若者から絶大な人気を集めた楽曲「How Many Boogie」をはじめ、日本のヒップホップシーンでも異彩を放つSKRYU。
バトルになると、いつもニヤニヤしながらステージに立ち、「変態」と称されるつかみどころのないラッパーです。
そんな才能に溢れるように思えるSKRYUですが、決して順風満帆なキャリアを歩んでいるわけではありませんでした。今回はそんなSKRYUが銀行員からラッパーとして活躍するまでの人生に焦点を当てます。それでは早速Check it out!
「SKRYUは〇〇という困難を、△△で乗り越えた。」
SKRYUのプロフィール
アーティスト名 | SKRYU |
本名 | 植田敬助(うえだけいすけ) |
年齢 | 28歳(1996年9月3日) |
出身地 | 島根県安来市 |
拠点(レペゼン) | 愛媛 |
所属レーベル | – |
SKRYUのラップスタイル
SKRYUのラップスタイルはユーモアがありながら、どこか知的な印象を持ち合わせています。
バトルや楽曲で活躍する彼のラップスタイルを詳しく解説していきます。
ニヤニヤしながらバトル
ラッパー同士の真剣勝負の場であるバトルのステージで、SKRYUはニヤニヤしながらバトルに臨んでいます。
真剣な表情でステージに上がるラッパーがほとんどの中、SKRYUのような存在はまさに稀有。
「変態」と称されるのも納得ですね。
知的かつユーモア溢れるリリック
SKRYUから紡ぎ出されるリリックはどこか知的で、ユーモアに溢れたものばかりです。
国立大学卒というインテリな素養もありますが、SKRYUが MCバトルに興味を持ったのはラップの言葉遊びの知的さからだと話しています。
その感覚が彼のリリックのベースになっています。
ポップで爽やかな楽曲
自身で楽曲制作も手掛けるSKRYU。彼が生み出す楽曲の数々はどれも都会的でオシャレなものばかりです。
ヒップホップに馴染みのない方でも聴きやすく、踊りたくなるような曲がたくさんあります。
SKRYUの名前の由来
SKRYUという名前は、高校と大学の仲良し5人組の名前の頭文字から作られた造語です。
友達を大切にすることがSKRYUらしくてかわいいですね。
真っ当な進路から始まるSKRYUの人生
・島根県安来市に生まれる。
・中学生までは自然豊かで美しい安来市で育つ。
・島根県の松江工業高校に進学。
・高校生ラップ選手権を見て、ラップに興味を抱く。
・愛媛大学へ進学。
・大街道サイファーを知り同イベントへ参加。それをきっかけにラップを始める。
・地元の銀行に就職。銀行員とラッパーを両立させる。
・2020年に銀行を退職。
島根県で生まれる
SKRYUは1996年9月3日に島根県安来市で生を受けます。
自然豊かな環境の中、何不自由なくのびのびと育ちます。
高校生でラップに出会う
高校生ラップ選手権を見て、ラップに興味を持つようになります。
ただ、それまではヒップホップを聴いていたわけではなく、MCバトルの韻の気持ちよさや言葉遊びの知的さに惹かれていました。
ラップをしてみたいけれど、する場所がなくて、友人と黒板の前でサイファーをしていました。
大学生で大街道サイファーへ参加
アルバイト先へ向かう途中で大街道サイファーの存在を知ります。
ずっと憧れがあったサイファーをみていたところ、大街道サイファーを仕切っていたDisryに声をかけられたことがきっかけでサイファーに参加するように。
学業と両立しながら、ラップにのめり込むようになります。2018年のUMB愛媛大会で、師匠のDisryに勝利。しかし、その年のUMB本戦では一回戦敗退をし、ラッパーとしてやっていくことの厳しさを痛感することになります。
銀行員とラッパーの二足の草鞋
大学卒業後、地元島根の銀行へ就職。働きながらラッパーとしての活動も続けていきます。
MCバトルや楽曲の制作など、銀行員とラッパーの二足の草鞋を履いていました。
当時参加した戦極令和杯で優勝。
ライブでの楽曲も話題となり、東京でムーブメントが起きました。
これに手ごたえを感じ、2020年に銀行を辞めて上京します。
SKRYUの人気バトルは?
もともとはフリースタイルラッパーとしても名を馳せていたSKRYU。人気なフリースタイルバトルを3つ紹介します!
①SKRYU vs SAM
お互いがお互いをリスペクトして、サンプリングしあう熱い一線。
SAMの「信じたい」「心技体」に対してSKRYUが「新時代」で踏み返すライムにも注目。
②SKRYU vs Authority
SKRYUの熱意溢れる一戦。AutorityもSKRYUも「かけがえのないもの」で韻を踏むライムにも注目です。
③SKRYU vs Rude-α
この大会のベストバウトと名高い1戦。Autority戦のサンプリングを持ってくるRude-αのライムにも注目です。
編集部おすすめ「フリースタイル日本統一」
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2023年10月3日からスタートしたABEMAの新番組フリースタイル日本統一。
フリースタイル日本統一は、オーガナイザーにZeebra、番組MCに青山テルマ、関口メンディーを迎え、地元を背負った3人ひと組のラッパーたち全16チームが天下統一を目指してフリースタイルバトルを繰り広げる、新たなラップバトル番組です。
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SKRYUの人気曲は?
