JP THE WAVY, EXILE SHOKICHIを客演に迎えた大人気曲「Good Vibes Only」や、
TikTokでバズを巻き起こした「First Dates」などで知られるラッパーのSALU。
ラッパーでありながら恋愛をテーマにした曲も多く、キャッチーな音楽性を持つSALUは、
HIPHOPのジャンルを超えてSKY-HIや清水翔太、向井太一など人気アーティストとの楽曲もリリースしてきました。
最近では、日本最大のHIPHOPフェスである「POP YOURS 2022」でのパフォーマンスが話題となり、再び注目を集めています。
そんなSALUですが、華々しい経歴の裏には様々な苦悩がありました。
彼の曲に込められた思いや、経歴を紐解くことでヒップホップをもっと楽しめること間違いなし!
それでは早速 Check it out!
「SALUは〇〇という困難を、△△で乗り越えた。」
ラッパーSALUのプロフィール
アーティスト名 | SALU(サル) |
本名 | 干野竜介(ほしの りゅうすけ) |
年齢 | 35歳(1988年 生まれ) |
身長 | 175cm |
出身地 | 北海道 札幌市 |
拠点(レペゼン) | 神奈川県 厚木市 |
学歴 | 大学(中退) |
所属レーベル | KOMA DOGG |
SALUは1988年に北海道の札幌市で父・母・妹の4人家族に生まれました。
現在は、神奈川県の厚木を拠点として活動しています。
SALUのラップスタイル
SALUは、ラッパーでありながら恋愛をテーマにした曲も多く、若い女性からも人気です。
SALUが登場する前のHIPHOPは、ゴリゴリの少し怖いイメージものが多かったですが、
SALUの登場によって、HIPHOPの固定観念が大きく覆されました。
また、今では当たり前になったラッパーによるオートチューンの使用も、SALUの影響が大きいと言われています。
SALUの名前の由来
気になるSALUの名前の由来ですが
「日本人は外国でイエローモンキーと揶揄されることから、皮肉も込めてSALU」と名づけました。
また、SALU自身の耳が猿っぽいことも由来の1つと語っています。
母の自殺から始まるSALUの人生
北海道札幌市に生まれる。
6歳の時に母が他界。
KICK THE CAN CREWに衝撃を受け、中1でラップを始める。
現在の拠点でもある厚木に引っ越す。
大学を中退。
20歳の時にシンガポールに移住し、ラーメン屋の店長に。
帰国後SEEDAと出会い、共演を果たす。
2012年に1stアルバム『IN MY SHOES』でデビュー。
2013年2月20日にトイズファクトリー移籍を発表。
2018年7月10日にKOMA DOGG / LDH MUSICへの移籍を発表。
6歳の時に母が自殺
SALUの父は、不倫やドラッグを繰り返し、破天荒な素行が原因でSALUの母は精神的に病み自殺してしまいます。
SALUは高校2年生になるまで母が自殺したとは知らず、事故死であると聞かされていました。
幼少期に母が自殺したということを伝えるのはSALUがかわいそうという大人の配慮でしたが、
真実を知ってからは「本当のことを隠されていた」という恨みやショックを抱いています。
今でもSALUの母に対する思いは強く、「GIFTED feat. RIEHATA」や、清水翔太との楽曲「alone」で当時の感情を表現しているので聴いたことがない人は要チェックです!
