楽曲「BOW」が日本初のSpotifyバイラルチャートで世界8ジャンル(アメリカ、イギリス、カナダ、ドイツ、フランス、オーストラリア、グローバル)で1位を獲得したことで名を広めたラッパーMFS(エムエフエス)。
「Red Bull RASEN」や「POP YOURS」に出演したり、直近ではAwichとのコラボ曲「ALI BABA」がYouTubeで公開されるなど、今各方面から引っ張りだこのMFS。ラップを始めてわずか3年でEPを2作リリースしたりと、飛ぶ鳥を落とす勢いです。
そんなMFSの音楽のルーツは一体どんなものだったでしょうか。
生い立ちからこれからの野望まで知ることでMFSのラップをより一層楽しめること間違いなしです!
それでは早速Check it out!
「MFSは〇〇のコンプレックスを、△△で乗り越えた。」
ラッパーMFSのプロフィール
アーティスト名 | MFS(エムエフエス) |
本名 | 非公開 |
年齢 | 25歳(1998 生まれ) |
身長 | ー |
出身地 | 東京都 |
拠点(レペゼン) | 大阪府 |
学歴 | 専門学校中退 |
所属レーベル | Tha Jointz |
所属するTha Jointzは、大阪アメ村を中心に活動している個性的プレイヤーが集まるレーベルです。
音源制作やMVを続々リリースして、彼らを取り巻くFamilyの日常を切り取った映像シリーズ “Pinks Diary “が密かに話題となっています。
MFSのラップスタイル
MFSのラップスタイルは、トラップに中毒性のある独特なフロウが特徴的です。
自分をよく見せるよりも格好悪いところを曲で作る、自分に嘘をつかないラップをすることを信念として持っています。格好はつけるけど嘘はつかないというスタイルは、所属するレーベルのTha Jointzの人たちの影響が大きいと明かしています。
MFSの名前の由来
MFSはMother Fuckin Savageの略で、ラッパーネームを考える時に自身のinstagramの名前がMother Fuckin Savageだったことから、特に理由はなくつけられたようです。
派手な悪そうな感じに思われるけど、中身は普通の純粋な日本人というギャップを狙っていると明かしています。
彼氏に影響を受けて始まるMFSのラッパー人生
クラシックバレエを習っていた。
母親の影響でブラックミュージックを幼い頃から聴く。
K-POPや海外のパーティソング、J-POPを聴いていた。
学校へはあまり行かず、図書館で雑誌を読んでいた。
日本語ラップを聴き始める。
自由な学校の風土の高校へ進学。
アメ村を中心に大阪のカルチャーに刺激を受ける。
当時の彼氏の影響でラップを始める。
ファーストシングル「BOW」リリース。
POP YOURSなどに出演。
東京都に生まれる
MFS(エムエフエス)は、アメリカ人と日本人とのハーフです。母親の影響で、TLC・DESTINY CHILDなどのブラックミュージックを聴いていました。お姉さんとクラシックバレエを習ってからは、クラシック音楽も聴いていたそうです。
小学校の時はK-POPを聴いたり、さまざまなジャンルの音楽を聴いて育ちます。
ラップとの出会い
高校生の時に日本語ラップを聴き始めましたが、当時はラッパーになりたいとは思っていませんでした。雑誌が好きで、高校生の時に雑誌の編集者になりたいと思い卒業後に編集が学べる専門学校へ進学します。
しかし、奨学金を借りて行ったものの当時は歳の離れた大人たちとお酒を飲んだりフェスで遊ぶことにお金を溶かしてしまいます。後期の学費が払えなく、来年からどうしようか悩んでいた時にTha Jointzのメンバーと出会い、大阪の楽しさに魅了され学校をやめてわずか1ヶ月後に大阪へ引っ越します。
2019年3月東京から大阪へ
大阪に住むTha jointzのJASSと付き合いはじめ、着いていく形で大阪に移ります。そのころに、JASSからリリックを書いてみなよと言われたことがきっかけで、初めてラップをすることになりました。R&Bのインストにラップを乗せてjassに披露したところ、好感触だったことからjassがMFSをライブできるようアシストしてくれたそうです。
大阪のカルチャーに衝撃を受ける
ずっと東京に住むことに違和感を抱いていたことと、当時の恋人のJASSが大阪に呼んだことが重なって大阪に移り住んだMFS。
大阪のHIPHOPシーンは、ダンサー・スケーター・DJ・BMXライダーなど、さまざまなジャンルの人たちがアメ村に集まっていることでカルチャーが濃密で面白いと大阪カルチャーの魅力を語っています。
デビュー
ラップ歴わずか1年半にして1st EP『FREAKY』をリリース。トラップのサウンドにハマった中毒性のあるフロウと独特のワードセンスが、デビュー間も無くして話題を呼びます。
デビュー後
デビュー後のMFSは、「Red Bull RASEN」への出演、マイクリレー楽曲「Beyond the lines」に参加、フェス「POP YOURS」へ出演するなど、瞬く間にHIPHOPシーンで地位を確率していってます。
MFSが楽曲制作の上で大切にしているものは「ありのままの自分を歌う」「特定した誰かをディスるラップをしない」ことです。そんな等身大の姿に魅了されたファンが今急増中です。
MFSの人気曲は?
