1曲です。
G-PLANTSの人気曲③「FEEL OR BEEF BADPOP IS DEAD」
「FEEL OR BEEF BADPOP IS DEAD」は、2023年にリリースされたシングル曲です。
HIPHOPクルー・BAD HOPへのディス曲で、パンチ力のあるメンバーのラップと聴く人を強く引き付けるフック、キレのあるリリックが印象的な仕上がりになっています。
編集部おすすめ曲「100MILLION (REMIX)」
G-PLANTSの詩的なラップから始まる「100MILLION (REMIX)」。
R&B的なおしゃれなトラックとグルーヴィーなフロウ、深みのあるリリックがとにかく心地良い、おすすめの楽曲です。
G-PLANTSと仲のいいラッパー
落ち着いた性格のG-PLANTSですが、どんなラッパーと仲がいいのでしょうか。
ここからは、G-PLANTSと仲のいいラッパーを紹介します。
BADSAIKUSH
BADSAIKUSHは、舐達磨のリーダー的存在を務めるラッパーです。
どっしりと響く低音ボイスとオフビート気味のノリが印象的なラッパーで、グループ内でも独特な存在感を放っています。
G-PLANTSやDELTA9KIDとも仲が良く、オランダの拠点にいる際には同じ家で過ごしているそうです。
DELTA9KID
個性的な高音ボイスが印象的なラッパーがDELTA9KIDです。
舐達磨のメンバーの1人で、同グループのBADSAIKUSHとG-PLANTSとは、よく一緒に行動しています。
その寡黙でクールなキャラが多くの人を惹きつける、日本のHIPHOPシーンの重要人物です。
ANARCHY
エモーショナルなラップとリアルなリリックで多くの人を魅了するラッパーANARCHY。そんな彼もG-PLANTSと仲が良いラッパーの1人です。
交流エピソードは多くありませんが、ANARCHYが撮影した写真がG-PLANTSのInstagramに投稿されているため、プライベートでも良好な関係であることが想像できます。
そんな2人の共演作は、ANARCHYとBADSAIKUSHによるEP「GOLD DISC」に収録されている「ANGELA feat. 舐達麻」です。
気になるG-PLANTSのアレコレ
プロフィールや経歴をチェックしたら、G-PLANTSのことをもっと知りたくなったという人も多いでしょう。
できればもう少しプライベートなこともチェックして、彼の魅力をより深く感じてみたいものですよね。そこで次は、気になるG-PLANTSのアレコレを紹介します。
G-PLANTSのファッション
ラップはもちろん、ファッションもハイセンスなラッパー・G-PLANTS。
そんな彼は、APHRODITE GANGのオリジナルブランドのアイテムやCOOGIのアイテムをよく着用しています。とくにCOOGIのアイテムを気に入っているようで、複数のMVにてこのブランドのアウターを着用しています。
髪型は、スキンフェードとアイパーを組み合わせたスタイル。カットやセットを行っているのは、茨城にあるサロン「ヘアーサロンアオキ」です。ちなみに、このヘアスタイルはヘアーサロンアオキ内では「8億アイパー」と呼ばれているそうです。
G-PLANTSの家族
G-PLANTSは、長崎県対馬市に住んでいる祖父母ととても仲が良いそうです。
幼少期よりおじいちゃん子、おばあちゃん子だったそうで、大人になって以降も仕送りのために祖父母の家を訪れていると語っています。彼の家族思いな一面を感じさせる、素敵なエピソードですね。
また、薬物が詰められたマグロを偶然見た祖父が、G-PLANTSも危ない方法で稼いでいるのではないかと不安になり、彼を問い詰めるという面白いエピソードもあります。
ラッパーG-PLANTSのタトゥー
ほかの舐達磨メンバーと比べると刺青(タトゥー)のイメージがあまりないG-PLANTSですが、実は首から上や手首足首の先以外はしっかりとタトゥーを入れています。
とくに印象的なのは、背中にある彫師・小倉彫まつが手掛けた無惨絵のタトゥーと、手首と首元にある「麻」の字をデフォルメしたタトゥー。どちらも、芸術性とインパクトを兼ね備えた、素敵な仕上がりになっています。
そんな素敵なタトゥーはG-PLANTSのInstagramで確認できるので、気になる人は彼のアカウントをチェックしてみてくださいね。
ラッパーG-PLANTSは月曜から夜ふかしに出演していた?
G-PLANTSはバラエティ番組「月曜から夜ふかし」に出演したことがあります。
出演したのは2017年9月に放送された回で、取材されていたヘアーサロンアオキのお客の1人として登場しました。
「これから美味しい寿司屋にいく」という発言で高級寿司店を皆にイメージさせながらも、最後に「かっぱ寿司」と意外な言葉で締めたG-PLANTS。この発言により、スタジオとお茶の間を大いに盛り上げたのでした。
G-PLANTSのこれからの野望とは?
最後にラッパーG-PLANTSのこれからの野望を紹介します。
今後どんな活躍を見せてくれるのか、どんな目標があるのか気になる人はぜひチェックしてみてくださいね。
とにかく良い曲を作り続ける
舐達磨のインタビューにて今後の展望として語られていたのが「良い曲を作り続ける」ことです。
こちらはBADSAIKUSHの発言ですが、舐達磨メンバーの共通認識であると語られているため、G-PLANTSも同じ考えである可能性が高いでしょう。
成功を収めながらも、精力的に制作活動を続ける舐達磨。そんな彼らから今後も目が離せません。
成功で得たものを家族や友人に還元したい
G-PLANTSはインタビューにて「家族や友人に色々なものをあげられたらと思っている」と語っています。
具体的な内容は不明ですが、これまでの成功や今後の活動で得たものを家族や友人に還元したいそうです。
ラッパーG-PLANTSまとめ
「G-PLANTSはメンバーの逮捕や脱退という困難を、ラップへの想いで乗り越えた。」
舐達磨にて華々しい活躍を見せるラッパー・G-PLANTS。メンバーや自身の逮捕、D BUBBLESの脱退といった困難がありながらも、精力的に活動を続けています。
そんな彼が現在まで活動を続けられてきたのは、ラップや音楽への熱い想いや仲間との絆があったからでしょう。
今挫折を感じている、諦めそうになっている人は、彼の生き方から元気をもらってみてはいかがでしょうか。元気が出た人は舐達磨の楽曲もぜひチェックして、HIPHOPの素晴らしさを体験してみてくださいね。