中1でラップを始める
父の影響で4歳の頃からHIPHOPに触れていたSALUは、KICK THE CAN CREWの曲に衝撃を受け、自身でもラップを始めます。
当時のSALUは嫌いの教師のことなどをリリックにしていたようです。年齢相応で、とてもかわいいですね。
シンガポールでラーメン屋を始める
建築家を目指し大学へ進学したSALUでしたが、どうしても勉強に興味を持つことができず、大学を中退してしまいます。また、この頃からクラブに足繁く通うようになり、交友関係も広がっていきました。
そんな時、友人から「シンガポールでラーメン屋をやらないか?」と誘われます。この誘いがきっかけでシンガポールのラーメン屋で店長をしていたSALUでしたが、滞在中にSEEDAを聴き、衝撃を受けます。
SEEDAに衝撃を受けたことで、SALUのラップをやりたいという思いが強くなり日本への帰国を決意します。
帰国後SEEDAに出会う
日本に帰国してから住む場所もありませんでしたが、ラッパーとして活動をするなかで仲良くなったOHLDに、SALUの憧れであったSEESAを紹介してもらえるという奇跡が起きます。
SEEDAに会えるという機会を実らせるため、SALUは自身の音源を渡し、ラッパーとしての才能をアピールしました。この音源がきっかけでSEEDAとの共演が決まります。
SEEDAとのレコーディングで鋼田テフロンに気に入られる
SEEDAとの共演で使ったスタジオでも奇跡が続きます。レコーディングのスタジオでは、ラッパー、音楽プロデューサーとしての顔を持つ鋼田テフロンに出会います。
鋼田テフロンは、SALUの才能に感銘を受け、SALUのためのレーベル「ONE YEAR WAR MUSIC」まで立ち上げ、SALUのデビューを後押ししました。
デビュー
SALUのデビューアルバムは2012年にリリースされた「IN MY SHOES」です。
鋼田テフロンに才能を見出され、若くからデビューした彼のアルバムは瞬く間に話題となりました。
アルバムのなかでも「THE GIRL ON A BOARD」は、若い女性からも人気となり、SALUをラッパーとして有名に導いた最初の楽曲です。
デビュー後
後輩を押し上げる気持ちも強いSALUは、JP THE WAVYや LEXともコラボし、自身の活躍にとどまらず、若手後輩ラッパーの活躍も後押ししています。
2018年、EXILE SHOKICHIの主宰するクルーKOMA DOGGへ突然の移籍を発表しています。
ラッパーSALUの人気曲は?
SALUの人気曲と、pucho henza編集部の一押し曲を紹介していきます。
SALUの人気曲①「Good Vibes Only」
SALUが可愛がり、有名街道へ押し上げたラッパーである JP THE WAVY、SHOKICHIとの楽曲。
Youtubeでは2600万回も再生されるほど話題になりました。
SALUの人気曲②「RGTO」
SALUをデビューに導いた鋼田テフロンを客演に迎えた「RGTO」。
学園風のPVと記憶に残る歌詞が話題となり、今でもフリースタイルバトルのビートに使われるほど人気楽曲です。
ちなみに編集部はこのSALUが一番かっこいいと思っています。(余談)
SALUの人気曲③「First Dates」
若い女性から人気となっているこの曲。Tiktokを感じさせるPVが話題となり、実際にTiktokでも音源として有名になった楽曲です。
SALUの人気曲④「In My Life」
メジャーデビューEPのラストを飾るこの曲は「POP YOURS 2022」 でもピアニストを迎えて披露しています。
デビューした後「未来のことはわからない」「二度目はないlife」といった感情をリリックにしたこの曲は、今でもSALUが大事にしている曲の1つです。
編集部おすすめ曲「GIFTED feat. RIEHATA」
SALUが初めて母に向けた書いた楽曲です。「生まれて初めて書くよ dear ママ」から始まるこの曲は、SALUが幼少期から家族に対して抱いていた負の感情、大人になった今だからわかる母を労わる感情が綴られています。
SALUと仲のいいラッパー
SALUは多くのラッパーとコラボしてきたため、仲の良いラッパーが多いことで知られています。
SEEDAに引っ張り上げてもらったことに恩を感じているSALUは、「後輩ラッパーを可愛がり支援することに力を入れている」と語っています。
