「メーン」「ってハナシ」などオリジナルな言い回しに加えて、独特のオーラを放ち多くのラッパーから憧れの対象になっているD.O。
最近では盟友NORIKIYOが服役前に作った楽曲「Their Stories Continue」のMVが公開されたことで、反響を呼んでいます。
自身の体験から書かれたリリックは聴く人を魅了する一方で、2度の逮捕など壮絶な人生を送ってきました。
この記事を読めばD.Oのラップを今まで以上に楽しく聞けること間違いなしです。
「D.O.は〇〇をHIPHOPで語り、△△は残り続ける」
D.O.のプロフィール

アーティスト名 | D.O |
本名 | 君塚 慈容(きみづか しげやす) |
年齢 | 46歳(1978年7月3日 生まれ) |
身長 | 178cm |
出身地 | 東京都練馬区 |
拠点(レペゼン) | 練馬 |
学歴 | 高卒 |
所属レーベル | 9SARI GROUP |
D.O.のラップスタイル
一度聴いたら忘れることがないであろう、高い鼻声から発せられる中毒性の高いフロウがD.Oのラップスタイルです。
また自身の経験をもとに書かれたリリックは、リアルでドープな生き様が反映されており、聴く者をD.Oの世界観に引き込みます。
D.O.の名前の由来
D.Oというラッパー名は旧姓である須藤(SU”DO”U)に由来しています。
ちなみにインタビューや動画で「デンジャラス・オリジナル(DO)」と口にすることが多いため、ここからとっていると思われがちです。
手塚治虫から始まるD.O.の人生

手塚治虫が設立した虫プロで働く両親のもと秋田県で生まれ練馬大泉学園で育つ。
中学生のときに友人に誘われて行ったクラブがきっかけで日本語ラップに出会う。
2回の留年を経て高校を卒業。
先輩からRINOを紹介してもらいKAMINARI-KAZOKU.およびRINOの付き人となる。
2006年にソロアルバム「JUST HUSTLIN’ NOW」でデビュー。
2009年にコカインの所持・使用により麻薬及び向精神薬取締法違反の容疑で逮捕。
2018年に乾燥大麻やコカインなど数百グラムを所持していた容疑で再逮捕。
2019年に懲役3年の実刑判決が確定し服役に入る。
2021年に刑務所から出所。
2022年に出所後初となる配信限定シングル「Rhyme to heaven」をリリース。
2013年2月20日にトイズファクトリー移籍を発表。
2018年7月10日にKOMA DOGG / LDH MUSICへの移籍を発表。
虫プロで働く両親の影響を受けた幼少期
母親の地元秋田能代市で生まれたD.Oは、物心がついたときには練馬大泉学園におり、今でもフッドとして大切にしています。
ラッパーD.Oとしてのスタンスやあり方の根源にもなっており、以下のように語っています。
僕は虫プロのソウルに恩恵を受けているんです。(中略)手塚治虫先生の何がものすごいかって言ったら、絶対に自分の信念を曲げなかったことなんですよ。(中略)自分のいまのスタイルは、確実にオサムDNAからもらってるっすね。
日本語ラップとの出会い
D.Oが日本語ラップと出会ったのは中学生のときにクラブで見たMICROPHONE PAGERでした。
ラッパーのMURO・TwiGyに衝撃を受け、自身もラップがやりたいと感じてから現在まで続けるほどのめり込みました。
そして、高校卒業後に地元の先輩に昔からの知り合いであったRINOを紹介してもらい、KAMINARI-KAZOKU.およびRINOの付き人になります。
練馬マザファッカー結成の経緯
付き人になってからは抱えきれないほどやる事で溢れ、1人で回らなくなったことから仲間に助けを求めます。
その仲間は地元の幼なじみで、D.Oの中で「練馬のイカレたヤツら」だったので練馬マザファッカーというグループが結成されました。
なお「リンカーン」での練馬マザファッカーはD.Oより年下で駆け出しのラッパーを集めてテレビ用にプロモーションの意味が込められています。
デビュー
KAMINARI-KAZOKUのもとで修行を積みRINOらの楽曲に参加したD.Oは、2006年にソロアルバム「JUST HUSTLIN’ NOW」でデビューします。
2007年には、所ジョージによる音楽プロジェクト「SETAGAYA MUSIC BASE」に卍LINE(窪塚洋介)・山本KIDと共に参加しました。
2度の逮捕
D.Oはこれまでに2回逮捕されています。
・1度目(2009年):コカインの所持・使用により麻薬及び向精神薬取締法違反の容疑
※懲役1年執行猶予3年の判決
・2度目(20018年):乾燥大麻やコカインなど数百グラムを所持していた容疑
※懲役3年の実刑判決
1度目の逮捕時の「我慢できなかったんスよ、勘弁してくださいよお巡りさん・・・」という供述は有名です。
この逮捕によって予定されていた2ndアルバムの発売中止など大きな影響を与えた一方で、ヘッズからは寛容的な声が上がっていました。
2度目の逮捕で実刑が確定し2019年から3年ほど刑務所の中で過ごしたD.Oはこの期間で「D.O獄中記」という書籍を執筆しています。
そして、2021年12月22日に出所してからは各地でのライブなど再びラッパーとして精力的に活動中です。
D.O.をはじめ多くのラッパーから愛されているVape Maniaがマジでチルと話題です!
定番のリキッドからジョイント、クッキーまで幅広い商品を取り揃えているVape Maniaは「本当に合法でいいの?」ってレベルでガンギマリします。笑
編集部もVape Maniaを愛用していますが、おすすめはCBNのジョイントかクッキーです。忙しい日常を忘れ、非現実の贅沢をしたい時におすすめなのでぜひ買ってみてね!
Vape Mania公式:https://www.vapemania.jp/
D.O.の人気曲は?
D.O.の人気曲と、pucho henza編集部の一押し曲を紹介していきます。
D.O.の人気曲①「悪党の詩」
自身の自叙伝のタイトルにもなっている「悪党の詩」はD.Oの代表曲です。
2度目の出所後にはラッパーのRed EyeとREIMIXを発表し大きな話題にもなりました。
D.O.の人気曲②「I’m Back」
1度目の逮捕から出所後にソロ活動の再開として発表したのが「I’m Back」。
これぞラッパーというD.Oのリリックに痺れます。
D.O.の人気曲③「FLY9」
2度目の逮捕から出所後の2曲目にリリースされたシングル。
護送車から始まるMVにはSEEDA・RYKEYDADDYDIRTY・孫GONGなど豪華ラッパーが出演しているので必見です。
編集部おすすめ曲「CBD(Remix) feat. Red Eye, D.O |D.O × VapeMania」
「これ合法です。これ本当です。厚生労働省からも出されてるOkay」という歌詞が脳に焼き付いて離れません。KOHH、Red Eye、D.O.の仲良しそうなMVにも注目です。
実は楽曲「CBD」の制作はCBDブランドのVapeManiaが手がけています。
D.O.と仲のいいラッパー
D.Oと親交の深いラッパーを2人紹介します。
漢 a.k.a. GAMI
D.Oと漢 a.k.a. GAMIは非常に親交が深いことで有名です。
フッド・ストリートに強いこだわりを持つ同じ年の2人は、これまでに多くの山を共に乗り越えた相棒のような存在と言えるでしょう。