おしゃれで爽やか、ヒップホップでありながらシティポップのような雰囲気を感じさせるSKRYUの楽曲は、多くの方から支持を受けています。そんなSKRYUの楽曲から人気の曲をご紹介します。
SKRYUの人気曲①「How Many Boogie」
Fuma no KTR、SKRYU、WAZGOGGからリリースされた楽曲。抑揚のないリズムが癖になります。
リリース後すぐに話題となり、ラップバトルでのビートに使われることも増えてきています。
SKRYUの人気曲②「Mountain View」
SKRYUの楽曲の中でもとても人気の高い「Mountain View」は、彼のラップとの出会い、そして今後の決意を感じさせるリリックが魅力です。心地の良いメロディラインはSKRYUのセンスを感じられます。
SKRYUの人気曲③「超Super Star」
Shin Sakiuraがトラックを手がけたことで話題になった「超Super Star」。
メロウなダンスチューンはまさにSKRYUに相性バッチリ。聴いていたら勝手に体が踊り出すような楽曲です。SKRYUらしいユーモアが溢れるMVも必見です。
SKRYUの人気曲④「しゅがふり」
ポップでおしゃれなメロディが聴いていて気持ちのいい「しゅがふり」。仕事をしなきゃいけないのに、音楽の世界でビッグになりたいというSKRYUの願望が垣間見えます。
銀行員とラッパーの両立をしていたSKRYUだからこそ書けるリリックです。
編集部おすすめ曲「Like Water For Chocolate」
ホワイトデーにリリースされた「Like Water For Chocolate」は、今までのSKRYUとはイメージが一変。
ユーモア溢れるSKRYUらしさは封印し、等身大の切ないラブソングを歌い上げています。
SKRYUにとっても新境地とも言える楽曲です。
2023年5月現在ではSKRYUの音源はカラオケにはありません。
今後SKRYUの曲がカラオケで歌える日が来るといいですね!
SKRYUと仲のいいラッパー
SKRYUと交友関係のあるラッパーをご紹介します。
地元の島根時代から上京した現在まで、幅広い交友関係を持っています。
T-STONE
インタビューで1番よく遊んでいると紹介されているT-STONE。
SKRYUが愛媛で活動をしていた時代からの仲で、出会いは大街道サイファーにT-STONEが参加したことだと話しています。
T-STONEのライブに感化され、「良い意味で負けたくない」と思っていました。
そのことが現在のライブの自信につながっていると話しています。
早雲
UMB2020のベスト4で激突をしている早雲。SKRYUは、早雲のことを普段はとても優しい先輩と話していますが、ステージで対峙したときに、早雲の迫力に圧倒されたと語っています。
本気で殺しにきていると感じながらも、ただのディスではなく、しっかりとSKRYUを見てバトルをする早雲のことを「刃物で殺されなかった」とリスペクトを込めて喩えていました。
ミメイ
戦極28章のベスト4で激突をしているミメイ。
お互いに今後の日本のヒップホップを背負うであろう2人の対決は、お互いの仲の良さを感じさせるような内容でした。ラップバトルでありながら、お互いのリスペクトも感じることができます。
SKRYUもユーモア全開のパフォーマンスも、ミメイとの仲の良さから引き出されたものでしょう。
気になるSKRYUのアレコレ
SKRYUの気になるあんなことやこんなことをご紹介します。
これを読んだらきっともっとSKRYUを好きになるはず!
銀行員時代の同僚からの反応は?
銀行員とラッパーの二足の草鞋を履いていた時の同僚からの反応は、とても好意的でリスペクトに溢れていたと語っています。「夢があるっていいな」や「ラップ見せてよ」など声をかけられていたそう。
職場からの応援もあって、銀行員とラッパーという、ハードな生活をやり遂げられたのですね。
女性のタイプはぽっちゃり系?
女性の好みはふくよかな女性がタイプと話しています。
他にも、歯並びが悪くて八重歯、ちょっと馬鹿そうな女性がタイプなのだとか。
膝の裏フェチだとも語っており、なかなかに独特な好みを持っています。
SKRYUのこれからの野望とは?
ライブやバトルと大人気のSKRYUですが、今後の活動に関してもとても気になるところです。
SKRYUの今後の野望はなんでしょうか?
ラップのないシティポップをやりたい
ラッパーとして活動しているSKRYUですが、将来はラップのないシティポップをやってみたいと語っています。
彼のリリースする楽曲にはシティポップを感じさせるものも多いですから、この野望が達成されるのももうすぐかもしれません。
ワンマンライブをやりたい
ライブに定評のあるSKRYUですが、意外にもワンマンライブはまだ行ったことがありません。
しかし、ワンマンライブに意欲を示していて、タイミングをみていると話しています。
新しいアルバムやEPのリリースのタイミングでワンマンライブもあるかもしれませんね。
ラッパーSKRYUのまとめ
「SKRYUはラッパーとして続けられない困難を、銀行員として就職することで乗り越えた。」
SKRYUのキャリアは順風満帆に進んできたかに思われがちですが、その裏にはラッパーでやっていくことの難しさに挫折した過去がありました。
それでも、働きながらラップを続け、誰もが認める現在のSKRYUの姿があります。
日本のヒップホップシーンで異彩を放ち続ける今後の彼の活躍に注目です。