JP THE WAVY
ワイルドスピードの楽曲「BUSHIDO」を制作するなど、最も勢いのある若手ラッパーのJP THE WAVY。
SALUと一緒に制作した楽曲は「Cho Wavy De Gomenne (Remix)」など。SALU が JP THE WAVY に直接声をかけ制作した楽曲です。この出会いがなければ今ほどのJP THE WAVY の活躍はなかったでしょう。
SKYHI
絶大な人気を誇るAAAのラップ担当であるSKYHI。
AAAが活動休止したのちにラッパーとして活動するなかでSALUをはじめ、大物ラッパーとの交流が増えている。
SALUと一緒に制作した楽曲は「Goodbye To The System」など。大物同士の今後のコラボに期待です。
ELIONE
ラッパーだけでなく音楽プロデューサーの顔も併せ持つELIONE。
フリースタイルダンジョンなど、MCバトルでもその才能を発揮しました。
SALUと一緒に出した曲は「Chillin’ 」「Blueprint」など。メロディアスな曲調が特徴的な大御所ラッパーです。
気になるSALUのアレコレ
SALUのファッション
イケメンな顔立ちに加えて、ファッションもオシャレと評判のSALU。
自身のファッションブランド「ACVI」を立ち上げるほど、身飾る服へのこだわりを感じさせます。
また、SALUはKIKS TYO(キックス ティ ワイ オー)というブランドのモデルになっています。
ストリート系、美人インフルエンサーをモデルに起用することの多いKIKS TYOで、男性のSALUがモデルを務めたことは快挙といえるでしょう。
SALUの音楽はヒップホップなのか?
恋愛系の曲も多く、甘い声質であるSALUの音楽は、ヒップホップなのか?と批評されることもあります。
しかし、自身の人生経験から生まれたリアルな想いをラップにするSALUの音楽は、間違いなくヒップホップであると言えます。
SALUはヒップホップの外側にいるのではなく、むしろど真ん中からヒップホップの領域を拡大している存在と言えるのではないでしょうか。
ラップバトルには出場経験のないSALUですが、Liveでフリースタイルをしている貴重な動画があります。
SALUの家族
冒頭に紹介した通り、SALUの母は自殺してしまい亡くなっています。
不倫やドラッグを繰り返していた父。SALUには「ギャンブル、ドラッグはやるな」と教育していたようです。SALUのリリックには「酒に溺れて上司殴る父」というフレーズがあるほど破天荒な父親だったことがわかりますね。
妹は「かな」という名前で、現在はニューヨークで写真家として活躍しているみたいです。アメリカで出会い、現地でアメリカの方と結婚も果たしています。「困ったときには連絡してね」と妹思いのSALUみたいですね!
SALUは現在、結婚をして奥さんと娘がいます。実は、今の奥さんは2人目でSALUと娘は血が繋がっていません。
娘はSALUのことを「SALU氏」や「竜介」と呼ぶみたいで、関係性の良さが伝わってきますね!
SALUのこれからの野望とは?
数多の賞を受賞し、ラッパーとして名を馳せてきたSALU。
これからのラッパーとしての野望について2022年12月に地元厚木で行われたライブでこう語っています。
「約1年半ほどアーティストとして楽曲を制作してきていなかった。これからは新しくEPを出したり、ラッパーとして活動を活発にしていきたい。」
これから元気になって帰ってきたSALUが生み出す楽曲に注目です!
ラッパーSALUまとめ
SALUは母の自殺という負の感情を、リリックで表現することで昇華し、乗り越えた。
SALUはラッパーとして過去の母への思いや、自身の経験を曲に込めて制作しています。
「負の感情をどう発散したらいいかわからない」という悩みは、誰もが持っているものです。
そんな方は、SALUのように①仕事や芸術、趣味など、自分が打ち込めることを見つけること。
そして、②自分に自信が持てるようになった時に、改めて本当の悩みと向き合うこと で、
どんな悩みも乗り越えられるのではないでしょうか。
なにはともあれ、まずはSALUの「GIFTED feat. RIEHATA」を聴いてみてください!
今後も、ラッパーとして様々な表情を見せてくれるSALUの活躍から目が離せませんね!