youtubeで300万回以上再生されている名曲「小名浜」や、2度目の獄中生活の中で生まれた「獄中」がしられるラッパー鬼。リリックが優れた曲を書く、屈指のリリシストとして知られています。
また、2016年に新レーベルD.O.P.Eを立ち上げると同時に直営のbar DOPEを経営するなど実業家の顔もあります。
そんなラッパー鬼ですが、華々しい経歴の裏には様々な苦悩がありました。彼の曲に込められた思いや、経歴を紐解くことでヒップホップをもっと楽しめること間違いなし!それでは早速 Check it out!
「鬼は〇〇という困難を、△△で乗り越えた。」
ラッパー鬼のプロフィール
アーティスト名 | 鬼 |
本名 | 宇野憲佑 |
年齢 | 46歳(1978年3月20日 生まれ) |
身長 | 不明 |
出身地 | 福島県いわき市 |
拠点(レペゼン) | 東京 |
学歴 | 中卒 |
所属レーベル | D.O.P.E |
鬼は、1978年に福島県いわき市に生まれました。
鬼一家のリーダーとして現在は東京を拠点として活動しています。
鬼のラップスタイル
鬼はフローやライミングスキルも高いのですが、何といってもリリックが秀逸なのが特徴。
壮絶な体験を経て紡ぎだすリリックに臨場感があり、鬼の曲は情景が目に浮かびます。リリシストとして日本でもトップクラスの日本語ラッパーです。
鬼の名前の由来
鬼は名前の由来について公言しておりません。
壮絶な生きざまの鬼は、その体験の中から生まれた、どろどろとした感情を鬼と名づけそのままラッパー名にしたのかもしれません。
小名浜から始まる鬼の人生
福島県いわき市小名浜に生まれる
7歳で両親が離婚。いわき市内を3回転校する
13歳の時に離婚した父の元へ移り住む
荒れた生活を送り中3で逮捕
不良と知られ高校進学を断念
暴力団の準構成員のような日々をおくる
コピーバンドのボーカルを努める
17歳の時に環境を変えるため全国各地を転々とする
24歳の時に傷害罪で逮捕
出所後、漢a.ka.GAMIに会いラップに目覚める
自主レーベル「赤落プロダクション」を設立
鬼一家を結成する
鬼一家名義でアルバム「赤落」をリリース
発売直前で覚醒剤所持と使用により2度目の逮捕
2016年に新レーベルD.O,P.Eを立ち上げと同時にbarDOPEをオープン
精力的にアルバムをリリース
福島県いわき市小名浜に生まれる
鬼は、福島県いわき市小名浜に生まれました。
小名浜は表向きにはのどかな港町ですが、東北最大のソープ街があるといった裏の顔があります。
7歳で両親が離婚。いわき市内を3回転校する
7歳の時に両親が離婚し、母親の元で育ちます。そのあと母親の交際相手に合わせて3度転校するなど荒れた生活を送るようになります。
母親の四人目の相手に虐待を受けた鬼。虐待に耐えられず最初の父親の元へ身を寄せます。
中3で逮捕、高校には進学できず
荒れた生活を送っていた鬼。中3で逮捕、そのまま更生院に送られ、施設の中で中学卒業を迎えます。
悪評が立っていた鬼は、高校側からも敬遠され進学できず、荒れた生活を送り続けます。
暴力団の準構成員のような日々を送る
父親の仕事を手伝いながらソープ通いをする生活を送ります。
この時に暴走族や、暴力団とかかわりを持ち、準構成員のようなヤクザな生活を送ります。
友達に誘われボーカルを務める
友達のナオに誘われて、バンドのボーカルを務め、音楽活動を始めます。当時はロックなどのコピーバンドでした。
その後、17歳の頃に環境を変えようとし東京を中心に全国各地を転々とします。
逮捕後にヒップホップに目覚めラッパーに
24歳の時に傷害罪で逮捕され刑務所に入りました。刑務所内の雑誌でたまたま漢a.k.a.GAMIを見て惹かれます。
出所後、漢a.k.a.GAMIに会いに行き、ヒップホップに目覚めラッパーとして活動します。
デビューと3度目の逮捕
自主レーベル「赤落プロダクション」を設立し鬼一家を結成。鬼一家名義で初アルバム「赤落」をリリースしました。
しかし、発売直前で覚せい剤所持と使用により3度目の逮捕。リリースを刑務所で迎えることになりました。
新レーベルD.O.P.Eを立ち上げ精力的に活動する
出所後2009年に獄中体験をつづった「獄窓」をリリース。以降もピンゾロ名義でアルバムを立て続けにリリース。
そして2016年に新レーベルD.O.P.Eを立ち上げ。同時に直営のbar DOPEも新宿歌舞伎町にオープンしました。
2017年に「火宅の人」、2018年に「DOPE FILE」、2023年に「新宿遊戯」をリリースするなど屈指のリリシストとして精力的に活動を続けています。
鬼の人気曲は?
鬼の人気曲と、pucho henza編集部の一押し曲を紹介していきます。
鬼の人気曲①「鬼 – ‘小名浜’」
鬼が生まれてから、一度目の逮捕をかいた自叙伝。情景が目に浮かぶ、日本語ラップのクラシックです。
鬼の人気曲②「鬼 / 自由への疾走」
鬼のリリシストたる所以が分かる曲。フックも強くて思わず食らってしまいます。
鬼の人気曲③「背中が痛い – 鬼」
緊急事態宣言で酒を飲ませる店が消えたために作られた曲。飲んべえからの応援歌です。
編集部おすすめ曲「鬼-Dear Brother」
とにかくリリックが深い。奮い立たせる何かがあるクラシックです。
鬼と仲のいいラッパー
ここでは鬼と仲のいいラッパーをご紹介します
漢a.k.a.GAMI
鬼は漢a.k.a.GAMIがいなかったら「ヒップホップシーンにいない」と答えています。
また漢a.k.a.GAMIも鬼のことを「一人の男としてカッコいい」と認めています。
D-EARTH
地元新潟で知り合った鬼と東京で再会し、意気投合し鬼一家のメンバーとなりました。
気になる鬼のアレコレ
ここでは鬼に気になるアレコレをご紹介します。
鬼のMCバトル
音源が注目されている鬼ですが、MCバトルにも出場しています。MU-TONとの勝負はベストバウトです。
鬼の店 bar DOPE
bar DOPEは、新宿歌舞伎町にある隠れ家的なお店です。お酒を飲めない方でもこれるようにコーヒーなどカフェとしても利用できます。
DJブースがあり、ミュージックバーとして居心地の良い場所です。勿論流れているBGMはラップやレゲエです。
ラッパー鬼のこれからの野望とは?
鬼は、インタビューで今の若手はリリックが弱いと感じていると語っています。
今後若手にリリックをプロデュースするのもアリだと考えているようです。
鬼のリリックをさまざまな人に提供し、ヒップホップシーンを盛り上げてほしいですね。
ラッパー鬼まとめ
「鬼は壮絶な人生という困難を、リリックにし昇華することで乗り越えた。」
鬼は荒れた生活を送り、二度の獄中体験など壮絶な生き様を経験してきました。その経験をリリックにし昇華することで屈指のリリシストとして活躍しています。
生まれは選ぶことができません。しかし、鬼のように自分の運命に嘆くのではなく受け止め向き合っていくことで少しは克服できるのかもしれません。
何はともあれまずは鬼の「小名浜」を聞いて、酔いしれてください