ラッパーMFS(エムエフエス)の人気曲と、pucho henza編集部の一押し曲を紹介していきます。
MFSの人気曲①「BOW」
「BOW」は、ブリザード・エンターテイメントのアクションシューティングゲーム「Overwatch 2」へのゲーム内起用がきっかけで世界的ヒットとなりました。
MFSの人気曲②「FIRE LAND」
FIRE LANDは、大阪の重鎮プロデューサーDJ SOOMA a.k.a SAMPLING SNIPERが行っています。
” 妬み嫉みは勝手にどうぞ “ と自分の道を貫いているスタンスになっている1曲です。
MFSの人気曲③「Makuhari」
Bonbero、LANA、Watson、MFSと若手トップレベルの実力を持つ4人が、2023年POP YOURSのDAY1で披露したPOP YOURSオリジナル曲です。
編集部おすすめ曲「MY SELF」
メロウなビートにMFSの等身大のリリックが綴られていて、NARISKがプロデュースした1曲で、1st EPの『FREAKY』に収録されています。
MFSの憧れのラッパー
MFS(エムエフエス)が憧れているラッパーを紹介します。
Elle Teresa
Elle Teresaの「 Sweet My Life」をフルで何度もリピートして聴いていたというMFS。歳も近く話しかけられなかったようですが、POP YOURSで同日に出演した二人の距離は縮まったのでしょうか。
リトル・シムズ
『style』をリリースした時のオンラインライブは、リトル・シムズの「Tiny Desk (Home)Concert」を参考にしたそうです。
インスピレーションをたくさん受けていて自分からそういったバイブスを感じ取って欲しいとも語られています。
気になるMFSのアレコレ
ラッパーMFS(エムエフエス)の気になるアレコレを紹介します。
MFSのファッション
MFSはあまりハイブランドを身につけている様子はありません。
Tシャツやタンクトップに太めのパンツスタイルが多く見られます。上品さの中にストリートっぽさがあるものが好みでブランド品はあまり買わないようです。
MFSの好きな食べ物
MFSは、大の蕎麦好きで祐天寺・学大・中目・三茶・下北・渋谷あたりのエリアのお蕎麦屋さんはほとんど行ったそうです。
中でも「神山」というお蕎麦屋さんはMFSが高校生の時にずっとバイトをしていた場所で、蕎麦を好きになるきっかけとなった一番好きなお店と明かしています。
MFSの趣味
MSFの趣味はダンスと、動物を飼うことだそうです。
ダンスは幼少期から好きで、TLCを聴いて家族と踊っていました。動物好きということで実際に、キセイインコ2羽と海水魚を飼っています。
MFSのこれからの野望とは?
ラッパー歴はまだ浅いMFS(エムエフエス)ですが、これからの野望はどのようなものなのでしょうか。
性別とは関係なく評価されたい
MFSは「自身がフィメールラッパーだから注目された部分もあるんじゃないか」と話していて、そうではなくラッパーとして評価されたいと話しています。
そのために、より一層ラッパーとして努力していきたいとも語られていました。
キアヌ・リーブスみたいになりたい
キアヌ・リーブスは、スターなのに庶民的なところに好感を持っていて、自分もそんなふうに売れたいと将来の展望について話しています。
街で汚い格好で買い物をしているところを、ファンに目撃されたりしているが、ギャップがあってもいいと思っているところが、実にMFSらしい価値観だと感じます。
ラッパーMFSまとめ
「MFSはストイックになれない自分のコンプレックスを、自信を持てたことで乗り越えた。」
ラップを始める前は、色々やっても長続きしなかったり何かにストイックに打ち込むことができないことがコンプレックスに感じていました。
しかし「BOW」が世界的にヒットしたことで、プレッシャーを感じながらも前よりも自信を持って音楽業界に足を踏み入れることができてるそうです。
周りの人に支えられていることを実感し、継続することができていると語っています。
ますます注目を集めているMFSの、これからの活躍に目が離せません!