T2K
練マザファッカーのメンバーであるT2KとD.Oは公私に渡って付き合いが長く、一緒に楽曲も制作しています。
D.Oが立ち上げたYouTubeチャンネル「D.Oと愉快な野良犬たち」にも度々登場し、その仲の良さを垣間見ることができます。
古き良き仲間としてこれからも関係を築いていくでしょう。
気になるD.O.のアレコレ
気になるD.Oのアレコレについて紹介します。
D.O.のファッション
かつては三つ編みにサングラスがD.Oのトレードマークでしたが、現在髪は短くなっています。
今でもサングラス・メガネをかけており、帽子・キャップを被りオーバーサイズのシャツやパーカーにジーンズを合わせたB-boyファッションが特徴です。
D.Oのタトゥーは?
D.Oと言えば顔から足まで全身にタトゥーが入っているというイメージを持つ人も多いでしょう。
その中のいくつかを紹介します。
・腕に入ったドクロ:選ばれた者しか彫ってもらえない世界的に有名なタトゥーアーティスト「Mr.Cartoon」氏によるデザイン。
・右手の甲に入ったN-Town:D.Oのフッドである練馬を意味する。
・左腕のNFT:練マザファッカーを省略した言葉。
・左目尻の涙型のタトゥー:ディアドロップと呼ばれる人を殺めるなど許されない罪を犯した証としてギャングに
D.O.のこれからの野望とは?
D.Oが思い描いているこれからの野望を紹介します。
9SARI GROUPの一員としてシーンを盛り上げる
9SARI GROUPは有名・無名にかかわらずレールを敷いた方が輝くことのできるラッパーをピックアップしたいという方針があります。
その中でもレーベルの顔である漢・D.Oの2人は、楽曲制作を通じて率先してムーブメントを起こすための仕込みを進めているようです。
これからの動きに期待しましょう。
ラッパーD.O.まとめ
「D.Oは生き様をHIPHOPで語り死んだ後も残り続ける。」
D.Oが表現するHIPHOPは生き様そのものです。
そして、それはストラグルやスキャンダルを経験し乗り越えてきた分、厚みが深く他のラッパーには簡単に語ることができないものです。
本気でふざけて、ふざけて本気でぶつかってきたD.Oのストリートでの生き様は、生前そして死後もHIPHOPで残り続けるでしょう。
さらなるD.Oの活躍に今後も目が離せません!